院長BLOG

2020.10.03更新

今週は一つ、たいそう驚くことがありまして、

それは、中学のときに大変お世話になった(あえてお名前を出させていただきますが)石黒 滋先生と、35年半ぶりに再会することができたことです。

中学の3年間、部活の顧問でもあり、3年生のときには担任の先生でもあって、卒業時の成績ではずいぶんゲタを履かせてもらった記憶がいまだに忘れずに残っています。

私はずっとお礼を言いたくて、いつか再会できればいいなあと密かに思っていたので、とうとうお会いできたという喜びと内心で感涙しました。

しかもなんとお近くにお住まいだということでもあって、本当にうれしく、懐かしさとともに、ああ、こんな身近にいらっしゃったのかと驚きました。わざわざ訪ねてきてくださったのです。ありがとうございます。まだまだお若く、お元気でなによりでした。

中学とかのときの担任の先生というと、そのときはずいぶんと年が離れているように思うのですが、成人してしかも自分も中高年の部類となると、もうそこまでの年齢差ということでもないなあと、当然ながら思うのですね。だから思っていたよりも全然若い、となる。

今から思うと、随分ひいきにしていただきました。にも関わらず、連絡のとりようもないこともあって、長いこと大変無沙汰してしまってお礼も何も伝えることもなく大変長らく失礼してしまっておりました。

いまこうしてなんとかやっているのも、この石黒先生のおかげだと思います。もちろん他の学年で各々教えてもらったり担任だった先生方ももちろん同じおかげさまではあるのですが、石黒先生はその中でも特別な先生です。私にとって。その先生がわざわざ会いに来てくださったことに、本当にありがたく思いました。

地味に何かしら望んでいることというのは、少しずつ叶う方向に進むものですねえ。そう思うと、人生もまだまだ捨てたもんじゃないなあと、思う次第です。

最近は、一流の人との出会いや、いままで普通におつきあいしてきた患者さんが実は(・・なんて言うと、大変失礼なような気もしますが、私が気が付かなかっただけで、もとから)一流の人だったことを知らされたり、なにか不思議なことが続いています。こういうことはちょっと珍しい。今年はコロナなどで世界や社会全体がなんとなしに暗いムードだし、私自身も何となく悶々としたような気分で、そういえば学会も開催中止となるばかりだし、研究会もほとんどなし、旅行や遊びや宴会も自粛状態で、たとえ出かけても何か義務感というか、楽しんじゃいけないような感覚やモノモノシイ雰囲気だったりして、パッとしない状況が続いていたのですが、やはりとりあえずコツコツと一つ一つを丹念にやっていれば、何かしら目に見えない力が作用して、自分を密かに励ましてくれるんだなあと、ちょっと楽しいというか、嬉しいというか、多少は生きがいってやつもあるかな、という気分になりました。

ちょっと話がそれますが、実は今日土曜の、午後からちょっとしたツーリングに行ってきて、内海の海岸でキャンプのタープの設営練習をしてきたのですが、そこでは中国人の人たちが浜辺でテントを張った下で宴会をしていて、やたらに元気で快活に飲み食いしてました。いま、日本では主役である日本人がどうも元気がなくなってしまっている、のに、この中国の人たちはなんとスッカラカンに元気に笑い合っているのだろう。これを見習わなければイカンじゃないかと思ったのです。

元気にやろう。見かけだけでも、カラ元気でも良いじゃないか。真っ当にやってればそのうち良いことがある。お互いに励まし合おう!もし人知れずの苦労や努力や誇らしい出来事なんかあるのに、誰も分かってくれないならば、全然関係ないけど私に話してみてくださいな。忙しくしてるときはもしかしてあまり相手できないときもあるかもしれないけれと、それでもちゃんと聞いてますからね。それで、暇なときはますますじっくり聴きますよ。傾聴しますよ。

私は確かに口は悪いし、喧嘩っ早いですよ。でもむやみにそういうことをするつもりは全くありません。つまり、きっちりやらない相手には厳しいですよ、ということです。どのみち、聖人君子な医者なんかではないことは自分でも分かってますよ。でも、それでも、たとえ喧嘩しても、ブッキラボウだったとしても、患者さんのことは想ってます。中学の先生のことだって35年間想っていたんです。そして、その先生の方でも想ってくれていたんです。これって、素敵なことじゃないですか?実際、全然忘れてないですよ。それどころか会いたかったですよ!会えてうれしかった!

