院長BLOG

2020.02.28更新

2月半ばくらいから、花粉症がでてきました。

この最終週になったらさらにまた、治療希望の患者さんが増えてきました。

私自身も長年の花粉症患者ですので、たしかに、とうなづけます。

今年は暖冬だったこともあり、事前情報としても、花粉の飛散量は少な目だという話でしたが、ある一定の量があれば、結局症状は出て来ますね。

当院では内科的治療、注射治療、点眼、点鼻薬の処方が可能です。子供さんでごった返してる耳鼻科さんに行かなくても済みます。

花粉症は最初の出だしが敏感に症状として感じられ、そのうち慣れてくると飛散量の多寡により症状も上下する、ということになるのかと思ったりもしますが、飛散量が少ないことと実際の患者さんの数が少ないかどうかは正直なところ、分からない、というのが実感するところです。

私の場合、黄砂の時期になる5月とかが一番きつい印象がありますが、それもその年の気候や状況によっていろいろ違うように思います。

市販薬にて対応するのもアリでしょうし、困ったら当院で病院としてのしっかり治療を受けられますので、気軽にご相談ください。

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.24更新

当院では日帰りでの肛門疾患手術が行えることをこれまでに何度もブログやホームページで説明しています。

今日、昨年1年間の当院での手術症例の実績をNCD(national crinical database)に登録報告したところです。この報告作業は毎年いまごろの時期に行うのですが、我ながらたくさんの手術をしていると思います。普段、内科を主体に、地域医療全般を担いながらの手術ですので。

肛門疾患手術、そして鼠径ヘルニア手術だけでも、過去5年ほどでみると、平均して年間50例以上をコンスタントに実施しています。基幹病院の症例数には遠く及ばないのはもちろんそうですが、へき地病院や、街中であっても外科医が少ないような病院と比べると、そこまで及ばないこともない症例数です。

また、美容的なものを含めた小手術は症例数が多すぎてNCDへの登録報告をするのが大変すぎるため、そういう小手術に関しては症例報告を割愛しています。こういう小手術は、逆に大病院ではほとんど扱われることはないでしょうから、この分野では当院の圧勝でしょう。勝ち負けを競っているわけではないですが、、。

かつて、私が所属していた病院を退任するときに、それまで日常的に携わっていた、いわゆる麻酔器を要する全身麻酔下でのメジャー手術、たとえば胃や胆のうや肝臓や大腸、といった手術ですが、そういうものからの卒業ということで、周囲の先生方から「外科医をやめるのはもったいない」と言われたものですが、私はいまでも外科医をやめたわけではなく、他と比較するとしても、なんら手が落ちることなく向上しています。前述したように、いわゆる市民病院や県病院や国立病院でも基幹病院ではないところでは、外科手術症例数の少ないところが実はあちこちにあって、そういうところに比べれば、手術例数は私一人でやっているのにそういうところより断然多く関わっています。

それで、表題の、イボ痔治療についてですが、たとえばイボ痔や痔ろうといった肛門疾患に関しては、いまのところ当院ではすべて手術のオファーは断る必要なく、つまり、日帰りでできています。さらに美容的にも十分満足できる結果を追求しており、術後の肛門機能の支障がでないことはもちろんのこと、見た目でも手術したことが分からないレベルにまで支障なく仕上げることを意識してやっています。

根底にあるのは、無理をしない手術術式をする、というスタンスです。たとえばひどいイボ痔で変形も著しい状態であれば、一期的にやって機能障害を惹起させるようなことはなく、無理せずに二期的に行う、ということも、場合によっては採用します。

また、最近とくに意識していることは、いかに術後の痛みをすくなくするような工夫をするか、という点です。男性の場合、かなりひどい状態になってからでないと病院受診をしなかったり、仕事の都合などでなかなか手術を決断できなかったり、ということがあり、さらには解剖学的に骨盤が狭いため、手術手技が女性より難しかったりしますが、それでもなるべく苦痛なくキレイに手術をする、ということをさらに向上させています。あまりにひどい場合、ついつい一期的にやろうとすると術後の苦痛が大きいので、そこは無理しないこと、という意識です。

