院長BLOG

2022.05.30更新

郡上白鳥石徹白というところにある白山中居神社には浄安杉という巨木が有名とのことで行ってきました。

最初の写真は神社入ってすぐの杉ですが、これでも十分巨木ですがまだまだこれからです。

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敷地内の山道を奥に登っていくと、、ありましたありました!

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これが浄安杉です。むかしここに神宮寺があったときに、浄安さんというお坊さんがいて、引きも切らず来訪する白山信仰登山の旅人を泊めてあげたお礼銭が貯まったので、この木の下に埋めておいたそうです。お金を埋めたのち、さて帰ろうとしたときにうっかりと鍬を置き忘れたのですが、そのときそこにいたカラスが「浄安、クワは?」と教えてくれたという逸話があるそうです。いまはその寺はなく神社だけとなっているようです。

さて珍しい吉兆なことに、たまたまこのとき、なんとおめでたいこと。結婚式が執り行われておりました!

新郎新婦が大きな杉のところで記念撮影をしているところに遭遇しました。遠方からこのめでたい風景を撮影させていただきました。おめでとうございます。そして神社を訪れた時にこういうおめでたいことに遭遇することは大吉とされています。ありがたやありがたや。この写真を見た人にも吉兆のお裾分けになることでしょう!おめでとうございます!

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投稿者: 三本木クリニック

2022.05.26更新

今年はコロナウツだの五月病だの、なにか心身症の様相を呈したような患者さんが目立つような気がします。

かくいう私自身が「今年の5月はどうしてこんなにしんどくて怠いんだろう」と不思議に思うほどです。

3月4月の疲れが蓄積して、というのは確かに否定できませんが、いろいろ考えた結果、これは気象病(季節変化による)ではないかと結論づけました。

というのは、今年の5月はゴールデンウイークから今一つすっきりとした5月らしい天候気候ではない印象が強いです。まるで梅雨のような印象があります。

実際、そろそろ梅雨入り近い湿度と雨の天気が増えてきています。結果として、カラッと快晴5月というのが少なかったと言えます。

ということは、当然、ただでさえ春から夏へ向かう変化にやられる時期、かつ、新年度なり社会的環境変化もある中、今年はとくに気象病としての5月病が増えたのではないかということです。

よって、安易にうつ病だと決めつけて、簡単に抗うつ剤や睡眠剤を処方しないようにしたいところです。

運動についても、しんどくてちょっと無理、という場合には無理せずに休みましょう。私もこのところはそうしています。ストイックに毎日やりつづけることもときとしては称賛すべきことですが、やはり何ごともバランスということが重要です。

ともあれ、今年の5月病風患者さんが多いのは、気象病によるものだと結論づけておきます。体がダルくて通常の業務ができないからといって、自分や相手を責めないように。長い人生、いろいろあります。焦らなくていいです。休んで、また出直せばいいんです。もちろん、やれるならやりましょう。普段の根性努力は必要ですから。

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.23更新

先週末土曜日には東名古屋医師会臨床懇話会に参加しました。

藤田医大腎臓内科教授の坪井先生による講演です。腎性貧血治療の新たな選択肢HIF-PH阻害薬、という演題でした。ほんの1時間少々の講演だったのですがかなり新しいインパクトがある内容でした。

腎性貧血とは、腎臓の機能が低下してくると、腎臓から分泌されるホルモンであるエリスロポエチンが低下することで、赤血球の産生量が減る、というのが一番分かりやすい説明だったのですが、だった、という過去形で記すのは、それは今回の講演では厳密には正しくないことが分かったからです。

透析期、つまり腎機能が完全に荒廃してしまった場合にはさすがにエリスロポエチンは産生できませんので、それを補充する必要があるし、それの枯渇による貧血は当然でてくるのですが、透析に至るまえの保存期腎不全では体内のエリスロポエチン濃度は正常かむしろ高値となっている、というのですね。だけどもそれにいまいち反応できない、というのが実際のようです。

