院長BLOG

2019.11.28更新

日蓮聖人の言葉に

 

道の遠きにこころざしのあらわるるにや

 

というのがあるのを今朝知って、感慨にしばし浸りました。

人生は終わってみればあっという間に思うかも知れません。が、途中途中は長い長い苦労の続きです。そこをどうやって大股で楽しく楽に歩んでいくかが、知恵の工夫どころなのでしょう。

とにかく現時点では毎日が苦難で、ゴールに向かう、その道が遠いほど、すなわち、目標が高く大きいほど、それを達成するのに時間も労力もかかり、そこに志(こころざし)の強さが必要、という意味で、こころざしのあらわるるにや、と述べられたのだと私はとらえました。

道のはっきりともしないブッシュだらけの細い山道を、ぼやぼやしてると日も暮れて周囲の雑木は自分をがんじがらめにするかのように伸びて遮ってきます。道も分からなくなってしまいそうです。実際にそれらが意図的に遮るのではないでしょうが、結果的には自分が主体的に強く生き進んでいかないと、そういう状況になってしまいかねないということです。その魔の手を、切っては捨て、切っては捨てを繰り返しつつ、自らの道を作って進んでいく。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.25更新

週末の土曜日は祝日でしたので朝から神戸のDDW(消化器病関連学会)に参加してきました。

神戸は観光地としては非常に優れたところで、いろいろな楽しみ方ができて素晴らしいのですが、残念ながら学会。

またこの日は気候も大変良く、観光客も多数あるなか、我々消化器に関係する医師連中は、黙々と学会場へ、、。

行きは新神戸からポートアイランドの国際会議場までのシャトルバスを利用したのですが、なんと、補助席まで目いっぱい満席にしてから出発。それだけ午前の時間帯は多数集まるということでしょうが、なんともブロイラーの気持ちが分かる切なさです。

朝イチということもあり、学会の受付はさほど混雑しておらず、たんたんと参加受付を済ませ、めいめいの発表の場や関心のある会場へ、というわけです。

基本的に消化器でも内科系の内容が主なので、外科手術という部門はないプログラムでした。

以前はこのDDWでも外科系の内容も多少はあったような気がしますが、徐々に規模縮小しているように思ってしまったのは私だけでしょうか。

ただ、内臓外科、消化器内科、というのは医者としてはかつて花形だった分野でしたのに、いまは重労働が毛嫌いされて、この分野の医師がなかなか足りない状況であることは間違いないので、となると、学会の規模もそれなりに反映されるのかもしれません。あくまでも印象ですが、、。

こういう大きな学会、しかもDDWは、いくつかの種類の学会が合わさった学会なので、総論から各論まで、自分がこれと決めた内容に絞って見に行かないととても観きれるものではありません。そういう規模ではあります。

それにしても、医師というのは、みな画一的な身なりをして、学会ですから遊びではないにせよ、どんよりした空気は否めないですね、、。これは日ごろよく参加する研究会でも同じことを感じます。これが皮膚科とかになるとチャラい遊び人のような身なりの医者もあるので、美容皮膚科とかの全国学会ともなると、、私は行ったことはないですが、凄いんじゃないでしょうか。高須クリニックの先生のようなのがあちこちに居たりして、、とか。

まあともあれ、観光日和なのにくそまじめに学会に集結された先生方の、つまらなくも尊い志を感じた日でした。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.23更新

前のブログでは乾燥からノドを守る漢方の紹介をしましたが、最近多いのは皮膚の乾燥の患者さんです。

皮ふの乾燥については言わば万病の元といっても過言ではないと思います。それほどに初期対応が大変重要だと思います。

幸い、まだ現状では保険対応で処方できますので、乾皮症にはどうぞ積極的な治療介入をお勧めします。

当院では無茶な大量処方はしません。必要かつ十分な量を、患者さんの状態に合わせて処方しています。ですので、患者さん本人以外に使い回しするようなことは断じて許可しません。患者さんが希望しても、分かってしまいますから、無理というものです。

ただし、適正な量、適正な種類を処方することは何ら問題なくできますので、これもまた、ご相談いただければと思います。

保湿は小じわやシミの予防のためには非常に重要な処置治療です。そして激しくこすったりたたいたりもんだりしないこと。これがスキンケアにとってまたまた重要なスタンスです。

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.23更新

これから冬ですが、まずどういう影響が一番最初に来るかというと、乾燥です。

乾燥の影響は皮膚と粘膜に最初に現れます。

ノドとか鼻とかが乾燥すると、インフルエンザウイルスなどの病原体が付着停滞しやすくなります。

ウイルスなどの病原体にやられていなくても、乾燥というだけで粘膜は荒れます。そして痛くなってきます。

この、ノドの痛みにどういう治療をするか、というのが意外に手がすくなくて、とくに西洋薬ではまあどうでしょう、痛みどめとか、トラネキサム酸とか、トローチとか、うがい薬といったところでしょうか。

