院長BLOG

2020.01.31更新

昨晩は愛知医科大学の先生方による講演会に参加してきました。

家族歴もあって、いまどき会社などでの健診もやっているであろうに、相当にひどい糖尿病に気づかず、放置する症例がいまだにあるんだということに驚かされました。

とある医大での症例報告ですが、身長150cm代で体重125kgという超肥満体型の30歳代の男性。両親とも糖尿病の持病もちという家族歴遺伝性がある、と。

初診時のHbA1cが13%、血糖値が800mg・dlというものすごさ。

 

当院でも零細企業の職員健診を依頼されることがあり、なかなかの生活習慣病を放置している比較的若い男性に遭遇することがありますが、それにしても上記の症例はひどすぎますね。

このように、たとえば糖尿病であれば、ひどい口渇と多飲多尿、ダイエットもしてないのに急激な体重減少、という異様な症状がでてきて初めて病識をもつ、初めて治療を受ける、という人がいるんです。

数値は相当にひどくても、自覚症状があまりないからといって、放置する症例はもっといっぱいいるんです。高血圧もそうですわね。

 

生活習慣病の行きつく先は心筋梗塞や脳卒中や腎不全であって、その後の人生に著しく支障を来たす後遺症を残す、もしくは絶命してしまう重篤な合併症なのですが、それまでにはなかなか自覚症状が出ないということがどうしてもネックになります。

予防医療の価値の理解のされづらさには本当に悩ましいです。医者があれこれいっても軽視される時代ですからね、、、。

 

ともあれ、我々実地臨床医は、地道にやっていくしかありません。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.29更新

当院は保険医療機関ですが、時代のすう勢に対応して、このたびクレジットカードでの支払いが可能なクリニックとなりました。

基本的には現金での支払いでお願いしたいですが、手持ちがない場合には、クレジットカード対応いたします(手数料はいただきません)。

ただし、PayPayや交通系ICなど、スマホを利用した支払いへの対応はできませんのでご了承ください。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.27更新

ひさびさにロングツーリングをしなければ最近は近場ばかりでどうもスッキリしない、ということで、日曜日は日帰りで香川県まで頑張りました。片道410kmですね。

淡路島を経由して。

淡路は美しい島。明石海峡大橋の雄大かつ美しいこと。鳴門海峡というのですか、多少の渦潮も見えたりして。

そこから頑張って香川へ。香川県で有名なうどん屋はたくさんあるのでしょうが、今回は中でも有名で行列ができるお店に入りました。

午後2時でまだ行列。20分ほどまって、ささっと食して、3時に我々が店を出たときにもまだ少し行列があるという凄さ。

モチモチ感と凄いコシ。ダシ汁が美味しい。本格的なさぬきうどんを初めて食べました。

あとは立ち寄ったところというと、淡路島の江埼灯台。これも明治時代の灯台でして、このところしばらく灯台を見に行ってなかったのが、ひさびさに灯台を見に行ったのがこの淡路島の灯台。誰もいない広場にあって、しみじみと明石海峡大橋と一緒に視界に入る景色を味わいました。温泉も近くにあるようですが時間がなくて断念。

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.27更新

昨年末ごろにナチュラケアADの動画作成中、としていましたが、実はまだできていません。

年末はなんだかんだでちょっと忙しかったのがありますが、さすがに最近は時間に余裕もできてきましたので、やらねければと思っています。

そんな中、製造元のアダプトゲン製薬さんとお話ししている中で、新たなナチュラケア、美肌により特化したタイプを開発するかも、ということになりました。

いずれそれができたときには改めて動画も作成公開することはもちろんですが、それを踏まえても、まずはいまのナチュラケアADの解説動画を、と思います。

遅くなって申し訳ありませんが、なんとか頑張ろうかと思いますのでよろしくお願いします。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.27更新

当院のショップサイトまたは当院窓口にて、視機能の栄養補助サプリメントとしてブルーベリーなどの成分が多数含まれた強力タイプのものを扱っています。

あくまでも私個人の感想ではありますが、1か月の服用では正直あまり効果が分かりません。でも3か月続けると、そういえば最近老眼であまり困らなくなったなあと思うのです。

47歳ごろから急激に老眼になり、手術などはもちろん拡大鏡を使用していたのですが、日常生活でも支障を来たすようになっていたので、眼科通院して点検も受けながら、このサプリを続けています。