それで、実は日本ではエリスロポエチン製剤が保険診療で安く提供できるため、米国などよりは簡単に導入できることもあって、これまでに、エリスロポエチン投与により腎性貧血患者の生命予後を改善するかどうかの臨床試験をいくつか行われたのですが、意外なことに、かえって逆効果だったのです。それはどういうことかというと、エリスロポエチンを投与するまえに、鉄分を十分投与してからでないと本来の目的である生命予後の改善が得られないということなのです。鉄には血管の石灰化を防ぐ効果があるそうで、なおかつ、それだけでなく鉄を十分以上投与して体内に保っておかないと、エリスロポエチンのむしろ欠点が露呈してしまうというんです。

鉄分が十分体内にあるかどうかは血液検査で判定できますが、私のいままでの知識では、貯蔵鉄フェリチンが50以上あればとりあえず良い、50以上になったら鉄欠乏性貧血の治療はいったん終了して良い、というものだったのですが、こと腎性貧血にからむ鉄欠乏の場合には、フェリチン300くらいまでは投与して良い、むしろ投与すべき、というようなことのようです。これは正常値の上限よりも多いほどの値です。

米国ではエリスロポエチン製剤が高額なためなかなか使えないので、とにかく鉄分で限界までなんとかしようという現状があるそうですが、それが期せずして良かったと。米国ではフェリチン値500とか異常高値にまで投与することはザラだそうです。日本の場合でいうと、ガイドラインでは300までにしましょう、と設定されていますが、とにかくそれくらいに十分に補充しておいてから、エリスロポエチンは非常に有効にいい意味で作用する、ということです。実際のデータで検証したところによると、フェリチン150以下かつTSAT(トランスフェリン飽和度)30以上、というのが一番予後良好だったそうです。

ところで、腎性貧血でもそうかもしれませんが、老人医療を長年みていますと、鉄分がフェリチンでいうとかなり高値まで補充しているもしくは補充してなくても勝手に高値なのにもかかわらず貧血、という事例がかなりあります。

鉄利用障害というのですが、こういう場合には教科書的にはどこかに悪性腫瘍があるとか、慢性的な炎症がどこかにあるとか、そういうことを考慮すべきなのですが、そういうのもとくにない場合にも実際には鉄利用障害による貧血はあります。そこで、亜鉛やらカルニチンやら投与することもあるのですが、それでもイマイチ、ということも少なくない。今回新しい知見として、HIF-PH阻害剤という、いってみれば、ヒマラヤなどの山岳地高地に行って滞在するのと同じような効果をもたらす薬が、鉄の利用障害(鉄の囲い込み)現象を解除するのだということを初めて知りました。

この囲い込みを解除する作用はエリスロポエチン製剤には無い作用で、いろいろな意味で有用というわけです。もちろんこの薬剤を使用する前にも、鉄を十分補充しておくことが必要で、さもないと血栓の副作用が生じやすいそうです。まあ鉄利用障害でフェリチンが高値の場合にはさすがに鉄補充はそれほど必要ではないかと思いますが、腎性貧血に使用する場合にはとにかく鉄補充をまずやっておくべき、ということが、いろいろな方向から証明されているようです。

ちなみに、鉄分の内服では悪心や便通異常などの副作用がある患者さんもあって、その場合やむなく注射で投与することは普通にあるのですが、本当ならば内服で補うほうが鉄の毒性を考慮するうえでは良いそうです。制吐剤などと併用することで対応できるかと思います。

今回こういう比較的新しい薬で、私もいままで知らなかった薬を、さっそく適応のあてはまる患者さん(多くは老人)に投与して予後改善に寄与させたいと思います。

 

