院長BLOG

2019.03.25更新

先週末は医師会主催の講演会に参加しました。

C型肝炎の治療の最前線とでもいうべき内容で、以前はインターフェロン治療主体のものしかなかったものが、つらい副作用もほとんど心配なく、内服治療で最短で8週間で終了するという、そして2種類以上の抗ウイルス薬を組み合わせることで、ほぼ100%ウイルス除去することが可能となった、というものです。

これら新しい薬群はDirect acting antivirus(DAAs)と言われ、すでにC型肝炎患者さんを続々と治癒せしめ、肝炎の最終的な帰結となる肝硬変肝がんの発症を防ぐことができるようになりました。

抗ウイルス剤はすぐに耐性ができてしまうリスクがあり、実際に以前使われていたこの手の薬もいまはもっと効果の高い薬に置き換わってきているようですが、その結果として先述の100%のSVR(sustained viologiacl response)つまりウイルス除去率を誇ることになっています。

肝臓癌はかつての日本では死亡原因の上位を占めていたものですが、これらの治療により膵がんにその死亡原因の上位を逆転されて下位になりました。喜ばしいことです。

この専門的治療は当院のようなジェネラルクリニックではこれまでもそうでしたし今後も扱うことはないでしょうが、こういう世の中の変遷を知っておくことは必要ですね。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.24更新

当院では日帰りでの肛門疾患手術を行なっております。

この時期は毎年、過去1年間の手術症例を振り返ってNCDデータというところに入力登録するのですが、昨年1月から3月のものはすでに入力すみとして、追加分のものとしては、とりあえず昨年4月から12月までの9か月の振り返りで、45例の肛門手術、鼡径ヘルニア根治術を行っています。ざっと年間で60例くらいとなるかと思います。

今回9か月45例を振り返ってみると、ジオンのみによるイボ痔根治術がやはり多い印象がありますが、その次が意外にも痔ろうの根治術だということが分かりました。つまり、イボ痔の結紮切除術は最近では少数派になってきている、ということです。

痔ろうを日帰り手術で行う施設は愛知県で何施設あるだろうかと思います、それほどに結構難しいとされています。麻酔の問題もあろうかと思います。

当院では私が行う麻酔方法と、なるべく低侵襲な手術によって、痔ろうでも根治術が可能となっています。その結果から思うことは、痔ろうの根治術と、美容的結果とは矛盾せずにうまくやれる、ということです。もちろん、症例によっては、美容的や肛門狭窄などの観点から2期的に行わねばならないこともありますが、過去の症例を見てみると、ほとんどが1回の根治術で完治しております。痔ろうの手術を低侵襲で行うことの意義は、美容的な問題だけでなく、ソイリング(漏れ)や狭窄などの後遺症の回避です。もちろん術後の疼痛軽減にも貢献します。問題はその低侵襲手術で、キチンと根治性が得られるか、ということなのです。痔ろうはただでさえ再発再燃しやすい疾患ですから、根治性が高いことが最優先されます。その意味で、今回の振り返りによって感じたことは、根治性が高率に保たれている、ということです。低侵襲手術と根治性は相反しないということがいえるかと思います。

とはいえ、決して簡単な手術ではありません。単純な痔ろうで簡単な手術で済むような症例はあまりありません。たまにすごく単純な痔ろうの例があると、あっけなくて嬉しくなるほどです。デザイン力も要求される手術です。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.23更新

当院では今年10連休となるゴールデンウイークの診療として

 

4月30日、5月1日、2日は、例年通り診療を行うこととしました。

 

ので、宜しくお願い致します。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.23更新

昨夜はミニセミナーに参加してきました。

昨年秋ごろから比較的多く処方するようになった、SGLT2阻害剤(糖尿病の薬)の、当院での短期的評価を、データ解析とともに行うのが一つと、その薬剤が脂肪肝に有効である、尿酸に有効である、中性脂肪にも有効である、という大規模臨床試験の結果と対比もし、

