院長BLOG

2019.09.09更新

2年ぶりに御前崎灯台のまん前にある小旅館に泊まってきました。台風の影響でしょうか、蒸し暑さがすごく、日差しも強い気温も高いということで、まあ短距離ツーリングとはいえ汗ダクダクでたどり着いた感じです。

涼しく冷房を効かせてくれていた部屋から、すぐそばに見える灯台はやはりフレネルレンズが秀逸で、こんなに近いところから灯台が見える宿泊施設は他になかなかないのではないかと思います。

以前の御前崎灯台は第一等レンズだったそうですが、現在は第三等となっています。それでも結構大きいです。

御前崎付近の海は座礁など海難事故が歴史的に多い地域で、この、明治時代に建てられた御前崎灯台に加えてさらに、付近の沖合の岩礁に、昭和33年に建てられた御前岩灯台のおかげで、座礁事故を防ぐようになったということです。この存在はいままで何度か訪れたにも関わらず、まったく今回まで知らなくて初めて認識した次第です。

そして、久しぶりの御前崎灯台は、やはり誰に称賛されることもなく、淡々と日夜その場所に過ごし、地道に活動しています。

これは人の人生にも重なります。自分の仕事にも。勝手ながら仲間のような気持ちを抱いてしまいます。

私が加入している燈光会の定期会誌がちょうど昨日届きまして、待合室の本棚に置いておきましたので、もしよければご覧ください。

投稿者: 三本木クリニック

2019.09.06更新

昨夜は比較的少人数の参加者でしたが、心臓疾患、血管閉塞疾患についてのインターベンションの話や、超高齢者における心不全の特徴とその治療についての講演会に参加してきました。

心筋梗塞や狭心症においてはいまや持続型の薬剤溶出性のステントや、薬剤を持続的に作用させられる拡張バルーンカテーテルがあり、その薬剤は腫瘍学の領域では抗がん剤であるパクリタキセルなんですね。

それがどうして心筋梗塞狭心症の冠動脈の開存に役立つかというと、血管内皮細胞の過剰増殖を抑えるというのですね。炎症があるところは過剰に再生機構が働くのでしょう、それが却って血管閉塞を来たすわけで、それを抑えるということです。ステントに薬剤をのっけるというのは理解できますがいまではステントレスのバルーンでも薬剤を患部に留置させることができる時代になったのですね。

また近年では、昔一時廃れてしまった、血管のアテロームを削り取ることができるカテーテルが再開発され発売再開されているそうで、それは第一線の最先端でインターベンション治療をしている施設やドクターによってなされる高難度の手技のようです。一歩間違えたら血管を損傷させてしまいますから、おそらく血管内エコーなどをガイドにしながら安全性を確保するのでしょう。

狭い血管内の領域で、細かい血管内血圧のマッピング技術も発達して、それにより、単純に見た目の細さだけではない血流不全の有無の確認をすることができ、より効果的な血管治療に役立てている話など、最新の話をいろいろ聞くことができました。四肢の血管の閉塞性血管炎の治療においても、バイパス手術ができない症例で、普通なら切断となってしまうところを、カテーテル治療でなんとか治療せしめる話などは、施術するドクターの根性と執念を感じました。アンギオ手技で10時間とか8時間とかやるんですから、患者の麻酔とかはどうやってるんだと、当然鎮静か全身麻酔かを併用してるのだろうかなど、いろいろ思いをはせることになりました。

まあ、一般的な治療と、難易度の高い超専門的な治療とは、セパレートして扱わなければならないし、施設や医師も違いますから、世の中スーパードクターばかりでも困るので、いろいろ分担すればよいのです。

 

超高齢者の心不全については循環器の講演で必ず聞く言葉でHFpEFというのがあります。heart failure with preseved ejection fractionの略ですが、心臓拍出機能は保たれているのに心不全状態、というものです。

これは長年の高血圧が原因のひとつらしいですが、詳細な病態病因は不明なようです。高齢者に多く、左心室の拡張不全、心肥大、線維硬化、ということです。。そしてこのタイプの心不全に根本的に有効な薬はない、というんですね。ふつうの心不全に良く使われる、心負荷を軽減させるβブロッカーすらも効果が得られないとのこと昨夜の講演では述べられてました。

まあせいぜい利尿剤をどう駆使するか、ということになります。近年では利尿剤もいろいろ新しいものがでてきていますので、新薬による期待もされているところです。

超高齢者といえば私もかれこれ10年にわたり、80名収容の特別養護老人ホームの嘱託医をずっと一人で担っており、そこでは超高齢者ばかりです。当然末期腎不全や末期心不全の患者さんもそこそこおられますが、皆さん透析や入院にいたらずに長生きしてもらっています。老年医学というのもなかなか難しいのですよ、実際のところは。超高齢者になると家族ももう大病院への紹介や検査や面倒くさいことや侵襲的な医療を望まれないので、その状況でもなんとかコントロールしなければならないんです。年に1度くらいしか面会に来ないような家族でも、状態が良くコントロールされていてもなお、治療にケチをつけてくることもありますから。やりすぎもいけないし、悪くさせてもいけないし、家族の協力は得られないし、社会的な要素もあって、難しい面があります。老年医学は、医者のバランス力を鍛えるには良い対象かもしれませんね。いまの日本、少子高齢化のプロポーションにおいて。

