院長BLOG

2019.07.22更新

昨日日曜日は早朝からの日帰りで、東京御茶ノ水で開催された。内痔核治療法研究会に参加しました。研究会といっても実際の規模や発表形式からいえば、これは学会といってもいい会と思います。

 

かれこれ何年も連続で参加していますが、要するにALTA療法、ジオン注射治療をテーマにした学会です。今回は2つの大きい検討項目について、発表の常連の先生が多数発表してのパネルディスカッションとなっていました。

1つはALTA療法の有害事象について

もう一つはALTA併用療法のベストセラピーについて

です。

 

まず参加者の人数が今年は大変多くて驚きました。日帰りと入院といろいろな対応はありましょうが、扱う施設や医師が急激に増えているのかもしれないと思いました。

1つめのテーマについては、いろいろ副作用がありますが、まずは発熱。そして直腸や肛門の潰瘍や膿瘍、出血といったことが論じられました。熱については、その原因が無菌性なのか大腸菌由来なのか、ということで、一般的には無菌性の反応熱と考えられています。ときに菌血症となることもあるようですが相当稀ということです当院でも特別に対処に困るような発熱の経験はありません。手術当日か翌日に発熱を来たすのと、術後10日経過のころに発熱を来たすのと2パターンあるということですが、当院では術後10日後くらいに発熱を来たすケースが1割未満ほどの頻度であります。これは自然解熱するか、患者さんが来院された場合には抗生剤を一応投与し解決します。手術当日翌日に発熱がある、というのは大規模症例病院ではあるようですが、当院ではほとんどそういう発熱を経験していません。ある施設からの報告では、ジオンの注入量が一定以上多くなると発熱の可能性が増える印象があると述べられましたが、別のたくさん経験数のあるクリニックの先生からは、初期の発熱は基本的にないはずだと言われました。直腸肛門粘膜の潰瘍や膿瘍や難治性の出血といった重篤な合併症は稀ながらもあるということで、どうやらその理由は私が思うに、過量投与、深すぎる層への投与が関与しているだろうと思われましたが、発表された先生方はそういうことはない、と言っておられました。

ジオンは教科書指導的には、痔核のサイズに対して注入量が決まっている、となっていますが、実際にはあまりに形式的に注入すると危険なことも有ると思います。そのことをある先生が発言され、要するに各々の痔核に応じて、あまり圧力をかけすぎない注入量と速度で、ということを言われており、その通りだと思いました。

また、2つめのテーマ、切除とジオンとの併用療法についてですが、以前は施設ごとにかなりいろいろなやり方がバリエーションありましたが、今年の発表をみるに、大体みんな同じような手技に落ち着いてきたなという印象です。私が最初からやっている手技です。外科手術というのは、常識的なところに結局は落ち着くもんだなあと納得しました。ただ、そうはいっても、微妙に違う面もあり、各々の先生が、自分が一番上手だという自負でやっている印象があり、肛門外科の先生たちというのは独特だなあ、、、と思います。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.18更新

昨日は夕方の1時間だけですが、豊田厚生病院にて定期的に開催されている、乳腺病変の画像と病理の比較検討会に参加してきました。

いかにもマンモグラフィで典型的な症例があったのと、一方で逆にのう胞の多発に紛れて初期の癌が発生していたという症例と、対照的で興味深いと思いました。

今回、水曜日ということもあってか、開業医の先生はあまり参加されていませんが、厚生病院の女性職員が多数を占めて参加しているという印象でした。それは毎回そういう印象ではあります。

良性ののう胞が多発しているということで、一応フォローはされていても、ごくわずかな異常所見を見落としがちだから、思い込みでスルーしないように、という意味で、2例目の症例は良い勉強になりました。

開業医は一人でやっていることが多く、だんだんと独善的になってしまうリスクがあるので、常に他の病院での科学的な検討の仕方を意識して取り入れるようにすべきですね。時間的に余裕がないので深い検討を行うことがなかなか難しいのが外来診療主体であるクリニックのリスキーなポイントです。