こういう不思議なことというのか、希望や目標みたいなことって、一応細々ながら思って想って思い続けていると、そのうち叶うってこともあるんですよね。

明日は感謝の気持ちをもってひさびさの猿投に登ります。混雑を避けて、早朝、、。どうなりますか。いいところですからねえ、猿投山は。

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.10.03更新

私事ながら、現在ごく初期の緑内障ということで、老眼はあるものの、緑内障からの視機能には問題ないのですが、一応、進行を抑えるために毎日点眼治療をしています。

かれこれもう1年ほどになるのか、、緑内障の点眼薬の副作用で、まつ毛が伸びてくるわ、目の周辺の皮膚がくすんだ感じになるわ、目が落ちくぼんだ風になるわと、いろいろな変化がでてきてしまいました。

治療は必要なので今後も継続しますが、少し前から、私の顔を見て患者さんが「目が変な感じになったけど疲れてるの?」とか尋ねられたこともありますし、たしかに自分でも目周囲の人相が変わってしまったように思います。

50歳を過ぎて急にいろいろと退化衰えを感じています。運動能力というか体力低下もしかり。目もそのうちの一つで、最近では息子の勉強の付き合いとかもあって、また、この年齢になると急激に調節機能が低下するとのこと(眼科の先生曰く)で、とうとう近視になってしまいました。老眼もあるというのに、、。

ということで、いろいろと見た目も劣化してきますので、宜しくご理解お願いいたします。いまのところ、何かで外見の老化を取り繕うつもりは一切ありません。

投稿者: 三本木クリニック

2020.10.01更新

当院では開業以来ずっと、床の清掃、ワックス、玄関マット交換をエコテック(有限会社。名古屋市天白区平針。全国にエコテックという名の会社はいくつもあるようですが)さんにお願いしております。また、最近では待合室の椅子のリフォーム、床の張り替えをしていただいたほか、現在は、玄関風除室の壁のリフォームを相談しております。

いつも思うのは、竹田社長さんの丁寧なやりとり、かつ、プロとしての経験からの的確なセンスと助言、そして、施工費用の節約を常に考慮してくれて、他社と比べて本当にリーズナブルに、しかも良い仕事をしてくれます。外部の業者に委託する場合にもちゃんと責任もって、監督してくれます。

いま、不景気で、無駄な贅沢など一切できないような時代ですから、こういう姿勢は本当にありがたいことです。それがまた、開業以来、全く変わらない誠実なスタンスで対応してくれます。

今日も仕事終わり、床掃除などルーチンワークをしていて、春に張り替えた床材の出来の良さに改めて認識し、エコテックさんに頼んで良かった、開業して数年でもういろいろと問題を感じていて、ずっと今年の春まで悩んでいた床材の不満が、今年、張り替えることでキレイさっぱり解決したことに改めて喜んでしまいました。

人の上に立つということは、こういうことなんだと、いつもなんというか、真似できないけれども清々しい思いで見させてもらってます。

まだまだ今後も付き合いが続くと思いますが、これからもよろしくお願いしたいと思っています。竹田社長さん、いつもありがとうございます。

投稿者: 三本木クリニック

2020.10.01更新

コロナが 「with コロナ社会」状態になりつつありますが、だからといって、油断していいということではありません。

それは健診も同じです。

何ごとも。

当院では免疫向上エビデンスのある漢方薬、そして乳酸菌サプリを処方または販売しております。季節の変わり目でかぜなどひきやすいです。気をつけましょう。

一度購入してちょっと試したけれど、乳酸菌とか漢方とか、何かが目に見えてどうのということはないでしょう。ただ、乳酸菌サプリでは便通は良くなるし、漢方でも飲んでいれば、風邪ひかないとかありますよね。これは、何かが起こった時に治療して治す薬というよりは、何も悪いことが起こらないための予防薬という位置づけです。

このことは健診も同じだし、コロナ予防のマスク装着も同じ。こういうことが大事。これがなかなか年月たつと分からなくなってしまうんだなあ。

生活習慣病もおんなじですよね。

ちょっと猛暑だともうそれを契機に運動しなくなってしまって、もう完全に涼しくなっているのにやらないまま太ったまま。そういうの。

ある患者さんが、「どんな状況だろうと自分が決めた運動メニューやスケジュールは絶対に守るべきだ」と言われて実践されているのを聞いて、さすがだと思いました。

私もそれ以後、ときに週一程度しか運動できなかったのをかならず週2はやるようにしています。昨日も愛知池1周してます。我々くらいの年齢になると、運動に目覚めますねえ、。そうでもしないと体が重いとか不調になるしメタボ疾患にまみれるからです。

