マスコミにあおられ過ぎてるというのか、外出自粛がつづいてテレビでワイドショーばかり見ていると、どんどん頭がおかしくなってくるのではないかと思いますよ。
当院だけではない、多くの内科系のクリニックでは、患者さんがクリニックのことをコロナウイルスの巣のように思いこんでしまって、受診を敬遠されることが多いようです。
「コロナが怖いから予約をキャンセルします」とか
「コロナが怖いから長期処方をしてください」とか
長期処方はその患者さんにより可能かどうか違ってきます。単に怖いという思いだけで誰でもかれでも長期処方できません。する必要がない、またはしたらいけないケースの方が圧倒的に多いんです。医者は患者さんのことを、見てないようで診てるんですよ。
例えば血圧の治療をしていて、記録もきっちりつけていて、状態が安定していれば、長期処方をすることはありますが、そういう人はコロナに関係なく以前からそうです。でも実際にはそうでない場合が殆どです。季節変動もあるだろうし、なにより血圧手帳をつけていない場合などは、最低月に一回の診察は必要です。患者さんが何とも自覚症状がないからといって血圧が正常かどうかなどわかりませんよ。
また、ビタミン剤を処方している場合などはもっと厳しいルールです。保険で美容医療をしているわけですから、より厳格に、きっちりと治療しているかどうかのルール徹底が必要です。さもないと将来、ビタミン剤を保険で扱えない事になりますし、将来でなくともイイカゲンな処方治療では保険支払基金から保険金の支払いがなされない可能性もあります。
例えばコロナによる不安を理由に患者さんの要望で2か月分の処方となったとして、次に2か月を過ぎてから来院して「まだ薬は余ってる」というのはダメですし、逆に、1か月ほどしか経過してないのに、追加治療が必要になって途中で来院する、そしてそのときに「まだ薬はあるけれど、また先の分まで処方してほしい」というのは保険ルールでは原則不可なのです。
私は治す治療をやっています。サプリメントのようなテキトウな服用をするならば市販薬を購入してください。保険はみんなの保険料で賄われているのです。ルールがあります。保険医は保険支払基金から毎月厳しい査定を受けています。患者さんと医者がナアナアでやっているとどんどん査定が厳しくなるのです。
当院ではイイカゲンな通院、服用をされる患者さんは受け付けません。イイカゲンを希望される人は、テキトウで治らない治療を他院でやられれば宜しい。
私ももうイイ年です。今さら、くだらない迎合をする必要も義務もありません。気持ちよく良い治療をしたいだけです。診察なしで薬だけというのならばドラッグストアで好きな薬を自己責任で自由に買って結構です。したがって、コロナを理由というか言い訳にした初診からの電話診療やオンライン診療制度には参加するつもりはありません。
患者さんを直接診ないで診断や処方治療をして、もし何か重篤な問題が発生したら誰の責任になるのですか?他ならぬ医師の責任になります。高血圧のコントロールが悪いのに患者さんの自覚症状がそのとき問題ないからといって、そのまま診察なしで同じ治療のまま放置して、脳出血や心筋梗塞になったら誰が責任とるのですか?
コロナを理由にしてイイカゲンなことを診療行為と称してまかりとおらせることは断じてゆるされない。日本では実際のところ、今後はどうなるか分からないけれども少なくとも現時点では、肺炎症状がないかぎり、PCR検査への道はほとんど閉ざされています。それが問題といえば問題かもしれないですが、現状はそうなっています。なぜならば、ほとんどの感染者は無症状か軽症で終わるのです。だから、クリニックでだろうが、すし屋だろうが、激混みのスーパーマーケットであろうが、どこでだって、誰かが感染していてウイルスを撒いている可能性があるのです。業種の場所が問題ではなく、密集度の問題だけです。だからマスクエチケットなどの防護をみんながしましょう、となっているじゃないですか。スポーツジムや飲み屋やパチンコ屋をやり玉にあげりゃいい、ってもんじゃないですよ。すべての社会生活が当てはまるんです。
内科のクリニックだからコロナウイルスが多いなどという偏見は誤りです。当院では三密状態はこの時期、全くありません。それでも待合室で待っているのが不安な患者さんにはコールシステムで対応できます。
整形外科ではマッサージ業務が主体だと思いますが、そこはいまでも過密状態だということですが、それは三密にならないのでしょうか?マッサージは人と人とが密接に触れる作業ですよ?接骨院や整体院では休業を余儀なくされているところもあるほどです。整形外科だって同様に当てはまるでしょう?それなのにそこはOKなのですよね?矛盾してますよね。翻ってみて待合室ガラガラの内科だけを差別するのは、ご都合が良すぎるというものですよ。
私はコロナを言い訳にして人や職種に対して差別をするのもされるのもまっぴらごめんです。そんなのはファシズムです。コロナの検査ももう大病院などの基幹病院だけで担うのではなく、クリニックでも休日診療所でもどこでもやりゃいいんです。なぜか?日本ではインフルエンザよりも圧倒的に致死数が少ないのです。いいですか?迅速検査もできる、ワクチンもある、治療薬もある、そのインフルエンザよりも死亡者数が少ないんですよ。欧米人種と日本とは実際の結果が違うことは歴然とした事実です。アメリカで3万人死んだから日本でも無処置なら40万人死ぬなどというくだらない試算を妄信することは馬鹿げていますよ。本当に心底、民放マスコミの過剰すぎるアオリ助長番組や口うるさいタレントにはうんざりです。ワイドショーに頻繁にでてるタレントや元議会議員の顔みてみなさいよ。稼ぎどころだと言わんばかりに元気すぎるほと活き活きして騒ぎ立ててるじゃないですか。
当院でいつもの処置や治療を受けられたい方は怖がらなくていいんです。本当にクリニックが感染リスクが高いのならば、とっくの昔に休業要請がでているはずですが、全くそんなことはありません。
名古屋大学の医師が感染したとのことですが、名古屋大学では外来診療を休止する措置はとっていません。必要ないからです。
一方、愛知医科大学では同様な状況ですが、外来診療を休止されました。病院のスタンスは各病院が決めることではありますが、基本的に職員が感染したことと外来診療を休止することとは本来は無関係なことです。過剰措置というものです。どちらが理論的に正しい措置をしているか、普通に考えれば分かることです。単なる事なかれ主義での対応は不安をあおるだけで、かつ、本来受けたい治療を受ける機会を奪うことにもなります。
医療関係の職員だろうと普通の会社員だろうと、院内や社内や家庭内やスーパーマーケット、コンビニ、電車やバスの中など、どこでだって誰だってウイルスに被曝する可能性はあるわけです。だからといってスーパーマーケットを休業にするか、といったらしないでしょう?医療も本質的には同じです。製造業だろうとサービス業だろうと本当は同じなんです。
不必要に過剰に怖がり過ぎて、自宅から一歩もでずに体も動かさずに、というのは不健康そのものですよ。
とにかく。クリニックはコロナの巣窟などでは決してない!!バカバカしいほど当たり前のことをこんなに一所懸命叫ばなければならないのは情けないことです。