先週末に古い友人医師に久しぶりに会い、彼は長年外科医としてやってきたことを自負していましたが、私も相変わらず同じです。一般には開業医は外科医としてはあまり携わらないケースが多いので、私も外科的なことを何もやってないのでは、という誤解を受けることもありますが、全然違います。私はやっぱりなんでも一通りできることが医者である、というふうに思って医者人生を生きてますので、60歳くらいまではそういう手術を続けてやろうかと思っています。もちろん、60歳を待たずとも、視力など肉体的に無理となれば迷惑かけないうちに卒業しますけれど。

 

昨日は休日を利用して、消化器外科に関する12種類の講義とテストを、合計6時間かけて受けました。自分がいまは癌の手術や重症外傷などの大きな病気や大きな手術に携わることはないとはいえ、最新の情報を学ぶことは必要です。専門医の更新のための講習ですけれど。今回の内容は、食道がんの治療方針、胃がんの手術について、膵炎の臨床、医療安全についての学習、胆嚢炎の手術に関するストラテジー、脾損傷の治療戦略、肝臓術後合併症、直腸肛門の解剖、遺伝性大腸疾患、という多岐にわたる講習。

これほどにまとまった時間をとることが普段はなかなかできませんので、この連休は遊ばずに、いろいろ雑用やら勉強やら作業やらで終わります。

 

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.21更新

昨夜は帯状疱疹ワクチンについての講演会に参加しました。

帯状疱疹は発症部位によっては、一生モノの後遺症を残すことがあります。痛みや神経麻痺、です。

現代では水ぼうそうも子供さんを対象とした公費ワクチンが広まり、水ぼうそうに罹患することが減りました。また、核家族世帯が殆どであることから、例えば同居する孫が水ぼうそうに罹患して免疫のシャワー様刺激を受ける、というようなことがほとんどなくなりました。仮に孫と同居していても、孫がワクチンの恩恵で水ぼうそうに罹患しなければ祖父母は免疫シャワーのメリットを受けられません。

その結果、免疫力の低下した高齢者(この世代は大抵水痘の罹患歴がある)や、ワクチンを受けていない世代でこれまで水ぼうそうに罹患したことのある比較的若い世代、もしくは明確に罹患した覚えもない若年の人が、過労などで免疫力が低下した際に、いきなりシビアな帯状疱疹を発症する、ということが増えてきたと思います。

本来、帯状疱疹は、かつて水痘(水ぼうそう)に罹患したことがある人にのみ、そのウイルスが体内の神経に潜伏して、免疫機能が低下したときに賦活化することで発症するものですが、水痘に罹患した覚えがないような場合にでも、こういうことがありうるようです。おそらく不顕性感染、というやつでしょう。

水ぼうそうに罹患する前に、ワクチンを投与しておけば、基本的に水痘にもならないし、帯状疱疹にも当然ならない、ということに理論的にはなりますが、水痘にかからない方法で、一旦獲得した免疫であっても、帯状疱疹の発症を許してしまう症例がないとも言い切れません。

今回の講演で新たに得られた知識としては、一度帯状疱疹に罹患した場合、強力な免疫獲得となるため、以後10年程度は帯状疱疹の発症は抑えられるということと、一方で、一度帯状疱疹に罹患した場合、次また再発してしまう確率は意外に多く、15%だとする文献があるようです。

これからは子供時代に水痘に罹患する前にワクチンを接種しておけば、水痘も帯状疱疹も回避できる、ということになるでしょうが、理論通りに行くかどうかはかなり先に判明することになるでしょう。基本的には帯状疱疹を発症する人というのは、以前に水痘に罹患したことがある人、ということになります。

 