昨日はその研究会のあと、胃薬についての大規模講演会があり、名古屋に出向きました。1時間という短い講演ですがたくさんの参加者があり、たまにしかないが大規模で講演会をやるT社のパターンだなと思いました。内容についてはちょっと御用学者的な偏りは否めませんでしたが、大学の教授先生ですからいろいろな方面からの臨床的検討をされており、やはりこれも反論できない内容です。ちょっと宣伝色が強すぎるのが玉にキズというやつです。

このところ、勉強には本当にキリがないことに嘆息する日々ですが、それでも歩き続けなければならないのが人間の生活というやつなのでしょう。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.17更新

帯状疱疹後の神経痛とか、特発性三叉神経痛とか、変形性脊椎症からくる四肢のしびれ痛みに対して、最近出た薬が、実地臨床的に非常に有効で驚いています。

それ以前にも似た効用の薬はあったのですが、ふらつきなどの副作用がでやすいため高齢者などではやや使いづらい印象がありましたが、今回出た薬ではそういう副作用がないので重宝しています。

実際、この手の症状、しびれ痛みで悩む患者さんは結構多いと思います。

 

ガマンする必要はありません。それほど良く効きます。

新薬はどんどんでてきて、それを覚えて処方するのに日々勉強しなければならないのが大変ですが、意義はあります。勉強といえば、我ながら、あちこちに勉強会にでているのに、ザルで水をすくうかの如く、なかなか身につかなくて、情けない思いをしております。ただ、言葉の定義とか臨床試験の名称などを細かいこといちいち覚えることはないですから、本質的にどういう作用機序でどういう結果が出ているのかを理解すれば良いのだと割り切っています。

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.16更新

日曜日は休日診療所の業務をして、その後岡崎の愛知病院で一緒だった整形外科の先生(いまは開業されている)と10年ぶりに会ってきました。

休日診療所はいまの時期は混雑なく夏風邪といった患者がほとんどでした。空いた時間に、診察室に置いてあった皮膚科アトラス問題集を読んでいたのですが、世の中にはこれほど優れたドクターがいろいろいるもんだなあと感嘆してしまいました。

早速その続きを勉強しなければと同じ本を購入したところです。

 

夕方からは岡崎の先生と会食しいろいろ教えてもらいました。同年の先生ですが、やはり繁盛人気のある先生からは学ぶべきことが多々あります。

その中で、診療報酬についての情報もありました。当院は施設基準を満たしているのに申請登録していないかかりつけ医機能があり、それの申請をしていなかったようです。さっそく手続きの手配を開始したいと思いました。散々講習会やらでまくっているのに、まだまだトロいところがあると、我ながらガッカリしてしまった次第です。クリニックドクターとしてのスタンスについてもいろいろと教わりました。同年の先生でもこうも自分と違う大人な態度で診療するものかと、なかなか真似できないと思いました。

天才は諦めた、というのは有名芸能人の書いた本の題名ですが、私まさにこの境地です。賢さやきっちりとした勉強、そして医師としての人間性、ともに、自己嫌悪に陥る羽目になった連休でした。

祝日の月曜日、海の日ですが、この休日中はずっと雨か曇りだったのでとてもあちこちでかけるような気にならないながらも、久しぶりに愛知臨床外科に参加してきて、とりあえずランチョンセミナの講演だけ聴いてきました。癌研有明病院の胃外科の部長による、腹腔鏡手術の詳細やコツについての内容です。

私がいまさら腹腔鏡の講演を聴くのもなんですが、いまの最新の手技や術式はどうなっているのかなと知るには良かったと思います。癌研やがんセンターといった癌専門病院は臓器別にチーム制となっており、なおかつ全国からたくさん患者さんが集まるので大変たくさん症例をシステマチックに次々と楽々こなしていくという印象があります。なおかつレジデントの指導も連綿と行なっており、そこで学んだ先生らが地元に帰って技術をフィードバックするということになるわけです。