高血圧、糖尿病、高脂血症。この三大生活習慣病は、通常は自覚症状がありません。でも症状でたころにはかなり寿命が縮まることになってしまうんです。だから、痛いとか痒いとかそういうときだけ治療をするんじゃなくって、目が見えなくなったとか、腎不全になったとか、脳卒中、心筋梗塞になってはじめて、というのでは現代人としては甚だ想像力が乏しいんじゃないかと言わざるえませんね。

ただ、有名人や国会議員を見ていても、お金持ちであっても貧乏だっても、みな同じようなことで、想像力欠如による犯罪や死亡事故が毎日のように報道されています。人間のみに与えられた特権なんですけどね。将来をちゃんと想像できる能力。

投稿者: 三本木クリニック

2020.10.01更新

フォトフェイシャルであろうと、アトピー皮膚炎だろうと、漢方の治療だろうと、いろいろに言えることですが、

与えられたハードルをきっちり我慢してつきあって乗り越えた先に勝利と成功が待っている。ということです。

たとえばフォトセラピーをやる前に、まずは肝斑などがある場合には内服治療をやりましょう、とか、

最初にレーザー治療をやってみて、その反応を見て、そのあとまたフォトをやるならば、患者さんにもよりけりだが3か月ほど待ってから施術する場合もある。

そういうときに、焦ったりせっかちに短気を起こして、そんなに先にしかできないのかと思うかもしれません。

すぐにレーザー治療ができる病変や肌質の場合もあるし、じっくりフォトで対応するべき場合もあります。

友人がレーザーで良くなったから私も同じのを、ということではないんです、その人その人にあった治療を勧めます。

待つことも治療のうちで、施術後の炎症後反応をやり過ごす時間が長く必要なことがあるんです。そのハードルや、内服治療もきっちりとやれる人、そういう人、すなわちハードルをきっちりとクリアできること。それがその後の成功につながります。

こういうことっていうのは、なにも美容に限ったことでなく、アトピー皮膚炎やイボ治療でも同じようなことがいえますし、漢方治療などはかなりそういうことがあります。

粉薬がダメ、とか、漢方は苦手、とか、いい年とった大人が言っているようではダメでしょうよ。

いまどきは社会全体が本当に幼稚化していて、どうなんだろう、ちょっと理解に苦しむことがあります。ちゃんとやるなら付き合います。逆に、何かの手違いとか対応が悪くて、こちらに非があれば、素直に謝罪します。あくまでも対等です。

長年の積み重なったシミが一瞬で消えるなんて、そうそうあり得ないに決まっているじゃないですか。リアルな現実ってのはそういうもんです。

医療だけでなくて、仕事や勉強だって、収入だって、信用だって、みんなおんなじです。当たり前のこと。

投稿者: 三本木クリニック

2020.09.28更新

ここ最近は1か月前がウソのように涼しい、というか、寒いほどにもなってきて、カゼをひかないように布団や寝間着を考えないといけないようになってきました。

この土日はちょっと休みらしい活動をしました。

土曜は夕方愛知池のジョギングを、かれこれどうだろう、10日ぶりかそこらで走りました。間に山登りが入っているのでそうなりました。ずいぶん気持ち良い気候になったものだと感じつつ。

日曜は早朝から雑用や仕事を済ませ、昼からはちょっとしたツーリングにミニバイクででかけました。以前にも行ったことがある面の木峠です。このあたりは標高が1100Mとかあって、18度とかくらいしか気温がないところで、薄着の夏用ジャケットでは寒いこと。ここへは稲武のどんぐりの道の駅を経由していったのですが、そこへ至るまでに100台以上はバイクとすれ違いましたねー。まるで堰を切ったかのようなウジャウジャと。自分もその一人ですが、時間が遅めだったということもあり逆方向のパターン。皆さんは帰路といったところか。

どんぐりからさらにすすんで山を登る方向へ。途中、最近NHKのニュースで近い山に登るという話ででてた、夏焼城山とかいう山の登山口を発見。今度行ってみようと思いながら、さらにくねくね道を登るとようやく面の木峠に到着。天狗の伝説がある天狗棚という山の尾根とかは以前歩いたので今回それは省略し、天狗のトーテムポールのようなのが設置されている駐車場(茶臼山高原道路の途中)でいったん置いて、そこからちょっとした散策路があるのを看板で見たので、おりて行ったところ、何人かのマニアが湿地帯(面の木植物群落 津具村指定天然記念物)研究活動したり、秋の森林の写真撮影をしていたり、誰もいないかと思いきやどこにでも人はいる。