ややこしい話でしたが、大人でもワクチンを、という話、を、メーカーは言いたいようです。

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.20更新

当院ではイボ治療、とくに、皮膚科でよくやられている液体窒素治療ではなかなか難しいタイプである足裏(足底)のものや巨大なものに対するイボ治療を得意としております。

難治性のイボの治療ゆえに、当院で行なっている手術治療でもってしても、なかなか根治に時間や回数をかけないと終わりにできない場合もあります。それは体質や生活習慣が根本ということもありますし、内科的な治療や通院をサボりがちの結果としてそうなる場合もありますが、それでも手術治療ならば、一病変につき1、2回の治療で完治させることが本来めざすべき形です。生活習慣や体質に関わらず。

かれこれ何年も、イボ根治術に携わってきましたが、このところ数年は、再発率が激減しているのが嬉しい。1回で完治させられることが殆どとなっています。

それはなぜかというと、ずばり、治療デバイスの使用法を工夫したからに他ならない!

高周波メスを用いること自体は変わりませんが、その先端のチップの選択や、出力設定をいろいろと試し、また、どこまで削ったり焼いたりすることによって、です。しかも、なるべく傷痕を残さないように治す、ということまでも可能となってきました。ここまで極めた医者が世間にどれだけいるだろうか?くだらないことと笑われるかもしれませんが、自分は自分の価値を分かっています。おそらく形成外科的に、腫瘍学的に、きっちりと極めた医者はほとんどいないだろうと思います。もし、我こそは、というドクターがおられたら、連絡ください。それほど自信がありますね。

イボに限らず、当院では、他院ではなかなか相手にしてくれないような小手術を要する病変の治療を受け入れているため、相変わらず手術の予約は大体1,2か月先まで埋まっていますが、こういう小手術を極める、ということは、おそらくは、外科や形成外科を標榜しているところでもなかなかやっていないのではないかと思います。

理由はいろいろ挙げられますが、いずれにせよ、そういうことができる、数少ない医療機関を自負しています。

 

別の話になりますが、痔ろうの手術は小手術というよりは、日帰り手術としてはまあ大きい方の手術ですが、イボ痔を日帰りで治療するところはいまや数多くあることでしょうが、痔ろうの手術を日帰りでやれるドクターはどれだけいらっしゃるかなあと。それも、局所麻酔でやれるような簡単なものではなく、当然複雑性のものも含めて。

イボやら肛門やら、ビロウな場所のビミョーな病変の治療を、内科主体としている当院が、比較的気軽に受けられるように対応していることは、全国的にもあまり例がないのではないかと、勝手ながら内心、こういうブログとかでだけですが、自慢しています。

私もおそらくあと9年ほどしたら60歳となりますので、その際には外科手術から手を引くことになるかと思います。まあそれまではボチボチやっていきたいと思います。大病院のように予約枠がたくさんあるわけではないので、あくまでもやれる範囲で、です。よろしくお願いします。

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.17更新

昨日、日曜は雨でしたが名古屋に出向いてレーザー治療のセミナーに参加しました。

今回はフォトRFが主たるテーマで、これまではレーザー一辺倒だったのがここへきてフォトセラピー。

当院にある2種類のフォトセラピー機械のうちフォトとラジオ波とが同時に照射されるオーロラの機能と、その発展系による治療効果がどうなのか、専門医のレクチャーです。

フォトセラピーについては、地味に実に見直されるべき治療だということが改めて理論から実際まで含めて認識できました。

また、当院でも導入開始した、トリプル治療(トリニティ)の意義についても専門施設でもメジャーな治療であること、そしてその具体的な設定値、治療効果などが提示されました。

その中でポイントとしては、、

一時期よく宣伝されていたフラクショナルレーザーはその破壊力が強いために、ダウンタイムが長すぎることや、皮膚障害の副作用が懸念されて、いまはほとんど絶滅状態であること。当院ではフラクショナルレーザーはその機械がありませんしもともとその侵襲度を懸念して導入を検討したこともありませんが、それに代用できるものとしてマイクロペンがあります。熱を加えないので侵襲度が低く、かつ、その効用は1回やれば実感として分かる、というものです。効果は同様でリスクが少ない。他社メーカーのものではダーマペンというものがあるようです。