癌の治療はこれからはこういうところに集約されることになるでしょう。

私が最後勤務医として在籍していた愛知県がんセンター愛知病院はいまはがんセンターという名前も外され、県立でもなくなり、岡崎市立愛知病院となって、そこにいた消化器内科や消化器外科、肺外科の面々はすべて消滅異動され、隔世の感を禁じえません。また、来年からは、我が大学院時代を過ごした名大医学部第二外科も第一外科との合併となり消滅するということで、かつての所属元が次々と崩壊していくのを見聞きするのはさびしいものです。そして、そのままそこに在籍していたらいまごろどうなっていたかと思うと、やはり開業しか道はなかったのだと、合点するのです。これらの流れはやはり勤務医の相対的減少、地方病院の縮小、といったことが背景にあるかと思います。とくに消化器や外科(眼科は外科ではありませんので含みません)という、キツイ科目に入ってくる医師が少なくなっていることが原因でしょう。癌治療のセンター化もあるでしょう。

今後段階の世代がいよいよ一斉に後期高齢者になっていくにつれ、相対的医師不足は続いていくことでしょうし、それは看護師も同様でしょう。医療に限らず介護もそうですし、あらゆる職種業種において、構造的に少子高齢化により働き手人口が相対的不足となるのでどの業種も多忙になっていくことは今後もますます加速していきます。

先の岡崎の開業医先生の場合、休日当番が月に2回とかも回ってくるとか。岡崎では朝9時から夜5時まで勤務して(当番持ち回り制のため、自分のところの診療所に患者さんが集まる仕組み)、その後夜は医師会館にある診療室で夜11時まで夜勤をしてやっと終わるというのです。岡崎は医療過疎地で、なおかつ、一次二次救急については岡崎市民病院は正式に断っているらしいですので、近隣の私立病院や開業医がその役割をしているそうです。

なんとも苦労が絶えない話で、実際10年ぶりに会った先生も、疲れていらっしゃる印象でした。私などまだまだヒヨっこだと、わびし~い思いです。

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.14更新

土曜日午後から勉強会に参加しました。

1件目は、つい数日前にも同様の内容で八事日赤でも勉強した、下肢静脈エコーについての話です。

テーマは同じで、かつ、基本的な説明も同じではありますが、やはり復習にもなるし、記憶固めにも意味があるし、講師が違うといろいろ細かいコツや知識も違うのでやっぱり良いなあと思いました。

今回はスライドの印刷された資料もいただけたのでこれもいざというときに仕えるのでうれしかった。

 

2件目は尋常性乾癬についての講演。もともとマイナーな疾患、というか、実は結構多い病気なのだがあまり知られていない皮膚の難病です。

当院でも何人かの患者さんが治療されています。尋常性乾癬についてのかなり実践的かつクリニックとしての対処法、すなわちどの程度までの治療をクリニックで担うか、またクリニックならではの利点などについて具体的に説明され、かなり興味深く聴講できました。

外用療法、内服治療などありますが、基本は外用療法で、ちゃんとやれば結構効きます。外用療法については、乾癬に限らず、アトピー皮膚炎でもニキビでも、だんだんと自宅で処置しなくなるのが常だそうですので、コマゴマと病院で注意喚起することによって、治療の励みにしてもらう必要があるようです。

また、アトピーや脂漏性皮膚炎にも使える治療として、頭の皮膚の症状に何かいいのがないかなあということについて、治療用シャンプーの存在を今回初めて知りましたので、これについても情報提供、処方、というようにしていきたいと思いました。

湿疹とか乾癬とか、皮膚の慢性疾患については漫然と外用剤を処方しがちですが、ときとして実は水虫菌に置き換わって紛らわしい所見を呈することがあるというので、それについても漫然と思い込みで同じ治療をせずに、いつなんどき変化が起こらないかをチェックしていく姿勢が大事だと思います。

 