その散策路の途中にあるのが木地師屋敷跡というところで、何にもないただの平面の場所があるだけですが、広さはどうだろう。150坪くらいかな、その程度の何にもない空間というか平面というか。一応わざわざ草刈りなどしてそこがその場所だと分かるようにはしてあるなというだけのことで何の建物の名残りもありませんでした。(ネットで検索したところ、以前にはこの場所にボロボロの建物があったようですが、いまは更地)

昔、武士でもない農民でもない人たちが、誰のものでもないような場所の峠とか山林に住みついて、木こりや狩猟などをして生活していたのが木地師という人たちで、木を使った食器やなにか生活用具を作っては村に売りに行ったりしていたそうです。以前にブログでも紹介しましたが、面の木峠の名前の由来は、木地師がこのあたりの峠道に面した木々に直接、顔の彫刻をして、通る人たちを楽しませた(怖がらせた?)ことに起するようです。こういう話、ロマンあるわーー。村おこし観光事業としてそれのリバイバルやったら絶対流行ると思うんですけどね。

秋はしみじみとできるのが良いですね。このあたりにはキャンプ場とかも整備されているのを、今さらながら今回知ったので、いつかここでキャンプしようと決めたのでした。コロナの影響で今年はアウトドアが大流行している印象があります。さらに実質的に規制解除になったかのような、go to travelやらナンチャラのキャンペーンがあるのでもう休みとなるとシッチャカメッチャカ。ただ、この面の木峠は静かなところが気に入りました。もともと当院の患者さんのTさんに教わったんですけどね。

帰り道はもうバイクの人たちはほとんどおらず、寒い中帰宅し、風呂。その後夕食後に、前日に引き続き、また愛知池を今度は歩きで1周。1時間半もかかりました。凄い夜は風が吹いてて、どうだろう、すれ違う人も数名のみ。でも気持ちいいという感覚もある。そして今朝月曜は快晴。こんなに気持ち良い朝ってなかなかないですよ!

都会でコロナ自粛の中で生活してウツウツとしてしまっている人達には、是非頑張って自然を見に、自然の中に身を置きに行くと良いよと言いたい。これはもう、自分が、人間がやはり自然界の一部である生き物なんだと何となく体で無意識に感じることができ、意識せずに生命力をもらえるからです。これは山とかが好きな人なら分かるはずの感覚です。だからコロナでウツウツした状態の今、アウトドアが人気なんだと思います。

育児や孤独に疲れたら、実家とか田舎とかでのんびりすると良いですよ。生活もあるだろうし一概には言えないけれど。海とか山とか、なんだかんだいって、癒しが得られるように思います。

そういえば、、生活習慣病のある独身男性で、しばらく当院に来なくなったままの患者さん、最近来ないけど、どうなったかなあ。密かに気にかけています。またどうぞおいでください。

 

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.09.27更新

昨日は東名古屋医師会主催の、在宅医療導入研修会に参加してきました。

在宅医療については、いまや介護を要する身体障害者や老人などにとって、国が推奨する形となっていますが、それの現状と、実際に在宅医療を提供する際に、どのように診療報酬などを請求するかに特化したお話でした。

結論からいえば、とてもやってられない。

というのが感想です。

グループホームやサービス付き高齢者住宅といった住居の住民をまとめて嘱託医として契約して往診する、もしくはそういうところを経営するなどして、集合住宅でいっぺんに往診を引き受けるならば、たしかに十分に余裕なやりくりが可能でしょうし、大きな利益もでることでしょうが、そういうところは新規に依頼されることはまずありません。そういうところは開所とともにもう嘱託医は決定しているものです。

そして、あとは、当院がときどきやっているような、1軒や2軒程度の、個別在宅医療とか、もしくは、これも私が担当している、特別養護老人ホームの配置医師の仕事が残ります。

1、2軒程度では、ついでの用事でもないかぎり、手間暇を考えるとまず実質的に赤字となりますし、それから特別養護老人ホームに関しては出資者や経営者は個人ですが、実際には国営ということになり、そこに勤務する職員、配置医師もそうですが、看護師、事務員、介護職いずれも薄給でしか雇い入れることができないのが普通のようで、実際、私もそれは充分すぎるほど分かっているし、今回講演された松浦先生(愛知県医師会理事、東郷町の松浦医院院長)からも、特養の配置医師ほどボランティアな仕事はないと言われたほどで、そのくらい、特養というのはありとあらゆる診療報酬が請求できないです。