当院で引締め治療として行なっているマトリクスIR、は、最新機種ではモチーフIRという名称に代わり、多少の出力機構に違いがあるものの基本的には同様のものであり、この治療では「赤い病変に効く」という新たな知見をえました。しかも、当院にない色素レーザーに代わるほどの力を持っている、という。ニキビ後の赤みやニキビに関連ない赤ら顔については、フォトでじっくり改善させていくか、もしくはやや弱いながらもメディラクスプラスにある専用のハンドピースで対応してきたのですが、それよりも実はマトリクスが有用(ただし出力は最大でやるとよい)ということが判明したのです。これは今回の一番の収穫。

ポイントで特筆すべきはこれだけですが、他にも実際の治療効果として、通常のフォトだけだと引締め作用が弱いですが、ラジオ波とのセットの治療ができるオーロラ系だと引締め効果が必ずついてくる、ということが多数の写真で示されました。

それから地味に当院では医師である私自身が、看護師に代行させることなく、これらの処置類すべて施術しています。他の、たくさんの症例数を誇る施設では、看護師が主体的にフォトやレーザーの照射をすることもあるようですが、当院は美容医療で稼ぐという意識はありませんので、症例数はあくまでも私がやれる範囲での枠しか設けておりません。ので、看護師に任せることはしておりません。今回講演された先生のなかでお一人は、医師自らが施術するというポリシーを表明されていましたが、多くの美容クリニックは医師は最初だけ施術するというパターンではないかと思われます。

それと、今回のセミナーでの話ではありませんが、少し前に新しい知識を得たことがあります。それは、汗管腫を当院のラジオ波治療器で治療できること、です。

たまたまラジオ波の情報を見ていたら、他院で当院も有しているラジオ波機械を用いて効果的に汗管腫を簡単に処置している動画があり、過去に別の方法で治療しても今一つ効果がでなかったことを思い出した次第です。やり方を工夫すれば治せるのだと、嬉しい希望がわきました。手技は簡単で、設定値も分かりましたので、ご希望の方には今後紹介していきたいと思います。

最後に、今回の話にもどりますが、引締め治療は光治療や通常のシミ取りレーザーではあまり効き目が期待できません。そこがラジオ波治療の出番、というか、独自の効能の発揮しどころです。その点も講師の先生は強調されておられました。美白効果もあります。

ますます当院の治療に自信を深めて今後も施術していきたいと思った次第です。

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.14更新

ユーチューブにアップできたナチュラケアADの紹介動画を、やっと当院ホームページに貼りつけ完了しました。

サプリメントのページにあります。

もしよろしければご視聴、お試しください。

ちなみに、動画では話しませんでしたが、主成分のECME(低分子化ヒアルロン酸)には他にもさまざまな効用があります(サプリメントですので、臨床試験を行なっていない効能については断定的なことを言えませんけれど)。そのいろいろな体験談を記した小冊子が当院待合室にありますのでご自由にお持ち帰りいただけます。

ところで、動画といえば、いまはネットの情報が大変に多いため、ちゃんとしたエビデンスがあることか否か、ということが大変見極めにくいことになっています。

私は関わったことがありませんが、ネットでの個人売買での詐欺行為もあるでしょうし、たとえば健康に関することの解説動画やブログでも、あくまでもその人個人の体験や思い込み(場合によっては恣意的なステマ)であって、それを信用して馬鹿を見た、ということもあると思います。

私も車のメンテとかで塗装面やガラス磨きに関する動画でだまされた(自分が勝手に信用しただけといえばそうなのですが)ことがあります。無駄に無効な石油製剤を買ってしまって、ガラス磨きについては何も効果がなかったどころか、その後の処置に難渋し無駄な時間と労力と費用をかけてしまいました。