痛みどめは表面のノドの痛みとか軽度の炎症レベルで服用するにはやりすぎの気がしますし、トラネキサム酸は充血性の病態に有効ですが、これも初期の病態に使用するには第一選択とするには無理があります。トローチやうがい薬については、基本的に消毒薬ですので、あまり使いすぎるとかえって、粘膜障害を引き起こす可能性があります。とくにうがい薬については細菌性の膿苔でもないかぎり使用しなくていいはずです。トローチはのど飴効果として、唾液を増量させる意義はありますがそれだけではのど飴と何ら変わりないのですが、これにも消毒薬成分が含まれているので、基本的にはばい菌がないウイルス性のノドの炎症や乾燥性のノドの炎症に第一選択とはいえません。

ではどうするか、ですが、うがいにも使ってよし、飲用してもよし、という漢方があります。それが桔梗湯というやつです。

これは即効性があり、また、うるおい作用もあります。

慢性の経過症例には(ただし細菌感染所見が無い場合には)小柴胡湯化桔梗石膏という応用版の漢方もありますね。

これからの時期、こういう便利な漢方を使うとかなり未然に重症化を防げると思います。

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.22更新

「急性心臓死」という言葉についてです。

昨日、ある芸能人が急死されたと報道があり、その病名で、「急性心臓死」、という名称の死因が出ていましたが、

このような間違った医学用語が出回ることに、違和感を禁じ得ません。というか、間違った医学用語です。

医学病名については、例えば、ICD10という、現在の日本において、保険診療上使用できる病名として登録されているリストがあるのですが、そこには、「心臓死」、などという言葉は存在しません。
医師は、あくまでも病名のルールを守って死亡診断書に記載しないといけません。
今回、急性心臓死なる病名は、この患者さんを担当した医師が勝手に作った造語である、と私は考えます。

そもそも、臓器名に死をつけた病名というのは原則として存在しません。死、というのは、人間などの動物が、一個体が全体として命が終わった状態を指します。ですので、臓器別に死、という概念は言葉として間違っているのです。
肝臓死、腎臓死、という言葉がおかしいのと同様です。

脳死、という言葉があるのは、脳だけは特別の器官だから与えられた病名であって、心臓の場合には、心臓が止まったら自動的に、その時点でたとえ脳が生きていようが死んでいようが、個体は全体として死ぬのですから、「心臓死」などとあえて表現しなくても良いのです。というか、そのような表現をしてはならないです。

朝の朝食を食べた、といっているようなものです。意味が重複しています。

死亡診断書では、人が癌や肺炎などが原病で死ぬとき、最後は心停止して死ぬわけですが、その最終末状態である心臓停止の状態をしてあたかも根本的死因のように扱って「急性心不全」といった病名をつけないように、というルールがあります。つまり、癌が悪化して最後心停止に至ったのであれば、その場合の直接死因は「癌」、というのが正しい死亡診断になるわけです。ところが、事前にそういう持病がなく、突然心筋梗塞か何かによって心停止を来してしまった場合には、それが死ぬ直前に、諸検査で原因となる病態が把握出来た場合には、たとえば致死性不整脈、とか、急性冠症候群、とか、心筋梗塞、とかいう病名がつけられるのですが、すでに心停止してしまっていて、検死となった場合には、髄液検査や、心臓内血液の採血検査といった簡易的検査によって、脳出血か心筋梗塞かの判別はできます。もしくは、近年では死後のCT検査なども診断のために施行されることもあります。それらの死後検査を行わない場合には、やはり原因不明ながら急性心不全と記載せざるを得ないと思います。「急性心不全」という病名を絶対に回避しなければならないということではなく、できるだけ直接死因を記載するように、ということに過ぎません。ですので、むりやりおかしな病名を作ってしまってはよろしくないのです。

現代では医療分野の技術革新がめざましく、診断および治療の面で恩恵を受けられるすばらしい時代であることは良いのですが、それらを使いこなす医師がもっとしっかりしなければならないです。
基本的な医学用語、日本語が間違われてしまうことはかなり恥ずかしいことと自認しなければならない、と、指摘しておきたいと思います。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.21更新