また、一応まっとうに在宅の往診代が診療報酬として請求できるような、個別住宅での寝たきり患者さんや気管切開や胃瘻や中心静脈栄養などのケースでは、前述したようにアパート方式で何人もの患者さんがまとまって住んでいる場所に往診に行くパターンでもなければ、もろもろの材料費や24時間の対応、往診の手間暇などを考えるとなかなか利益を生むまでに至るには難しいようですが、その、診療報酬を請求するにも、細かすぎるルールが網目のように張り巡らされており、相当に在宅診療や介護報酬についての勉強研究(それはあくまでも診療報酬請求のための勉強)をして、上手に請求しないとまた赤字になってしまうということがあるようです。

実際、講演時にもらった資料をみると、もうなにやら管理料やらなんちゃら加算やら、何十種類もの項目があり、それも各々当然診療報酬の点数も異なっていますから、そのうちどれを選択して請求するべきかなどを猛勉強しなければならないなあという印象でした。

特養はもうこれ以上増やさないという国策が何年も前に決定されているようで、実際特養が近隣で増えたということは聞いたことがありません。日進で昨年だったかに新しく老人保健施設が建ちましたが、それは特養ではありませんので、どちらかというと病院に近い施設となります。

介護保険の拡充や在宅医療の推進により、雨後のタケノコのようにグループホームやサ高住がたくさん作られたため、あれだけ国策として在宅医療をといっていたのにもう診療報酬の締め付けがなされていて、重箱の隅をつつくようなことをしなければ余裕ある経営がなりたたないような報酬制度に成り下がっているのではないかと推察しています。

とはいえ病院は基本的にベッド数を増やすことは許されないし、新規に病院を建てることもほぼありませんし、個人でかつては有床診療所や入院できる病院をもっていた医療法人であってもどんどん入院治療から撤退してクリニック化しておりますし、行き場を失った高齢患者が在宅でしかたなく診ている、診られている、というのが現状かと思います。

最近では独居老人も当たり前のように増えていますので、キーパーソンがいないと成立しない在宅医療は、独居老人には基本的によほど対応できなのではないかと思いますし、いずれにせよ、国は在宅医療を推進したいと旗を振ったはいいけれど、結局財源を絞らねばならないという壁に、ものの数年で突き当たってしまい、あとはもう知らんふりして実際には無理やりボランティアのようなことを地域医療に強要強制しているか、もしくは老老介護などで家族に無理をさせていてそのうち介護殺人などという結果になる、介護する側が疲弊してしまっている、という無理繰りを放置している状態かと思います。

私が一人で担当している特養では、入所者が順番待ちが長く続いており、なおかつ、住居ですから普通に個室が当然だろうと思うのですが、その個室費用が高いということで入れない人もあるそうです。特養は入る人の収入や貯蓄に応じて入所費が決まる、そしてかなり民間のそういう住宅やマンションにくらべれば安価になっているのにそれが払えないからグループホームや老健に入りたいという人がまだまだたくさんあるのです。そしてそういうところに入れないような順番待ちやその費用が捻出できない人の場合には、結局孤独死だったり、だれか家族が犠牲になって面倒を見るという形に納まっています。自宅で介護をしているとか、毎日のように老親のところへ世話をしにいっているという人たちの顔を見ると、一様に冴えないくたびれた表情をしています。絶えず心がすっきりしない状態、というわけです。

そして在宅往診だって、決して安い費用というわけではありません。もちろん施設に入所するよりは当然安いし自宅で過ごせるからいいものの、病院や老健などの施設のように、24時間だれかが巡視できるわけでもないので細かいケアはできませんし、往診料が高いからもったいなくて、それも頼めないというお宅もあります。実際、マル福といって、医療費がすべて無料になっている健康保険の人は全然問題ないでしょうが、1割負担とか2割3割負担の人などは、実際に往診費用は自分が医院に赴いて受診するのに比べたらずいぶんと高い値段するなあと思うと思います。提供する医療側は往診料が高いとはとても思っていないほど、赤字にならないように注意しなければならないのに、受ける側は高いと思うのです。