ネットでの口コミもそういう危険があります。クリニックや飲食店は口コミが勝手に蓄積されたり公表されたりしやすい対象です。いちいちそれらを追っかけることはしていませんが、たとえば当院ではないですが他所のクチコミで、「待ち時間が長い」という理由だけで星1つだけの最低評価を下されているのを目にして、驚きました。

大学病院などは予約していてさえも何時間も待たされるのに、そのことで文句のクチコミされないですよね。一方、クリニックというのは、各地域に敷居が低い場として存在しているので、こんなことですら最低評価の原因とされてしまうのです。

私が言いたいことは、こういった一部のどちらかというと理不尽なマイナスコメントによって、当院に来たことがない人がそれを理由に、来るのをやめた、ということにされた人は、その程度の縁なのだから、それで良い、ということです。

本質的医療とは、あくまでもリアルな世界です。他人がどうあれ自分が実際に現実にどうなのか、ということが大事です。ネットでのクチコミよりリアルなクチコミの方がよほど有益です。

例えば飲食店やホテルなどのサービス業に客として行ったとき、少なくとも私の場合は、事前のネットの評価はかなりあてにならない、と思います。ときに凄い高評価のお店があったとしますが、そういうところはちょっとヤラセ行為か、もしくは本当だとしてもそれはそれで予約とるのも大変だったり行列に加わらなければならなかったりという、自分的にはマイナスなポイントが不随してしまいます。どんなに美味しい、サービスの良いお店でも、貴重な時間をロスしたり、混雑の中でセカセカとして飲食しなければならないところは無理です。このように価値評価というのは個人差が非常にある、ということです。

キリストやブッダですら、宿敵があったり、死刑に処されたりするほどです。凡人が万人に受け入れられるのは無理でしょう。もし仮にスーパーアイドルのように大人気になってしまったら、そのお店や人はすぐにパンクしてしまうはずです。

情報というのはいろいろ考えると、災害時や伝染病の蔓延時にはデマなどが流布しやすいので非常に危険です。個人的主観的な情報がいつまでも残るネットの仕組みも非常に危険であると思います。

あくまでもリアルな世界で頑張っていきたいと、思います。

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.13更新

昨日は夜、豊田厚生病院で開催された、がんフォーラムに参加してきました。

いわゆる疼痛緩和ケアがテーマで、「がん疼痛治療の最前線」と題し、はるばる沖縄の徳洲会病院から、疼痛治療科の服部政治先生が愛知県にいらっしゃっての講演。

今回の講演はひさしぶりに凄いインパクトがありました。

現場での患者さんの実際の映像、治療前後での劇的な変化を何症例も紹介され、これまで20年もの間、服部先生がさまざまな学会で、疼痛緩和ケアにはモルヒネ製剤だけでは片手落ちであり、総合的な、麻酔科的アプローチや放射線治療なども含めた戦略を必要とする、という話をさんざん啓蒙しているにも関わらず、相も変わらずそのことが広まっていない、従事する医師の配置がなされていない病院がほとんどであることを、恥ずかしながら初めて知りました。

驚くことに、終末期のがん患者さんのアンケートによれば、最期までの1か月で、痛みを主とする苦痛が緩和されなかったとする比率が1996年と2018年と比較して、ほぼ同等の40%で変わりなかったとする結果がでているそうです。これまで国が主導者として、がん患者の緩和ケアの啓蒙活動を散々行なっているにも関わらず、何の改善もなかった、ということを意味します。

私もたしかに2日間連日を費やした緩和ケア研修を受けておりますが、そこでの主たる授業内容は、基本中の基本、モルヒネ製剤をどう教科書的に使うか、ということだったと記憶しております。日本ではその基本すらもあまり実行されていないという現実からスタートしているからです。

しかしその啓蒙活動の20年の結果、改善がなかった、というのはゆゆしきことです。モルヒネ関連製剤の種類がいろいろ出て来たことによって、シビアな内臓痛や体性痛にもすべて対応できるという錯覚に陥っているように思う、という服部先生の指摘に、思わず膝を打ちました。