3か月きっちりと連続して服用するのはそういえば初めてかも知れないと思うこのごろですが、老眼鏡を使うことがなくなりました。

スマホの小さな文字でもさほど困らないです。

このサプリは他の市販のどの種類のものよりもいろいろと含まれており、しかもその成分量はかなり多いとのこと、製造元から聞いております。

そしてさほど高額でもないので、もしよろしければお試しください。

1日1粒を3か月が目安かなと思います。私の場合。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.24更新

昨晩は認知症とてんかんについての講演で、はるばる東大病院からの先生が来られての「高齢者の認知症、てんかん診療の基本」と題した内容の勉強会に参加しました。

この寒い時期に、木曜夜にわざわざ名古屋駅付近のホテルまで出向いて勉強する医師らの気概にはちょっと嬉しい気持ちがある反面、年々こういう講演会は減少傾向にあるのは寂しいです。企業の経費削減の意図があるのでしょう。医師への利益供与にあたる、などという言い訳を盾にして、、。仕事終わりざまに空腹で会場に直行して、水だけ1杯もらうだけで1時間半の間、真面目に受講している側の立場はどうなるのだと言いたいです。

ともあれ、今回の講演は基本的なことを明快に勉強しなおす点で大変分かりやすく、弁舌明瞭、スライドも見やすい、さすが東大の偉い先生は語り慣れているなあと感心しました。感心などというと上から目線のような言葉に聞こえますが、とんでもないことです。下から目線です。当然。東大の先生の前に講演された名大の先生のスライドはめちゃくちゃ細かくて見えないレベルだったので、余計にコントラストがでてしまいました。名古屋も頑張って聴講者目線を持っていただきたいものです。

さて、今回のポイントは、

高齢者でも初発のてんかんは決して少なくないこと、

認知症とかまだらボケだと思っていたら実はてんかんだったということが実はあること、

脳波異常がでない(異常発火部位が側頭葉など深部にあって表層の電極では分からないタイプ)ケースもあること、

アルツハイマー型認知症にてんかんが併発しやすいこと、

高齢者てんかんの多くは部分発作といって、いわゆる倒れてしまう全般発作タイプではない、ということ、

高齢者のてんかんには副作用の少ない新規抗てんかん薬が望まれる、

などといった点が印象に残りました。

てんかんについては、大病院に紹介してもうまく診断できないことがあり、かなりの専門性というか、てんかんについての洞察力が必要に思います。型通り脳波を調べても一見異常なしで見過ごされることは決して稀ではないそうで、実際そういう例でも臨床的判断で治療を開始したら長年の見過ごされてきたてんかんが治癒寛解したというお話も多々紹介されていました。

認知症の中で最も多いアルツハイマー型にてんかんが合併しやすいということも非常にインパクトのある話で、それは一般開業医、町医者こそ、認識しておくべきことだろうと思いました。日本の今後、超高齢化社会において、こういう潜在的な疾患も意外にあるものだという認識をすべき、ということです。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.20更新

川村則行先生という方が書かれた、うつ病は田んぼ理論で治る、という本を読みました。

これ、うつ病の治療に携わる医師だけでなく、実際、自分がウツかなと思うような人や、うつ病で治療をしている患者さん、そしてその家族の方にとっても大変勉強になる、また非常に読みやすい文章の本です。

現代人は、特に現代の日本は、一部の有名テレビタレントや特殊な仕事地位にある人を除いてほとんどの人々は薄利多売で生きている経済状況かと思います。消費税が上がって、当院でもそうですが、物価が上がったのも事実ですが、それにより利益が上がるかというとそうでもない。消費税増税による経済効果はあくまでも公共事業や財の公的放出により徐々になされて効果がでてくるのかもしれませんが、通常の資本主義経済社会ではそうはいきません。

必死にヘトヘトに働いて、そしてゆっくりとする時間などなかなかとれない、睡眠も休養も短いという人は大変多いのではないでしょうか。体力がないと途端にその平衡は破たんするのです。

一般的典型的なうつ病というのは、大体が過労の蓄積によるものです。体力というのは肉体的な素因であり、鍛えられる部分もあるでしょうが、そうでない部分も大変に多いので、その人なりのキャパがどうしてもあって、同じことをしていても、頭脳的にも精神的にも肉体的にも耐えれる人とそうでない人と、個人差がでるのは致し方ないことです。