昨夜は愛知医科大学にて、ニキビ治療に関する講演会に参加してきました。

最初の講演は愛知医大の講師の先生による、アクネ菌がサルコイドーシスの発生に関与していることもある、という内容。かなり衝撃的なことで、おそらく全部が全部とは言わないでしょうが、サルコイドーシスに対して、ミノマイシンという抗生剤が有効なことがあるという点、皮膚サルコイドーシスの発生部にアクネ菌が混在している点などから、今後のサルコイドーシスに対する治療戦略に対してパラダイムシフトを生じさせるかもしれない内容でした。

 

2つ目の講演が主たる演題でしたが、東京薬科大学からわざわざおいでになった先生による、薬学の立場からみた、ニキビ治療の薬剤選択といった内容。当院でもひととおりのニキビ治療として、内服、外用を処方できる体制にしておりますが、外用剤も作用機序のことなるものを組み合わせて使用することや、耐性菌を発生させないためにはどうすべきか、などについて、改めて再確認しなおす、というものでした。

ニキビ治療については、どちらかというとありふれた疾患でもあるし、市販薬でも対応可能であることから、あまりこの手の講演会は開催されないところですが、今回愛知医大と製薬メーカーのコラボにより、比較的めずらしい講演会なのでわざわざ参加してきたというわけです。

私がいま最も関心があるのは、30代前後の、生理周期に関連した難治性のニキビや、思春期のニキビの難治例に対する治療です。当院では保険診療でできることをいろいろしながらも、それでも難治性の症例にはフォトセラピーという武器があるにはあるのですが、できることなら保険治療のみで解決したいのはいうまでもありません。で、今回のような講演会というか研究会の意義があるというものです。私の現状の最大関心事に関してはまだ明確な解答がえられない状況ではありますが、昨日の内容をフィードバックしていきたいと思います。

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.20更新

当院では継続的にシミなどを対象としたフォトセラピーを行なっており、相変わらず予約がなかなかすぐには取れない状況続いております。

で、できれば、もう卒業していただきたい非常にキレイな患者さんも多数おられるのですが、メンテナンス的に継続されるケースも少なくないのが現状です。

フォトセラピーについては、シミ取り専用レーザーに比し、マイルドに効能発揮し、徐々に改善する特徴があります。

数回やっただけで、非常に効果が実感できる方もありますが、多くは難治性の真皮性の病変であるため、回数と期間がかかります。それでもあきらめずにじっくり気長に治療を続けると、必ず、というと言い過ぎかもしれませんが、ほとんど改善してきます。つまり、ゆっくりと弱い治療を継続することが大事。

また日頃の注意点としては、紫外線を浴びないようにすることがよく言われますが、それもそうなのですが、地味にこれからの冬季節では、乾燥対策、そしていかにこすらないようにスキンケアやお化粧をするか、ということがもっと重要です。

レーザー治療はいわゆる専門医、という制度が少しあいまいな分野です。やり方や治療スタンスなど、施設や医師によりいろいろ異なります。もちろん大まかのコンセンサスの一致はあるものの、こまかい症例の違いに対する治療方針の違いは相変わらず多数多岐にわたって、存在します。これはいろいろなセミナーに参加していろいろなエキスパートの医師の講演を見聞きしてつくづく思うことです。

結局、症例数をいかに経験しているか、がエビデンスパワーにつながるわけで、当院では、決してそれを診療の軸にしているわけではありません美容医療ではありますが、結果的にいえば相当数の治療例を経験してきておりますので、定期的なセミナー参加や機械の種類、使いかたの研鑽といった面でも日々改良改善を心掛けております。

ので、あくまでもサービスの一環で比較的安価で提供しておりますので、その分野でもご相談いただければ対応しておりますのでよろしくお願いいたします。

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.20更新

まだ11月ですが、最近は寒くなってきましたので、早くもインフルエンザ流行の兆しがでてきたという報道がありました。管轄の瀬戸保健所からも、集団かぜ、と称して、実際にはインフルエンザのことでしょうが、流行し始めたと発表がありました。

当院でも、どうか?というと、当院は地域柄、流行は遅く始まり、収束は早く、という、一種優秀なところではありますが、短期的に集中する傾向はありますので、これからの時期、要注意です。

インフルエンザの診断の問題点は、最初は熱がなくとも、その後発熱を来たして、実はインフルだったということがありまして、でも発熱後6時間程度経過してからでないと簡易的検査(あの痛い検査ですが)にはひっかからない弱点があります。いずれは超初期つまり発熱する前に検出できる時代がくるとは思いますが、現時点ではまだそこまで早期診断ができませんので、当面はいままで通りの方針となります。