まあいろいろありますが、こういう研究会に参加することは、必ず新しい知識に出会えることでもありますので、体力的にはきついですが、なるべく参加していきたいと思います。

投稿者: 三本木クリニック

2019.09.04更新

昨夜は画期的な話を聞きに行ってきました。

名市大の新任教授(整形外科)の村上先生による講演で、いまのところ、この先生しか扱ってない術式だそうですが、例えば腎細胞がんや甲状腺がんによる、限局性の脊椎骨転移に対して、一塊に腫瘍巣を含む椎骨を根治切除することで、実に長期生存が得られることも少なくないという話。

Total en bloc spondylectomy (TES)という術式です。

例えば腎細胞がんでは、骨に転移しやすいものの、放射線治療が無効です。で、従来の整形外科や脳外科の手術では癌を撒き散らかす手術しかなかったのですが、金沢医大で技術を学んだ村上先生は、癌を含む骨をひと塊で根治的切除することにより、癌を撒き散らかすことなく完全切除する、そして骨転移による運動麻痺を治癒するのみならず、癌の余命すらも有意に延長させることに成功しています。

他にも甲状腺がん、乳がん、肺がんなど、適応となる症例は限られるものの、すばらしい成績をおさめているようです。

この先生の講演、なにしろパワーがスゴイ。いずれ名市大から世界中に有名となることでしょう。

さて、この術式にはさらに発展進化があり、近年では、切除した癌の骨を、液体窒素に入れて、癌細胞を死滅させたのち、また元の場所に金属の鋳型とともに戻すことによって、骨の再生を促し、それによって体を支える機能が保持され、なおかつ、以前は腸骨から正常の骨を採取して移植していた手間も省け、さらにさらに、その、癌細胞を死滅させた骨には実は癌の免疫機能タンパクは残っており、それを戻してやることによって、腫瘍免疫が発動して、別の臓器の転移巣にまで勝手に抗癌効果が波及してくれるという、凄い治療に至っているそうです。こういうのをアブスコパル効果というのですが、もとは放射線治療の領域での概念らしいですが、それを免疫治療でやってしまったんですね。

腫瘍凍結免疫、というそうです。

さらにこれに例のオプジーボを組み合わせるとものすごい効果があることがすでに動物実験ながら確認されているそうで、大したものです。

事前に下半身が完全にマヒしてしまって、かつ余命半年とか言われた患者さんが、この手術を受けて、術後杖もなしで歩けるようになって、なおかつ、5年以上生きる例も稀ではないというのですから驚きます。

この術式、テレビドラマでも紹介されたそうです。女外科医のドラマで。

良い仕事、世界でも誰もやっていない仕事をするというのは素晴らしいことです。それが人の命やクオリティを劇的に改善延長させるとなればとんでもない感動です。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.09.04更新

つい昨日知ったのですが、10月からの消費税増税に伴い、初診料や再診料といった基本診察料が10円単位で値上がります。

当院では8月のお盆明けから、かかりつけ医機能評価加算により、すでに初診料が増額となっています。

消費税は自由診療や院内販売品にも今後は外税としてかかることとなります。これまでは消費税8%を当院で負担しており、それも少なからずの負担でしたが、さすがに10%となると、ということで、このさい完全外税方式とさせていただくこととしました。

直近の参院選で自民党圧勝により、消費税を予定通り増額遂行となったわけです。増税は残念ですが、仕方ありません。国民の多勢が賛成されたのですからね、、、

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.09.02更新

9月になりました。子供さんも学校が始まりますね。

当院では9月は1年で一番余裕のある月です。

緊急で鼠径ヘルニアや痔の手術を受けたい方はご相談ください。

8月の終わりに古い友人(男性)が当院に来て、レーザーでシミ治療を受け、大変うれしがっていました。これからの季節、シミ取り治療が増えてくる時期にはいります。女性の場合レーザー治療の対象になる明瞭なシミは少数派ですが、レーザーの適応がある境界明瞭表在型のシミにはQスイッチレーザーが大変有効です。というのも、治療回数が1回で終わるのです。その後期間を置いて診察します。

9月は徐々に秋に入り、昼間は暑いですが朝夕涼しくなりますね。夏の疲れがでてくることでしょう。土日などのお休みをどうリフレッシュするか、心身ともに、というのが大変大事なところです。

仕事や学校やストレスなこととどう向き合って、そしてうまく昇華させるか、です。何か普段と違う症状や長年悩んでいる体調不良などあれば、どうぞ当院に受診ください。

 

投稿者: 三本木クリニック

前へ
  • まずはお気軽に
    当院へご相談ください
    内科/小児科/肛門科/外科/形成外科/皮膚科/美容
  • common_tel.png