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.21更新

6月4日実施分からのコロナワクチンの予約受付を開始します。

毎週土曜日12時半からの実施となります。

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.19更新

連日一羽ずつ産まれている様子です。

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我々人間にも生命力があります。

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.18更新

どれだけ由緒や歴史深き神社や寺でも、実際訪れてみると、アレ?思ったほどでもないなあ、と思うことがあって、それは何故なんだろうと考えてたら共通点があることが判明して、

結論は、表題の通りだったんです。

とはいえ、たとえば猿投山の神社でいうと、東の宮や西の宮の建物のある場所あたりがスゴイパワー感あるかというとそうでもないんです。一番樹木に囲まれているんですが。猿投神社はやはり山のふもとの主殿というのか、あの建物のある敷地が一番パワー感がある気がします。それはやはりそこで神職の方々が絶えず管理しているとか、人々が訪れる人数が多いとか、風水とか、そういう要素もあるのかもしれません。

東京とかに新幹線で行くとき、窓から外をみると、都心部なのに一部だけやたら森林の塊の地域がたまにあって、それの場所が寺や神社だったりするんですよね、それがまた目立つんだけど、急いでその場所が何か調べようとしても新幹線だからすぐ通り過ぎてしまうから結局いつも分からないで終わります。

そもそもパワースポットって何だろうか、いまだに明確な定義や科学的根拠は示されていませんよね。

有名人とかだとその人そのものがパワースポットのようなオーラをもっていることがあるとかいう話がありますが、それはどうなんだろうか。人の発するパワーっていうのは、対人的に触発されて発生するような気がします。誰も居ないのに一人でオーラ出してる、というのはあるんだろうか?無いんじゃないかな?よく分かりませんが、、。お互いがプラスのパワーを出しあって、それがはじけて広がったときに、つまり相乗効果でオーラとかパワー感とかいうものは感じるものなのではないだろうか。

どんな有名人や偉い人でも、私の個人的な感覚でいうと、いままで過去にそういうオーラだとかパワーだとかを独自に発生させているような人物に会ったことがありません。誰しも所詮チョボチョボボチボチなんじゃないかなあ、というのがリアルなところだと思います。声のデカい人はパワー感ありますけどね、オーラとかいうのとは違う気がします。

ともあれ、自然のパワーを周囲にまとった神社仏閣に静かに身を置いてしばらく時を過ごすと、何かしら感じるものがあると思います。

5月って、忘れてたけれど5月病という言葉があるように、ちょっとリズムが疲れてウツウツとする時期でもあるんですよね。最近はコロナウツの方が主になってしまっているので5月だからどうということもなくなってしまっていますが、実際にはこういう社会的な落ち込みというのはまた2年ほど経過したら治まると予想しています。大きな流れでいうと、少子高齢化で人口ピラミッドでいうと逆三角形になっていますので、どうしても景気高揚ということはないんだろうけれど、いってみれば折り返し復路と思えば、いかに執着しないか、いかにシンプルに生きるか、ということが幸福の決め手になるように思います。

幸不幸というのはあくまでも主観的なことであって、事実そのものとは別物である、と教えている本もあります。たしかにそういうものかもしれません。そういう意味では昭和から平成前半までの物質至上主義時代から、心の時代へと移行している、いえ、実際移行せざるを得ない時代になっている、と思います。

それが、いま盛んに世界中で言われている分かりにくい概念である「SDGs」とかいうものの考え方の一つなのかもしれません。しかし、こういう概念とかテーマって、いったい誰が勝手に決めて全世界の目標だとか言い始めたんだろうか、、、。

 

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.16更新

年齢とともに、脳の神経分泌物質の産生は劣化するのは当然しかたないこととして、問題なのは、それが生きがいや生きる力に大いに関与している点です。

目的をもってそれを達成したときの幸福感はセロトニンなどの分泌を高めますが、同時にその後くる枯渇というのもセットになり得ます。

薬物的なアプローチでいうと、抗鬱剤で枯渇を防ぐことはある意味対症療法であって、表面的な症状が改善したからといって、急に服用を中止すると離脱症状が露呈するでしょう。