だから、実際に往診を受ける患者さんは完全医療費無料のマル福の保険になっている人が殆どではないかと思うのです。他は認知症がひどいとか身体の障害などでさまざまな種類の施設に入居入所するという形で平静を装っているのではないでしょうか。

私は外来診療でも十分手一杯だと思うのに、さらに合間というか時間の隙間を縫って訪問診療を何軒も引き受けることは物理的に無理だろうと思っています。実際に個別の往診依頼はほとんどありませんし、仮にあっても大体短期的に終わります(というのも、そういう患者さんは大抵高齢者であって、そのうち施設に入所か病院に入院することが多いからです)ので、とりあえずはさほどの縁はないのですが、もし仮に、多数のあちこちの在宅往診サービスをせよと言われたらなかなか厳しい、無理だというのが正直なところです。

特養についても現在配置医師を担当しておりますが、前述のようにボランティアでやっているようなものです。労力や管理、24時間の対応を考えると、とても合わない報酬で受け持っています。もとは他院の先生が当初担当されており、その先生から、私ともう1か所の先生とで引きついだのですが、すぐに私一人に任される恰好になりました。何度か辞めたいと思ったこともありますし、実際に誰かに譲りたいと思って他の医師に打診したこともありますが、断られました。いまはもう12年目になりましたが、それなりにやりがいもあるし入所者の人たちに対する愛着もあるので、まだ今後も続けようかなとは思っています。

国は在宅訪問医療を推進するという割には実際には悪徳業者の台頭などもあり、今度は細かいルール設定をして締め付ける方法をとっており、純朴な(在宅医療の診療報酬の細かい制度やルールに不勉強な)開業医が安易に入っていけない状況を作ってしまっています。

私は当初から、在宅訪問診療が介護老人医療の主体となる、という話には懐疑的な考えを持っていましたので、刹那的に追っかけるようなことはしないでこれまでやってきましたが、その意は今回の講習でますます強くなってしまいました。すでに手慣れてて、ずっと以前から在宅医療を、それもグループホームなどの集合住宅を一手に引き受けることができた医師や医院や病院は全然問題ないのでしょうけれど、意図的かそうでないか分からないまでも、とりあえず今回の松浦先生の講義を素直に受け取るならば、とてもそういう網目をくぐるような細かい診療報酬ルールを勉強し始める気にならないです。つまり、自分も在宅医療に積極的に進出していこう、という気にはとてもならなかった、ということです。

これで最初に書いた結論にたどり着きました。ただ、もちろん、当院にかかりつけの患者さんで、通院が困難になってきたから、定期的に往診を希望される場合には、近隣であれば個別訪問ですがおつきあいはしますので、通院できなくなった途端に見放すことはしませんのでそこは大丈夫ですので心配しなくてよいです。このブログをそういう対象者がみているとは思いませんけれど、一応そういうスタンスではあります。

投稿者: 三本木クリニック

2020.09.25更新

かかりつけ医研修会メモ

糖尿病

日本人の平均寿命より男性8年、女性11年短縮させる
予備群といわれる境界型の段階から心血管疾患、認知症、癌のリスクが高まる
要介護の主要な原因である脳卒中、認知症、骨折転倒、関節疾患のすべてに密接に関与

糖尿病の合併症として近年関連が明らかとなったものとして、癌、認知症、うつ病、骨粗鬆症、NASH、関節疾患、他

日本人糖尿病の死因は今やその4割が癌で死ぬようになった。1970年代に比し、スタチンや血圧治療が充実した現代では脳や心臓の血管障害による死亡率は比較的減少した。その代わりに癌が増えた。耐糖能の低下、つまり糖尿病により悪性腫瘍死のリスクは健常人の2.1倍になる

糖尿病は発症時ですでに膵臓のβ細胞機能はもう正常比で半分にまで低下している

朝食を抜くと蛋白膝摂取が減ることになり、フレイルのリスクが高まる。

脂質異常症

脂質異常症の表現型は6タイプあるが、大抵は3タイプに分けられる。
IIaはLDL主体型
IIbはLDLとTGの混合
IVはTG主体型

朝食を抜くことは心血管疾患死亡リスクを高めることが2019年の論文で示された。
毎日朝食を摂る群に比し、欠食群は心血管疾患のリスクが1.87倍、脳卒中は3.39倍にもなる。

非空腹時TGが高値の場合でも冠動脈疾患発症リスクは著明に増大する
高TG血症への対応はまずはダイエットと運動。薬物療法としては最初にフィブラートというよりは、スタチンで開始し、その後にフィブラート、もしくはn3系脂肪酸製剤など併用を考慮