インフルエンザの診断が下されて、特効薬を処方するのですが、文献によればインフル薬は半日か1日程度の発熱期間の短縮効果にすぎないという意見もあります。だからどうだということもありませんが、罹患している本人からすれば、半日でも1日でも早く症状が楽になれば、薬を使う意義はありますね。また、抗インフルエンザ薬は、小児では異常行動などのリスクがあり注意しながら使用する必要がありますが、たとえばインフルエンザ肺炎や脳炎といった重症の合併症を防ぐ意義はさすがにありますし、むしろこの薬を用いる目的はそこにこそあるので、重篤な合併症の頻度は稀であるとはいえども、治療の意味は充分あるといえるでしょう。

大規模な臨床試験の弱点は、大まかなことしか言えない、ということです。表面的に見れば発熱期間の軽度短縮という結果しかないかも知れませんが、頻度の少ないながらも重症合併症をふせぐ意義についてはさほど規模の大きくない、でも一応大規模とされる臨床試験では統計学的にその意義は有意差がでないため、こういうメリットについての議論がなしに終わってしまいます。

論文的エビデンスだけで物事を語る欠点がまさにここにあるわけです。常識的に考えれば当然治療すべき、ということになるのに、なんだ、たんに熱の持続時間がちょっと短くなるだけか、と早合点することが、そこそこ危険な考えであることが、医師は注意しなければならないということです。論文バカとはそういうことです。

いずれにしましても、最初は普通の風邪かなと診断されても、その後高熱がでて、何時間か経過したならば、一応インフルの検査を受けるように再受診することは有意義であるということです。

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.20更新

半夏厚朴湯という漢方は大変効き目が分かりやすい薬です。

ノドに引っかかるような咳に使用する薬ですが、これ、ストレス性のノドつかえ感に使用すると大変効果が分かりやすい薬でもあります。

現代人はストレスを知らないうちに抱えています。年末に向けていろいろと忙しく慌ただしくなります。風邪もひきやすくなります。高齢者の不安感からノドが苦しいような気がする、とか、ノドになにかつかえた感じがある、とか、高齢者でなくとも若い人でも、同様の症状がある場合に、この治療が良く奏功します。

もちろん、状況に応じて、食道や胃などに器質的異常がないことを確認することも見落としてはいけませんが、ストレスや機能的な問題からくる症状であればこれで改善します。

もし皆さんの中でそういう症状が実はあって、耳鼻科などに相談しても異常なしとか言われて、という場合にはご相談ください。

投稿者: 三本木クリニック

2019.11.18更新

先週末はいろいろ活動量が多い土日でした。

まず土曜日は午後老人施設の往診のあと、東名古屋医師会の総会および講演会。「高齢者の全身を診る フレイルと低亜鉛血症」という内容。近年取りざたされているフレイルについての総論各論、そして亜鉛の重要性についても。

フレイルと認知症とは密接な関連が有意にあり、フレイルには単に運動機能のことだけではなく社会的なフレイル(脆弱性)も重要であること。

講演された先生が亜鉛欠乏症についての専門家でもあるということで、高齢者と亜鉛欠乏についても展開され、亜鉛の補給が生命活動の活力に重要であること、また、上述のフレイルにも関与することが示されました。

亜鉛欠乏症についての分かりやすい情報について、当院待合室の自動血圧計のところに配置しましたのでご覧ください。

亜鉛はちなみに、牡蠣、たらこ、ホタテ、ウナギといった、一部の魚介類、レバーや赤身肉などに含まれています。

 

その次にあわただしく参加したのが漢方の講習会です。日本臨床漢方医会の漢方家庭医講習会ということで、小児科の先生で漢方の達人先生が講演されました。題して、漢方の独壇場、という内容。これからの時期、風邪患者さんが増えますが、風邪は万人が罹患する割に西洋医薬でははなはだお粗末な対症療法しかなく、一方漢方では多種多様な処方ができる、ということから始まり、また、今回の講師先生は小児科ということで、乳児の風邪や下痢にどういう処方が良いのか、ということについて、たしかに一般臨床医としては大変助けになる内容の数々でした。

驚いたことや初めて知ったこととして、赤ちゃんの水様性下痢には平胃湯、悪心のある風邪には小柴胡湯、参蘇飲は用量を増やして投与する総合感冒剤、葛根湯は下痢止めにもなること、桔梗湯は甘草が多いので、うがい薬のみとして使用するでもOK、など、いろいろありました。

 

翌、日曜日は、以前ブログにも予告していたことで、千葉、東京と、日帰りツーリングをしてきました。過去学生時代に住んだ3か所の下宿の再訪、そして東大病院での研修時代や国立がんセンター研修時代に住んだ地区の再訪。おまけとしてかねてから行きたかったラーメン屋。これで多少はすっきりしたかなと思っています。800km11時間の行程。

投稿者: 三本木クリニック

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