さらに、今年の6月からとうとう2週間まで分処方という縛りルールが解除となる、腎機能への悪影響の懸念が少ない高トリグリセライド血症つまり中性脂肪の治療薬の過去さまざまな大規模臨床試験の結果を見せてもらうこともしていただきました。

SGLT2阻害剤は、大血管、心臓や脳の血管障害の回避のために有意に有効であるという結果がでた初めての糖尿病薬であり、また、さらには中性脂肪内臓脂肪の軽減、体重減少、そして痛風の原因である尿酸までも低下させ、脂肪肝も改善させるということが分かってきています。

ただし、これはあくまでも糖尿病の薬ですので、中性脂肪を確実に低下させるためには、以前はフィブラート系の薬剤しか基本的にはありませんでした。ただしこのフィブラート系は、スタチン系の高コレステロール血症治療薬と併用すると、腎機能への悪影響が出現しうるとか、肝機能への問題(これはとくにスタチン)があり、それなりに管理観察が必要です。ところがこの6月から長期処方可能となる新しい薬では、胆汁排泄型であるため、腎機能への悪影響が少ない、ゆえに腎不全傾向の患者さんにも処方でき、しかも、HDL(善玉)コレステロール上昇作用もあり、またさらには、肝機能改善効果すなわち脂肪肝の治療にも役立つということが、大規模臨床試験で出てきています。

ダイエットの薬は現状世の中にはあまり有効なものはないとされていますが、糖尿病の新しい薬で、尿から糖分を一定量排泄してくれる作用があるものは徐々に内臓脂肪が軽減していくことになりますし、脂肪肝と高トリグリセリド血症とを改善する治療薬と併用することで、お互いが相乗効果で内臓脂肪を減らしてくれる作用効果が期待できるものだと、大変うれしい薬が出て来たなあという印象を持ちました。

6月以後は当院でも、副作用リスクの少ない、また、副次的効果もあるこの薬(中性脂肪の治療薬)へ順次切り替えていこうかと考えています。最近では中性脂肪もやはり160以下にきっちりしないとダメだというデータがどんどん出てきています。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.19更新

当院ではマイクロペンという美顔治療をしています。おそらく日本でもこの治療を採用している施設は数少ないと思います。

かれこれ5年ほど前からこの治療を採用しているのですが、この治療器械の説明動画があったのに、院内でのデジタルフォトフレームで再生できないファイル形式だったためか、長らくお蔵入り状態の動画となっていました。

今回、アダプトゲン製薬社長さんとの対談動画を院内公開するに際し、デジタルフレームを新しくしたところ、長年再生できなかったマイクロペンの紹介動画が再生できるようになりまして、個人的にちょっと嬉しい出来事となっています。

毛穴の改善治療であるマイクロペンは、他のフォト治療などと比べて侵襲的であるため、治療効果もそれなりに高い結果が得られます。当面在庫があるマイクロファインニードルでは1回の治療で1万円で済みますが、在庫がなくなると以後は1万3千円となる予定です(いずれも税込価格です)。

興味があり、やってみたいという方はご相談ください。動画もご参照ください。いままで言葉とパンフだけでしか説明できなかったことも動画ならよりイメージしやすくなることでしょう。

昨日公開開始した、アダプトゲン製薬社長さんとの対談動画も(音声はあえて小さくなっていますが)ご覧ください。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.14更新

昨日午後から、普段当院のサプリメントの製造でもお世話になっている、アダプトゲン製薬さんの、林 博道社長さんに当院にはるばるお越しいただき、ナチュラケアについての対談動画を作成いたしました。

当院の待合にあるモニターで編集動画を公開します。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.14更新

昨晩は豊田厚生病院で開催された、基本的には内部向けの臨床病理カンファレンス(CPC)に参加してきました。関連施設として参加したものです。

大変興味深い2症例を勉強させてもらいました。

詳細についてはここでは記述しませんが、人は死ぬべきときというものがあって、それにはどうあってもあらがえないような運命的な流れというものがあるようなきがして、、当該患者さんには立て続けに病気が襲い掛かり、どうしてこんなことになってしまうのかという経過で一気に亡くなってしまったり、また、再三の治療努力にも関わらず、やっぱり駄目だった、ということもあるのだなあと、つくづく思いました。