HDLコレステロールは善玉と言われているが、90以上の高値になりすぎるとまたそれは心血管疾患死亡リスクを高めることが日本の研究で明らかになった。ハザード比2.46倍。
また、悪玉と言われているLDLコレステロールが70未満の低値でもHDLコレステロールが低値つまり40未満だとそれはそれで心血管イベントのリスクである。

若い人で著明な高LDL血症の場合、家族性の高脂血症である可能性が高い。この場合、放置すると男性では30歳代、女性では50歳代後半から心筋梗塞が増加。これらの患者の死因の6割は冠動脈疾患による。

女性の高脂血症は閉経までは明らかに合併症の発生が男性より有意に少ないが、閉経後には急増してくる


高血圧

わが国の脳心血管病による死亡数への各種危険因子の寄与について2019年のデータでは高血圧がダントツに一位となっている。ついで運動不足、喫煙、糖尿病、高脂血症、という順番になっているが、2位以下をダブルスコアで離すほどに高血圧が脳心血管病による死亡の原因の第一位となっている

減塩がどれほど大事なのか、イギリスでは国策による減塩対策により有意に平均血圧の低下を達成し、その結果、心臓病、脳卒中の死亡数を減じた

臨床イナーシャ(慣性)
2001年にフィリップスらにより提唱された問題で、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)など自覚症状のない疾患で治療が充分に行われていない大きな原因は臨床イナーシャである、とするもの
患者側だけでなく医療提供側、医療制度の問題など多数因子が関与
これは医師も反省しなければならない。


健康診断、健康相談

本邦において、障害の原因となる疾患トップ10は、(2010年の統計)
疾患別では
1. 腰痛症、2,脳血管疾患、3,虚血性心疾患、4下気道感染症、5,その他の筋骨格系疾患、6.肺癌、7.自傷行為、8.胃癌、9.頚部痛、10.転倒

危険因子別では
1. 食生活、2.血圧高値、3.喫煙、4.運動不足、5.高BMI、6.空腹時血糖高値、7.アルコール、8.大気汚染、9.総コレステロール高値、10.労働リスク

癌のリスクとなる習慣は、喫煙、飲酒、運動不足、肥満、食塩摂取、の順に悪い。すなわち、癌のリスク回避のためには、タバコを吸わないこと、飲酒は適量にとどめる、塩は最低限に、身体活動量確保、適切なBMI、となること

投稿者: 三本木クリニック

2020.09.23更新

ある日当院に、明らかに甲状腺機能亢進症の患者さんが来ました。

訊けば他県に在住なのだとか。どうして愛知県まで来て受診したのかというと、当院へは別件での相談だという。なら甲状腺はどうなっているのと尋ねると、それは実は何週間も前に、地元のクリニックに受診し、亢進症だという診断まではついたが、精査治療となると、地域の市民病院の専門医に受診を、となって、その場合、予約が数週間先になってしまうから、諦めて実家のある愛知に来たというんですね。

それで当院ではない専門医の医院に受診し、採血してきたものの、その結果がでるのに1週間ほどかかるから、それまで待つようにと言われたと。しかし明らかに症状がひどそうなので、当院でも採血をした。するともうすぐに治療を始めなさいよという状態。それが当院ですら採血した翌日に結果が分かった。

しかし前医との約束があるので、当院としては治療を開始するわけにはいかなかった。当院で採血結果が分かった日の2日後に前医を受診する予約になっていたのであと2日だけガマンすることになったわけです。

しかし、私は思う。こういうところが開業医がダメだと言われる理由なんだと。

まず地元の最初の医者は、症状がひどいんだから、予約云々じゃなくって、すぐに紹介受診させればいいんですよ。重症でも予約診察でなきゃ見てもらえないなんていったら、じゃあそれで手遅れになって、命に関わったり後遺症がでたらどう責任とるつもりだ?

また、二番目の医者もダメです。そういう事情があってせっぱつまってわざわざ遠くまで受診しにきたのに、どうして杓子定規に1週間も待たせるのか?

