土曜は午後2時から午後6時まで4時間にわたり、かかりつけ医としての認知症研修を受けてきました。
高齢化により認知症患者がどんどん増えてきて、もう、社会全体がなんとなく認知症、という世界が近い将来には迫ってきています。そういった中、実は認知症の診療というのは、かなりいろいろな意味で難しい面があります。
ついつい忙しい状況だと認知症患者さんにじっくり対応することができないというのが実地臨床の現状だろうと思います。また、家族との相談や社会的ツールの活用や専門医への紹介、介護保険の対応など、疾患にまつわるいろいろな対応を要します。最も重要なことは、なにより認知症患者さんの人間性にいかに寄り添うことができるか、という医療者のスタンスです。今回の研修でも、寄り添う診療や協力ということがいかにまだまだ不足しているか、ということを教えてもらいました。いかに全人的医療を提供するか。それがどの疾患であっても重要なことには変わりありません。忙しさに打ち勝ってそういうスタンスを高めていこうと思います。
こういうことを常々に機会あるたびに勉強して、少しずつでも積み重ねていくことが、まずは重要なのだということも、改めて感じました。
認知症に限らずですが、当院では、いままた再燃傾向にあるコロナ感染症や、そのコロナウイルス含めた地域の人たちのためのさまざまな種類の予防接種業務、そしてこの時期に日々行なっている健診業務も承っていると同時に、一般臨床を幅広い分野にわたり提供しています。
小児科全般、内科では呼吸器、消化器、糖尿病、代謝疾患、内分泌疾患、循環器疾患など多岐にわたり対応し、がん検診や、がんの術前術後の病診連携も行ないます。また、日常によくある外科や皮膚科の疾患に対して処置や手術も行なっています。整形外科的な一次診療も引き受けております。
日帰りの鼡径ヘルニア手術、肛門疾患手術も対応しております。イボ痔の治療ではALTA療法(ジオン注射)だけならば行うクリニックもある程度はありますが、切除を要する症例にも日帰りできっちり根治できる技術を有しているクリニックは決して多くありません。当院ではそれらに完全対応しております。
肛門疾患では根治術の担い手が比較的少ない、痔ろうの根治術も、当院では日帰り手術で対応できます。日帰りで痔ろう根治術を行える施設はかなり少ないと思います。当院での痔ろう根治術での根治率は100%です。再発や難治例でも病態に応じた治療を選択実施することで、完治して通院不要な状態にもっていくことができています。
美容関係の処置も毎月100件以上をコンスタントに行なっており、そしてそれがまた相当に気軽に受けられる費用でサービス提供しています。
我ながら本当にいろいろなことをしていると思います。なおかつ各々の診断や治療についてはきっちりと対応する、ということをベースにしており、器用貧乏といった低レベルのことはしておりません。
土日や夜も勉強会や講演会や研修や主要学会にも参加しつづけています。このところコロナの悪性度が下がった状況もあり、徐々に勉強会の開催頻度が増えてきており、スケジュールが許すかぎりどんどん勉強を積み重ねていきます。
当院はそういう診療所です。
そして日曜の今日はというと、がん治療認定医の資格更新作業をしました。診療所でもがん患者さんが検診や術後診療を受けられるのだということのための資格更新です。この資格の継続には、所定のレベル以上のがん診療経験を継続的に積み重ねていることが必要です。当院はその基準を診療所ではありますがきっちりクリアしております。