人生は50歳くらいからは一気に終わりへ向かって急スピードで過ぎ去ってしまうのではないかという、空恐ろしさを感じるとともに、であればこそ、自分はどう生きるべきか、ということを常に考えてしまう毎日です。

最近では、自分が診療に当たっていた患者さんで、ずっと以前に亡くなられた方、またはつい1年前に亡くなられた方といった人たちが私の夢枕に現れて親しく挨拶させてもらったり、不思議な体験をしています。

だからどうだということもありませんが、まあ頑張りたいと思います。

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.14更新

高コレステロール血症や高中性脂肪血症の治療としてはスタチン系やフィブラート系の薬が一般的ですが、これらは肝臓での代謝経路に作用して血液中のアブラを低下させる効果があります。

スタチン系の自覚症状的問題点は筋肉痛です。こむら返りを起こしたりします。程度により横紋筋融解症をおこしますが、頻度としてはそこまで行くことはほとんどありません。ただし筋肉痛やこむら返りについては多くはないにせよ、ときに患者さんが口にする副作用です。

アブラというのはただ単に経口摂取だけでは解決できる問題ではないのでこのような薬剤が必要なのですが、それと別系統として、以前にもブログ紹介しましたが、腸での脂肪の吸収を阻害する薬というのもあります。

この薬、効果も比較的マイルドではありますが、作用機序としてはコレステロールにも中性脂肪にも両方効果があり、また、スタチンとフィブラートの併用できない症例たとえば腎機能が危惧される症例では、より推奨される処方です。

長い冬も終わり、いよいよ春となりましたが、活動的となるこれからの季節、ダイエットに活用してみたらいかがでしょうか。当院で処方できます。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.11更新

9日の土曜日の午後、少しだけの参加ではありますが、在宅医療を考える会というのに出席しました。

在宅医療の推進ということで言葉だけは一人歩きしている感がありますが、実際にはなかなか自宅で最期を迎えるということは難しい時代であるということを、在宅医療専門で長年従事されている先生の臨床現場からの発表から感じとりました。

まず、独居では無理でしょう。さらに、同居人がいたとしても、父親を息子が面倒みる、ということはほとんどできないようです。

終末期医療を在宅でやるにはかなりのシステム的要素を充実させることが大事であって、たとえば中心静脈栄養管理となると、そのアクセス方法の確立だけでなく、むしろその後の感染対策や消毒の処置法、また、使用する輸液製剤によって、中心静脈経路からは禁忌なものもあり、さらに、経路の配線の途中にカビを発生させないフィルタをより良いものを使用しなければならないこととか、現在いろいろある材料の中でも使用しないほうが良いものなども普通にあり、在宅に限らず、通常の入院医療でも意外にしられていないことが多いのではないかと、思いました。

たとえば中心静脈栄養をされている患者さんの中で、結構多くの症例や処方で脂肪乳剤が投与されていないことが指摘され問題視されていました。微量元素についてはよほどないがしろにされることはないでしょうが、それでもセレン欠乏症などについてはまだ専用の製剤がなく、今後の発売に期待される状況とのことです。

ホスピスから一時退院された患者さんは、自宅がやはり究極に落ち着く感があると感じるそうです。ホスピスのあり方もよほど見直さねばならないというのは、私もことあるごとに感じることではあります。

当院ではまだ本格的な在宅医療を行なっておりませんが、今後、いろいろなケースがでてくるでしょうし、対応することも増えてくると思います。私がずっと以前から加入している、栄養に関する学会もありますので、こういう勉強会を契機に、昔の知識から現在どうなっているのかをしっかりアップデートしていく必要があると思いました。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.03.06更新