タバコやアルコールを含めた麻薬的物質についても、それらを喫するときだけ幸福感や高揚感が得られるだけで、その後の枯渇はネガティブに作用します。

だから、こういう多幸感をもたらす物や事というのは、中高年以後の場合には、あまり過激なアップダウンにならないようにすべきかと思います。

神経分泌物質を自発的に培うには、自分なりに心地よいと感じる静かな環境で、「待つ」ということが必要に思います。休む、というのかな。

かといって、もう動けないほどの、よほどの重症か緊急状態でもなければ、ただ寝てるだけ、というのも日頃のストレス解消や気分転換にならない、ということもあるでしょうから、まあ、静かな自然の中に身を置く、というのはいろんな意味で有効かなと思います。

というわけで、私はですね、個人的に一度寝泊まりしたかった場所で、一人の時間を過ごしました。やっぱり灯台は夜見ないとね。実は灯台へのツーリングはひさびさなのでした。

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本当に静かなところでした。たまたま海も本当に静かな日だったんですね。ありがたいことに風も全然吹かないほどの天候でした。何の煮炊きもせず、ただ寝るだけです。到着がなんせ夜7時過ぎでもう暗いから。ヘッドライトなしでは灯台下への山道を歩けません。灯台の光は音もなく一晩中、毎日、健気にスイープし続けているわけです。当然この地を管理維持されている海上保安庁や地元の人たちのおかげもあるわけです。

 

この灯台、何年か前に日帰りで訪れたときには、この灯台への山道途中に本当に小さな畑があって、そこのおばさんと立ち話をしたのが印象に残っているのですが、今回その畑は主不在の荒れ地になってしまっていました。これも時の流れを感じてしまうひとコマ。

この付近の堤防や道端では釣り人が散見され、夜には夜釣りをする人もあるし、早朝からさらに釣り人が増えました。

魚釣りをする人もまた、ただ単に魚を獲ることだけが目的ではなく、自然に身を置くことによる癒しを求めているんだろうなと思いました。

遅いバイクでのんびりこういうところに来るのも頭がすっきりしていいもんです。疲れますけどね。疲れすぎるとまた脳の疲労につながるから、行動はなるべくシンプルにする、というのは一人だからできる利点でもあろうかと思います。

人それぞれ、いろいろな静かな楽しみかたを持っているはずです。

 

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.11更新

人間は急激な変化というものに弱いものだと思います。

そしてそれは生命力が衰える高齢者になればなるほどにコンサバになっていくことで顕著になります。それは良くも悪くもです。

高齢者でなくとも現役世代であっても、コロナで自粛を余儀なくされたころ、それまで通っていた学校や会社に急に行くことを禁じられて、自殺やうつ病の発症が増えました。

そこから2年ほど経ち、そろそろ自粛ムードも解除へ向かおうかというこの時期になって、また自殺やうつが増えたということはどういうことか。

普通に考えれば、それまでずっと我慢を強いられてきたわけだから、それが解放されたとなれば、喜んで行動範囲を広げるのが自然にできると思いがちでしょうが、実際には、長いこと心の委縮を余儀なくされて、それに慣れてしまった生命力の縮小状態から、急に大きな仕事、忙しい業務(コロナ以前のレベル)に戻れと言われても、もはやすぐには対応できない、ということではないかと思います。慣性の法則、ホメオスターシスです。

気鬱に打ち勝つに手っ取り早いのは、怒りの感情を発生させることですが、生真面目で小心なタイプの人の場合、体外的に怒りを表出するようなことは生来できないでしょう。怒りを表出できることはまだ生命力があるということなので、まだマシなのだろうとは思いますが、ときとして他者を巻き込む暴走行為犯罪行為に走る危険性はありますので、それも程度問題ではあります。