おまえが患者だったらどうすんだ?っていうことですよ。慌てふためいてすぐに診てもらうとこに無理やりでも頼むことでしょうよ。

重症の場合には当然それくらいのことはしなくちゃならない。それがなぜ分からないかなあ。

開業医がダメだと言われる理由の二つ目に、私が挙げたいのは、「手紙の返事を書かない」です。意味目的があって、こちらは手紙をだすんです。紹介や報告をするんです。それの返事がこないんだからなあ。まったく小学生以下か?とバカバカしくなってくる。紹介状の返事や経過報告をしないことについては、大病院でもかなりしばしば発生することなので、開業医特有の事象ではないんですけども、何も用事がなけりゃ手紙や診療情報などわざわざ書き送ることなどしないですよ。それなりに大事なことだから患者に託したり郵送で送ったりするんです。それがなんの返事もないんだもんなあ。以後信用できないですよ。そんなの。

入院を要する症例の場合で、送った先から経過報告の返事がいつまでもない場合には、しびれを切らしてその後どうなったのかの請求をさせてもらっています。するとすぐに返事がくる。これは一体どういうことかというと、要するにもうその患者については一段落しているわけで、すぐに報告書を書ける状態になっている。でも怠っているわけです。私が思うに、少なくとも今の私より、一般の勤務医のほうが忙しいということは、いままで長年勤務医としてあちこち見てきた経験からいってまずありえないです。いくら会議やカンファや外来や手術検査があるといったって、大したことないです。長い手術が毎日あるわけでも決してない。毎日長い手術を一人の医者に担当させる、そんなことがもしあるならばそれは医療ミスにつながるはずですから管理責任としてそういうことはありえない。となると、怠慢に尽きる、の一言が理由になるんです。

勤務医の場合には、悪気はあまりないだろうと思う、おそらくは。しかし開業医はどうしても意固地なところがあって、あえて無視する、あえて捨てる、ということがあるように思う。これは想像ですけれど。でもたいていはそんなところだろうと、いろいろな開業医の会に参加して思う。まだ医師会などに参加する人はマシなほうで、参加しない、顔を見たこともないという向きにはこういうのが多い印象がある。必ずしも必要十分条件とは言わないけれど。

ともかく、私はきっちりやります。きっちりを強要して、相手と不穏な空気になったならそれは仕方がない。だってその人の健康とか治療のためだから。きっちりやることを指導しない医者にかかるくらいなら病気の治療などハナっからせずに放置したらいい。あとで後悔するだけですから。

サービス業に完全に特化した立場を優先するならば、もう患者さんのいいなりのテキトー医者で生きるんでしょうけど、それは一体何者なのか?おまえは何の価値がある存在なんだ?という疑問に突き当たる。

予約外の診察要請だって、緊急時や患者さんが不安に思って受診したならばそれはそれで診るんです。予約日じゃないとダメだなんて思わせちゃダメなんです。だからこそ毎日外来診療やってんじゃないか。開業医なんて、そんなにお高くとまった商売じゃないよ。少なくとも私は。だから喧嘩もするし泣きもするし、文句もいわれよう。

でも、それでも、たとえグーグルで悪口を書き込まれようが、私は自分のきっちりとした診療をやる。明らかに当院に受診してないのに、無関係の匿名の輩が低評価をつけようがそれはわたしの責任でないし、たんなる嫌がらせだ。まず私という人間を、当院に受診してから、それから評価してもらいたい。

開業医がバカだとか無慈悲だとか、イイカゲンだとか、そんな風に言われないように、田舎医者ながら1例1例きっちりとやっています。

投稿者: 三本木クリニック

2020.09.23更新

漢方治療は、いまや内科診療所で勤務している医師ならば、たいていある程度は扱うようになっていると思います。

それで、当院でもかれこれ勉強をつづけながら処方もいろいろしてきましたが、最近興味深い症例があったので紹介します。

ある患者さんが、こちらで処方した漢方を飲んでみたら、ちょっといいかな、という風になって、さらに、正しい飲み方、つまり、できればお湯で服用する、そしてちゃんと食前30分前か食間つまり胃がカラの時に服用するようにしたところ、より効き目が明らかになった、というんです。

それは私もそうだろうと思います。もちろん、2倍も3倍も違うわけではないですけれど、特にお湯で服用すると、とくに冷え症タイプの人には有効のように思います。症例によっては、冷たい水で服用したほうが良い漢方薬もありますが、たいていは冷えてることが多いので、温かいもので飲むほうが良いです。それもお湯が望ましい。

全てを漢方の治療でまかなうつもりはありませんが、漢方は未病状態を健常にもっていくのにはたいそう有効な薬品群だと、常々思っています。

 

 

投稿者: 三本木クリニック

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