春は体がしんどくなります。それは自然の摂理といえばそれまでですが、それこそ花粉症しかり、花冷えからの風邪、胃腸調節機能障害、精神的不調などなど、季節気候変化に伴いさまざまな体調不良を来たす時期です。

 

実際、「春眠暁を覚えず」、という古語があるとおり、何か倦怠感を感じやすく、昼下がりのポカポカ陽気ともなれば、「ひねもすのたりのたりかな」のごとくついウトウトうたたねしてしまうこともあります。

 

精神的にキツイ状態となった時、体がこんなに重くてだるいのはしんどすぎる、ということで、いっそ重力など無くなればよいと考えることもあります。しかし、重力がなくなればそれは自分で立つことも歩くこともまともにできなくなります。自分の向く方向も一定に維持することすら叶いません。

しんどい重さがあればこそ、自分は立っていられる(つまり生きていられる)のだと、実はそこにいまさらながらのファクトを見出すのです。

また、人間関係や対人関係でくたびれたとき、またそれはそれで、他者がいるからこそ自分というものがここに存在していることを、ニュートラルな状態となったときや、本当に周囲に誰もいない環境に置かれたときに、ひしひしと思いだすことでしょう。

相手や枠などの対象物というか対照となるものや人があって、初めて自分というものが発生するんですね。自分があろうとすればそれは自動的に他者が存在してはじめて成立する概念であるということです。

環境に振り回される自分に疲れた時、いちど何もない場所に行ってみることでいったんリセットすることは、周囲があってこその自分が存在できることの、いってみればありがたさを初めて認識できて良い体験になるかもしれません。山や川や森林などの自然豊かな場所、人気のすくない場所に行って癒されるのはそういうことからかも知れないと思う今日このごろです。

重力があることで、重いけれども立ち歩くことができるし、周囲があることによって、自分というものを認識できるということです。自分はどう生きようかと定まってくるのです。

こんな当たり前のことをいまさら言ってなんの意味があるのかと思われる方が多いことでしょうが、疲れた人にとっては、こういう考えを少し意識することが、もしかしたらその人自身にとっての多少なりともの慰めになるのではないかと、そう思って、書いてみました。これは当然のことながら私自身のことでもあります。

自分の応援団は自分である。自分が自分の一番の応援団長である。それでいいと思います。そして、改めて、自分の置かれている環境のありがたさを多少は改めて認めてみること、ですね。重力も環境もなかったとしたら、生まれてそのまま何も食べることも何もしないまま、何も認識しないまま、そのまま単に訳も分からずに死ぬだけです。死んだとか生きたとかそういう感覚すら分からないでしょう。

仮にそのような、自分というものを支えていたもの、いままであったものが急に無くなってしまったとしたら、その時には実は自分は息をしているということに気づけば、それは自分が生きているということの認識につながります。自分は何を成したとか何をしているとかないけれども、とりあえず息をしている。生きている。

精神科を受診した経験がいろいろ豊富な患者さんによれば、精神科医師の中には、「眠れて食べれればそれでいいから」ということで、その2点だけを確認するだけで診察を10秒で終わらせてしまうこともあるそうですが、私は思うに、治療は薬だけではない。精神的に付き添うこと、付き合うことである、と。薬はあくまでも補助にすぎないのだ、と。そう思います。最低限、眠れて食べれればそれで良い、という考えも重要ですが、それは単に生きている、というだけなので、最低限のことにすぎません。そこをまず維持しながら、少しずつ社会人としての人間性を取り戻していきましょう、というのが、本来の治療目標ですね。それも当たりまえのことですが、人間というものは、病んだ人間というものは、結構厄介なものです。そうそう簡単にはいきません。でも私は自分自身を含めて、切り捨てません。相手がこちらのことを嫌になって去っていくことさえしなければ付き合います。去っていくことができるような人は、言ってみればそこそこ強い人でしょう。それはそれでさほど問題はないと思います。そもそもそれほど困っていないのです。

 

投稿者: 三本木クリニック

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