先生が言われるのによると、神経叢をエタノールやフェノールにより化学的に壊死させて除痛を図る方法や、脊髄神経へのアプローチとして脊髄鎮痛法(硬膜外への麻酔薬とモルヒネ製剤の投与や脊髄くも膜下腔への投与)や、早期からの放射線照射治療をもっともっと活用してあげなければ、残り短い貴重な人生の最後の時間を有意義に過ごさせることができない、というのです。

実際に、口腔外科領域、整形外科領域、内臓領域のさまざまな癌によるヒドイ痛みで、座ることや呼吸することや仰向けに寝ることすらできない患者さんに、脊髄鎮痛法を施行することにより、即座に安楽を与えることができた実例をいくつか映像も含めて紹介され、非常なるインパクトを受けました。

「抜苦与楽」こそ、医療の本質である。形式主義やワンパターン思考ではなく、ちゃんと患者に向き合ってやれることをもっとやるべき、ということを大変に教えられました。

私はクリニックの医者ですので、大した緩和医療には携わらないのは確かにそうなのですが、それでもたとえば老人施設で最期を迎える高齢者を安楽に過ごさせることはかなりできていると自負しています。しかし、そんなレベルとはけた違いにかけ離れたシビアな若いがん患者さんの尋常ならざる苦痛を劇的にとって楽にしてやることができるのも、勤務する場所は違えど医師に違いはないということで、何かしらの形で抜苦与楽を実現していきたいと、改めて思った次第です。

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.12更新

昨日は母校千葉大学医学部のラグビー部OB会で歴史的に節目の会があり、公式なOB会には卒後初めてとなる参加をしてきました。

昨年は夏ごろに同学年の教授就任祝いを兼ねた同窓会にも参加したり、秋には自分がかつて住まっていた下宿先を再訪したり、といった流れがあっての今回の参加ということで、この1年の間には何度か千葉に赴いてます。

千葉大学医学部ラグビー部というと、世間では数年前に悪いニュースがあり、OBとして大変残念な思いをしたことがありましたが、その後、他の善良なる後輩たちの再興により、何とか良い戦績を上げ続けていると聞き、頼もしく思いました。

今回は現役学生は代表的なメンバーのみが参加する、あくまでもOB会ですので、かつての仲間、先輩後輩との、もうかれこれ30年ちかくぶりの再会というような場で、何とも言えない感慨がありました。

創部からずっと主将、そして卒業後はずっとこれまでOB会長を務められた先生が勇退され、新たに我々の現役世代に近しい先輩だった先生がOB会長となる節目の会、かつ、1つ上の先輩が小児外科の教授に就任したというお祝い、また、私が学生時代に一番親しかった1つ下の後輩とも30年近くぶりに会えたのですが、彼もまた、心臓外科の教授に昨年就任しているというのもあり、もっと言えば、国立がんセンター東病院で大腸外科部長をしている、世界的に有名な先生が私の1つ上の先輩にまたいて、実にとんでもなく凄いメンバーが、この狭いグループの中にごろごろとおられるのです。もちろん他の先生方も皆年齢的に部長クラスの職務にあり、だいぶ上の先輩などは公的病院の院長とか、また、私らが現役時代に公衆衛生学の教授で部活の顧問部長をされていた先生が78歳となった現在も、いまだ現役でその専門分野機関のセンター長をされているということなど、そうそうたる顔ぶれだということも改めて驚きでした。

翻って自分を見てみれば、まあ愛知からわざわざ日帰りで、お祝い会に往復して参加した田舎の町医者ではありますが、先輩後輩諸氏の元気さと活躍ぶりに、自分も頑張ろう、という気持ちにしてもらって、ありがたかった1日でした。新幹線は私的には実は結構ツライ姿勢の移動で、毎回肩こり、頚部痛、そして頭痛となってしまうので、本当ならばバイクで行きたいところですが、時間の制約と飲酒の面で無理ですので電車移動です。

