イボ痔で外痔核に連なる病変ではALTA療法だけでなく、切除をしますが、それは美容的にキレイにすることが必要であって、そのためにおそらく先人の先生方もいろいろ手技を検討されてきたと思いますが、私もそのうちの一人であって、過去にいろいろな方法を勉強したり試したりしてきました。
現在では一番うまいことあっさりできる方法で、かつ現状では一番キレイになるやりかたとして、バルーニングという局所麻酔剤の注射をして、デザインを決めています。
手術時は排便とかで怒責怒張する状態ではないのでたいてい外痔核やスキンタグはしぼんだ状態です。それを、局麻のバルーニングで怒責状態だとどう膨らむのかを再現してやるのです。
そうすると適正な切離ライン、切除するべきボリュームが勝手に設定されるのです。
この話はおそらく優秀な肛門外科医なら、この文章だけで簡単に理解できると思いますので、優秀な先生でまだこの手技を試していない人は検討してみると良いと思います。
ともあれ、絶えず日々改良を考えながらやっています。
スーパードクターの脳外科医福島先生はテレビでも有名な先生ですが、もう80歳になろうというのに、相変わらず全国津々浦々手術に奔走され1年365日休まない、というのを徹底しているそうです。凄すぎます。おそらくこういう先生にはもうそれなりの守り神がついてらっしゃることでしょう。尊敬のうえに尊敬、というほどの人物ですね、私には無理ですけどね、、。。。手術さえしてればいい仕事でもない、というのが開業医というやつですし。息抜きもないとやってられません。凡夫というやつですわ、、、、、。