本日出たニュースによると、世界のコロナ死者数は、米国が33万人、ついでブラジルの19万人、そして実は第三位にロシアが18万人ということで、急きょロシアが浮上してきてしまいました。これまではどうやら隠匿していたようです。ロシア産のワクチンをどの程度のロシア国民が接種していて、どの程度効果があるのか、その情報までは不明です。そして、、本場の中国ではいまどうなっているんでしょうね、死者数。
そんな中、日本の国会議員もとうとうコロナで急死する事態となりました。まだ53歳とお若いので不思議に思っていたのですが、どうやら糖尿、高血圧、脂質異常症の持病があったというから、特殊な背景だったように思います。
報道により喫煙の状況についての内容が異なっているため、正確なことは分かりませんが、もし喫煙家だったとしたならば、肺疾患にとって、タバコは害悪以外の何ものでもないし、多忙にまかせて生活習慣病のコントロールもイイカゲンな状態だったとすると、コロナにかかったら若い人でもイチコロなんだということが分かる事例だと思います。
電熱タバコが従来のタバコよりはマシということで、いまそちらへシフトしているようですが、まあいっそのこと、そういうものは、やめたほうが良いのは明白なことです。
当院では禁煙外来を行なっています。保険適応保険治療で禁煙ができるのです。禁煙外来を行うことのできる医療機関はどこでもすべてで可能ということではありません。指定医療機関でのみ受けられます。当院は指定医療機関となっています。こういう機会にぜひ禁煙を成功させましょう。
コロナで死ぬのか、健康生活でまだまだ人生を楽しく生きるのか、そういうレベルの緊迫した状況が、かなり身近なところにあるのだということを、是非認識したいところです。タバコに限らず、糖尿や高血圧や脂質異常も、ちゃんと治療しておかないと、あっさり命もっていかれますよ。
そういえば、昔、風邪ひいたとかいって受診してきた患者さんで、思いっきりタバコ臭させてた人が、開業してまだ間もないころは、ときどきいました。そういう患者さんには「カゼひいてるときくらいはタバコはやめなさいよ」と言うのですが、最近はもうあまり反抗する人はいませんけど、何年も前のそのころは、「タバコは風邪と関係ないから余計なお世話だ」と言ってきた人もありました。おどろきますよね。それがまた、医者相手に言うんですからね、、。
いまは時代がもう急激に変わってきてるので、そういう輩はいませんけど、もしそういうのがいまのご時世、当院に受診してそんな発言したら、、あまり得しないことになると思います。とはいえ、まあ、いつも諦めの気持ちですが、今の時代は、生きるも死ぬも自由だから。。ただ、善良なる助言を無視して好き勝手やって喜んで早死にするやつに同情する気持ちはあまり湧きませんね。そういった、多様性自由のなかで、医療者はどうやってバランスとって社会貢献するか、というのが複雑な世の中になりました。