うつに対する薬物治療は、実際にはさほど難しくないと個人的には思うのですが、薬物治療を施す背景として、医療者の、患者を見つめる愛の姿勢が必須です。ただ単に薬を与えれば良い、という単純な生き物ではないのが人間です。

そういうベースのスタンスを持ちながら、さりとて薬物療法がどうしても必要なことはごく普通に日常茶飯事です。その場合の考え方を述べたいと思います。

昨今では、ベンゾジアゼピン系の薬剤は麻薬と同じであるという欧米の考えにより、日本でもいわゆる安定剤を排除する方向で進んでいます。ただ、国民性や国ごとの環境などいろいろ異なるために、拙速に欧米と足並みをそろえることが一概に最善とは言えないように、実際には思います。

もっとも危険な時期にあっては、単に抗鬱剤と非ベンゾジアゼピン系の眠剤を投与しておけば良い、ということでは決してなく、ましてや、本来うつ病なのに自律神経失調症などと安易に軽い診断をしてしまうことは最悪の結果を招きかねません。

私は以前にも、うつ病の薬物治療薬のとらえ方についてブログで記したことがありますが、脳内神経物質として、ノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリン、セロトニン、エンドルフィンなどの、脳の生命力維持に必要な神経分泌ホルモンが枯渇してしまうのが、いわゆるうつ病ですので、それが浪費されないように、そして枯渇しないようにする投薬が必要です。

いわゆる抗鬱剤の一般的なものでは、セロトニンなどが代謝されて減ってしまうのをブロックする作用により、枯渇しないように、つまり出口にフタをする作用を発揮します。代謝を遅らせる作用なのでリサイクル作用ともいえます。

しかし抗鬱剤だけでは急性期の劇的な消耗消費を補うことができない場合も普通にあると思います。そういう場合、やはり神経の浪費、無駄に悩んで消耗してしまうことで神経物質を浪費することを減らす、つまり、どんどん浪費される蛇口を締める作用として、抗不安剤を用いることは理にかなっていると考えます。抗不安剤は、不安を抑えるという意味もあるのは文字通りですが、実際には無駄に考えすぎて浪費してしまう脳の神経物質を、無駄遣いさせない効果があります。生命力が弱っている状態なのに、要らぬ考えばかりシャカシャカ脳内を駆け巡らせることは有害無益であり、その速度を適度に抑えることは重要な意味があります。抗不安薬のほとんどはベンゾジアゼピン系となりますが、その中でも、変に作用時間の短いものや、臨床的に依存性の強いものは避けた方が良いという注意点はあるかと思いますが、上手に使えば少量で十分有効な結果を得ます。少量でも有効なのは抗鬱剤でも同様です。添付文書どおりにどんどん増量する必要は外来診療レベルではあまり感じたことはありません。むしろ副作用のリスクが高まるデメリットが気になります。作用時間の短いものが良くない理由は、それこそ人間はホメオスターシス慣性に生きる生物なので、血糖や血圧にせよ、感情に関する神経物質にせよ、アップダウンの激しいものは逆効果なのです。麻薬というのは一般的にそういう特徴を持つものが多く、ゆえに依存性につながりやすいというわけです。

ともあれ、浪費スピードを遅らせ、なおかつリサイクル効果で代謝消失速度を遅らせるという、両方の治療を併用することで、急激な環境変化でパニックに陥ってしまう精神状態からの悲劇を防止することができます。優秀な精神科医はそういうことを理解して、また、季節変動や患者本人の環境変化などをきちんと把握して対応しているはずです。

薬物治療だけではなく、運動や日光浴や食事療法(GABAやトリプトファンなどの積極的摂取)といった生活習慣療法ももちろん重要です。

ただ、運動する気力も体力もないような場合にはやはり薬物治療や休息が必要です。薬物治療は、危機的状況を離脱したらいつでも漸減すれば良い(ただしあくまでも症例に応じて対応し、多くの場合には時間を掛けてゆっくりと慎重に行う)と割り切って、なおかつ、依存症になるなどという副作用リスクを必要以上に考えすぎずに行うことが大事だと思います。