そういった状況のなか、潜在的なうつ病を抱えている現代人は、顕在的うつ病の患者さん含めて実は相当多いのではないかと推察しています。今回読んだ本では、養生する大切さ、そして、診断の正確さの裏付けに必要な客観的検査の提案、また、治療を田んぼの四季ごとの変化に例えてじっくりつきあうことの重要さなどが明快に示されていました。

私も昨年50歳となり、ここ数年、とくに2年ほどかな、急激な老化を実感しております。多分女性でいうところの更年期のような感覚かもしれません。女性は男などとは比較にならないほどに劇的な変化を受けてしまうので本当に大変だと思いますが、男性でもこういうことはあるんだなあと、自分の心身でもって体感している次第です。

認知症や肉体的疾患、そしてもともと脳の器質的異常を抱えて生きてきた人など、何かしら体に障害があると、精神的に落ち込みやすい、うつ状態になりやすいというのはどうしてもあるようです。老化とウツ、というのはそういう観点からいえば誰しも経験しうるものであって、死ぬ直前までバリバリ元気な人を除けばほとんどすべての人がこういう可能性をいずれ持っていると言えると思います。

私個人のことでいえば、これからの人生はスピリチュアルな分野に自己研究を費やしていくことになっていくだろうと薄々感じていますが、それも老化がなせる自然な流れなのかなと思います。

日本のどこかでは今回の著者の先生のような名医が居らっしゃるのだなあと、そして自分が知らないだけで実は他にも名医はたくさんおられることでしょう。自分自身が特殊な技能は何もなく、名医というより迷医ですので、うつ的なタメ息がでてしまう思いではありますが、自分が扱う診療においては最低限標準レベル以上の質を維持して提供していきたいと、日々意識しています。所詮凡人ですからね、、残念ながら、、大多数の医者となんら変わりません。こまごまと学習することでなんとか維持する以外ありません。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.20更新

先週末土曜日は医師会主催の講演会に参加しました。

喫煙が原因であるCOPD(閉塞性肺疾患)による呼吸障害を緩和する吸入剤で、喘息の症状を伴うような場合に、喘息の治療薬と肺気腫の治療薬の合剤となった製剤が発売されているということで、これならば、従来2種類の吸入剤をおのおの使用しなければならなかったところを、1種類でまかなえる、というわけです。

そもそも、肺気腫と喘息とは似て非なりというところがあって、もちろん病態的にも予後としても別個の疾患ではあるものの、症状が似ているので、実際に患者さんの症状を緩和する、もしくは肺気腫の増悪進行を少しでも遅くする、遅らせるという効果があるこういう治療は実地臨床ではしばしば行われているところですし、当院でもそういう処方をしている患者さんはおられます。

薬剤の進歩は日進月歩で素晴らしいものがあり、いままでは何種類、何回も、というところだったのがだんだんと集約されて服薬回数や手間が省ける方向に進化していきますね。

ちなみに、肺気腫は長年のタバコの影響で、肺胞が非常にもろくなってしまう病気ですが、長年の影響というのは恐ろしいもので、当然禁煙はしなければならないし、喫煙しつづけるということは肺胞の破壊を助長悪化させることに直結するのですが、一旦肺胞が破壊されはじめると、禁煙をしたとしても、物理的な圧外傷により、ただ単に日々呼吸や咳やくしゃみをするというだけでも徐々に肺胞は破壊されつづける下り坂は止まらないというのです。それで禁煙をすることがまずこの下り坂の勾配を軽減することに必須ですし、禁煙だけでも不足であって、肺胞に負担をかけないようにする吸入薬などをはじめとする諸々の治療によってもさらに勾配を軽減させる必要があるのです。

これまで私の患者さんでも、禁煙してずいぶん経過しているのに肺気腫の呼吸障害が進行しつづけた症例がありましたが、それはそういうことだったのだと合点がいきました。人間の体はある一定のところまでは相当にガマンが利くのですが、クリティカルポイントというか、ある一線を越えてしまうと進行悪化のスパイラルが止まらなくなってしまう、ということはさまざまな疾患で見られることです。