学生時代の部活の仲間というのは、いいオジサン年齢になっても、「俺」とか「お前」の呼び合いで話せる、非常に貴重な存在だと、この年になるとしみじみ思います。そして、教授などの偉い人になってしまった先輩後輩に久しぶりに会っても、全然偉ぶることもなく気さくな学生時代の人柄のままだったし、また、誰かが壇上であいさつをするときには全員雑談を止めてきちっと傾聴する、という姿勢は運動部ならではの名残りがあるものだ、と好感を持ちました。

いろいろな外部環境や他人からの影響、年月によってよくも悪くも人は変わっていくものでしょうが、自分が昔の自分に立ち返ってみて、いまの自分はちゃんとしているのかどうか、と確認してみることは、こういう機会には良いことだなあと、一晩開けて今朝、改めて思うのです。

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.12更新

ようやく、、

ナチュラケアADのご紹介動画がyoutubeにアップできました。

まだホームページに貼りつけていないので、「ナチュラケアAD」と検索する必要はありますが、自撮り一人語りで3分ほどの動画です。

せっかく良いサプリを開発して有効性を実証しても世に知られなければ意味がありません。もう販売開始してからずいぶん年月が経過しているのですが、あまり知られていないので、その特徴や効能について紹介した内容としました。

原材料の値段が高いために、販売価格はどうしても高めになってしまっていますが、継続しておられる方はその効能を実感されているからだと思います。

今年、もう2月も半ばになってしまいましたが、今年は私にとって一つの節目であり必ず現実化することが2つあります。そのうちの一つがこのナチュラケアADに関することです。

というのも、現在、新しいタイプのナチュラケアを開発中で、それを世に顕す予定となっています。それが一つ。

もう一つは、これも必ず実行するつもりですが、まだ準備段階ですのでまたの機会にご報告します。

投稿者: 三本木クリニック

2020.02.10更新

アジアでは中国武漢を発端として新型肺炎で死者800人以上とも報道されています。たしかにそれはそれで大変なことで、かつてSARSという肺炎が流行したときの死亡者数を今回超えてしまったそうですが、

実は今季、アメリカでは2000万人ものインフルエンザ罹患者が発生し、そのうち、すでに1万2千人以上が死亡しているという報道がでました。おそらくこの数字は今後さらに増加することでしょう。

それにしても、これは桁違いの恐ろしさです。また米国ではこのような大流行は10年ぶりとのことです。それにしても1万人以上が死亡する、というのは、阪神淡路大震災の死亡者の2倍ほどです。

一方、日本ではそこまでインフルエンザの流行はありませんでした。平年通りといった印象です。少なくとも今期、日本ではインフルエンザで何人も死亡したという報道はありません。

これは我が国の国民皆保険制度の恩恵かと思います。

米国ではトランプ大統領が出てきてから、オバマケアが立ち消えになってしまい、実質的に医療保険の面においては現状、完全に後進国である、ということが露呈した形です。

このことを、日本のマスコミでは何かに忖度してなのか、不思議なことに、あまり大々的に取り上げられませんが、実は大変な問題ではないかと私は思います。

米国の医療保険は基本的に任意保険ですが、それに加入していない世帯がとんでもなく多いから、まず診察を受けてインフルの診断となったまでは良かったが、その診察代ですでに高額となり、その後、タミフルの処方箋を受け取ったにも関わらず、その薬代を惜しんで我が子を死なせてしまう、ということが起こってしまっているのです。

日本のこども医療無料制度からしたら、天と地ほどの相違です。

世界でも稀な充実度を誇る、この素晴らしい日本の健康保険制度に感謝するとともに、世界のリーダーのようにふるまっているアメリカの内情を鑑みるにつけ、本当の豊かさとは何なのか、ということを考えさせられます。

投稿者: 三本木クリニック

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