ステロイドでも向精神薬でも、不要な状態になればちゃんと分かります。内分泌疾患へのホルモン補充療法しかり、高血圧治療薬もしかり、ちゃんと経過観察してモニターしていれば、無用に惰性で投薬することはありません。不要となれば漸減したり投薬終了することも可能です。

とにかく患者さんの状態を把握すること、関心をもってちゃんと観察していること、が、ベースとして必要なことは繰り返しになりますが強調しておきたいと思います。

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.07更新

ブログ本最後の書籍化となる、第三巻の編集作業がこのゴールデンウィークに始まりました。

1巻と2巻はアマゾンで購入できます。1巻についてはアマゾンでの販売が5月末で終了となりますので、以後、余剰分については当院窓口で保管、販売する予定です。2巻はまだアマゾンでのみ購入できます。

3巻については発行部数を少なくして、アマゾンと窓口と併売する方針です。

 

投稿者: 三本木クリニック

2022.05.06更新

ゴールデンウィークは毎年あまりでかけないことが多いのですが、

今年は自分にいろいろ面白みを与えてやろう、ということで、4日の午後から奈良の天理市にある、石上神宮に行ってきました。本当は大神神社に向かっていたのですが、時間と混雑の関係から、少し手前にあって以前から気になっていたこの神社に予定変更したのです。

鶏が放し飼いとなっていて、人が居ても全然逃げません。四六時中コケコッコーと元気です。この神社の霊験キーワードは起死回生、とのことで、なかなか面白い。でも歴史もかなり古い神社で、なのにずいぶん親しみやすい雰囲気があって、良かったです。

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https://youtu.be/4yC5UuNOpQE

https://youtube.com/shorts/4MwrVWtM8yI

帰り道は夕方の時間帯ということもあって、東名阪道があちこち渋滞で、もうコロナは過ぎ去ったんだなあと実感しました。

ちなみに、この日は午前中にはブログ本の編集作業をしたり、自分で自分の下まぶたにエクシリス処置をしたり、雑務がいろいろありました。

翌日5日は、先週のトキワ荘に続く、東京第二弾ということで、今度は新幹線で早朝から往復してきました。22、3年前、東京の国立がんセンターで研修していたころに3か月だけ住んでいたウィークリーマンションやその周辺の状況を確認しに、、。

何年か前にも一度、千葉とこのあたりを振り返るツーリングをしたことがありましたが、東京のこのあたりについてはどうも記憶が定かでないため全く分からずに終わったので、今回は家内同伴で確認作業のためにわざわざ行ってきたのです。

品川中延あたりなのですが、行きつ戻りつしながら、どうやらこのあたりだったらしい、ということで、とりあえずは確認作業終わりとしました。明確に確認できなかったのは、当時あったコンビニや、そのウィークリーマンション自体が更地状態になっていたためです。なので、おそらくここだったのだろう、と。その当時でずいぶん古い建物でしたので、取り壊されていてもまったく不思議でない。近くに大きな目印だった、当時あったチサンホテルも、全然関係ないマンションに建て替えられていました。唯一1つだけ目印が残っていたのは、通勤のたびに見ていたラーメン屋です。このあたりは国道一号沿いなので、ラーメン屋があちこちにあるなか、22年つぶれずに続いていたことに感慨。ただ、時間が早かったためまだ営業時間前で、残念ながら食べること叶わず、、、。

中延商店街、戸越銀座なども散策して、品川駅で弁当買って帰りました。

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帰宅後は愛知池をウォーキング。この日は日差しがきつくて、さっそく今日は日光皮膚炎の顔になってしまいました。皮膚炎を起こしたら即座にステロイド軟こうを塗布します。

ところで、、新幹線に乗るたびに思うことですが、

お坊さんの後姿にいつも見えてしまいます。

 

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投稿者: 三本木クリニック

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