喘息もちの人で、なおかつ喫煙する人はいまだにおられますが、それは最悪なことと言えましょう。人間は理論的に予測をすることができる唯一の生き物ですが、タバコは明らかに肺に悪いと分かっていても、なおかつやめられないケースも決して少なくないのは、根本的に別の理由があるのでしょうか、ね、、。

いつも悩ましく思うことですが、脳卒中や心筋梗塞、そして今回勉強したような肺気腫もそうですが、後戻りできない重症の病状になるまえに適正な治療をする、ということが、健康ブームがずっと続いている日本においても相変わらずなかなかなされていない人たちが少なくないことにため息がでてしまいます。それもまた人間なり、ということか、、。

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.14更新

ある患者さんから教わった、岩巣山というところに登りました。

いままでまともに行ったことのない、瀬戸の岩屋堂にまず行って、そこからの登山道。

岩屋堂公園は、昭和の頃はたいへん賑わったのだろうが、いまは廃墟の巣のようになっています。とはいえ一部きれいなところもあり、そこは夏場にはバーベキューとか川を堰き止めたプールは観光地としてにぎわうことでしょうけれど、冬は廃墟マニア垂涎のレベル。

岩屋堂自体は薬師如来が祀られていて、もともと自然にできた岩のお堂に仏像を配したもののようです。目と耳の健康に霊験があると記されています。

そのお堂を過ぎて山道へ行くのですが、結構急峻な岩の階段などを登ると割合すぐに展望台に到着。

展望台があたかも山頂のような状態でしたので、山頂にしては早く着きすぎて変だなと思いながらもいったん帰宅したのが前日で、その後、実は本当の山頂はもっと1時間は歩かなければならないことが判明し、連日の軽登山となりました。改めて歩いてみると確かに展望台から1時間ほどで、山頂に到着したのですが、そこが本当に山頂なのか非常にわかりづらい山で、山頂なら山頂と書いておいてほしいなあという残念さが残りました。まさに残念。道標も分かりにくくて、近い過去にこんな低い山で遭難した例があったそうですが、そりゃ遭難もあり得るわ、と思うほど、山頂地点に対するリスペクトが不足している印象です。

展望台には岩巣山と記載された看板があるのに、本当の山頂にはそれが無いという切なさ。代わりに、リスの絵が描かれた山火事注意の丸い看板にどなたかがマジックペンで手書きで岩巣山と書いてあるのが切ない。

ここはマニアックな山歩きスポットですわ、、。

 

最近ウツの治療として運動療法が大変重要であるとする教科書や精神科の先生の動画などを見聞きしてますが、それは確かにそうだろうと思います。

それらの専門家の先生のいうことをまとめると、ウツの治療に必須なこととして、断酒、朝ちゃんと起きて太陽の光を浴びて、運動をする、そして昼寝はなるべくしない(するにしても30分以内)、というのですね。

運動については、たとえばウツが改善したとして、徐々に職場復帰をするという段になって、ひどく肉体的に疲れるということがあるそうですが、それもそのはずですね、やはり肉体が筋肉や持久力がなくてクタクタだと、気持ちだけでは仕事ができません。結局健全な精神は健全な肉体に宿るという格言は正しいのです。

そう考えると、私のように医師もそうですし、大半の人は日光のとどかない室内で仕事をすることが多いのではないでしょうか。朝日を浴びて30分以上の運動をする、ということはなかなかできない、となります。とくに冬などは朝暗いですからね、、。

土日を利用して、なんとか運動をする、ということでなんとか維持しようとしていくしかないのでしょうかね、、。

朝日を浴びると体内セロトニンが産生されるそうです。セロトニンは基本的に午前中しか作られないそうです。セロトニンは低下するとうつ病となる神経伝達物質です。言ってみれば神経ホルモンのようなものです。

 

投稿者: 三本木クリニック

2020.01.04更新

本日1月4日から当院は診療開始します。

インフルエンザの流行はさほどでもないようですが、本格的な寒さが来ると油断できません。

正月休み明けで、エンジンのかかりが悪くて申し訳ありませんが、ボチボチ頑張りますのでよろしくお願いいたします。

昨日そういえば、三本木の神社に初詣でをしたときに、近所の常連さんがたまたまみえて、ちょっと立ち話したのが、不思議と嬉しかったなあ、、、。。

投稿者: 三本木クリニック

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