さて、、今日は日進市にある休日診療所での仕事です。本当は私の担当日ではないのですが、別の先生のレジャー旅行のために代理を頼まれたので、、、

こういう役回りは、、思えば、大学院の時代から頼まれやすいなあと、、思います。そういえば最近も、胃がんの検診のダブルチェックの仕事も頼まれたなあ、と。まあ頼んできた先生からお礼を言われれば全然OKなんですけどね、、

 

でも、大学院の当番業務のときはひどかった。みんななんだかんだいって利己主義がひどくて、公平に担当しましょうということで記録簿まで作ってあったのに、私が在籍していたころは私がダントツトップになりすぎて、公平性もクソも何もなく、記録することすら意味がない状態になってしまっていました。他の連中は逃げるのが上手ですわ。そのうえ、最後私が大学院を卒業するときの送別会では、、当時の教官から、何にも褒められないどころか、逆にボロかすに言われました。あ、いまその先生は国立病院の副院長をされている肩書き的に大変ご立派な方です。言ってみれば官僚主義の権化ですな。

いまもそうなんだろうかなあ、当時は大学院に所属していても普通に臨床業務を歯車の一員としてやってました。学生ですから無給です。でも他の有給医師と同じ仕事。そうしながらも大学院の単位は取らないといけないので合間をみつけて授業を聴講し、実習にもでて、などなど。学位もすべて自分一人の力で取得しました。助言だけしてくださった教官には感謝ですし、拙い内容の論文を掲載する許可をくれた当時の教授にも感謝しています。ただ、その当時は千円のお金ですら貴重で、ある日財布に千円1枚しかない状態だったときに、一つ上の先輩に、千円かしてと言われて、つい貸してしまって、自分の昼とかの費用がなくなったのだが恥ずかしくて言えないなんてこともありました。いい年して後輩から千円借りるなよと、いまとなっては思いますが、その千円いまだに返してもらってないんですよね。本人さんは完全に忘却されていると思います。その先生もいまでは開業医をされているようですが、借りたお金は返さないとダメだと思いますよ。どんな商売するにせよ。

ああ、愚痴を書いてしまいました。

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.11更新

昨夜は八事の日赤病院で開催された、下肢深部静脈血栓症のエコー手技についてのレクチャーに参加しました。

名古屋市内でもトップクラスの病院である名古屋第二赤十字病院。ここの講堂にお邪魔するのは数年ぶりか。

若手の医師や私のような外部の医師などが参加していました。

その前になされていた講演では、名古屋大学病院からの先生で、抗がん剤を使用している患者さんの心不全(とくに薬剤毒性としての)にどう対応するか、といった内容が解説されていましたが、途中から参加しただけではありますが印象としては、特別な何かがあるということでもなさそうに思われました。

若手の先生から活発な質問がでていたのにはさすがだと感じました。思えばこういう若手医師の時代というのは、まだまだ医師としては全然経験不足なのではありますが、一流の病院に勤務していることで、自然と自尊心が高まるものだなあと、かつての自分を見るようで恥ずかしく思う面もあったりして、、。ガッツリ意気揚々としているわりには、あれ?という質問だったりするのが微笑ましかったり、、、。

それでも彼らが第一線の最新医療を担っているわけですからね。ハイエンドな症例の治療ということでいえばやはりハードソフトともに第一級なわけです。いってみればエリートですな。

エコーの手技と診断についてはいまさらながら、改めて学びなおすということで、大変勉強になりました。さっそく今日の診療から実践に活用していきたいと思います。エコー検査は非侵襲的かつ情報量をたくさん得られる本当に有能な検査機械です。この器械だけでもう、エコノミークラス症候群のリスクを診断できてしまうわけですからね(いまはロングフライト症候群というようですが)。

深部静脈血栓症は、担癌患者さんには高率に発生しうる疾患です。そしていったん発生すれば、すぐに抗凝固治療を開始せねば、肺血栓塞栓症となり、いきなり致命的なことになってしまいます。決してあなどれませんね。

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.08更新

曇天ながら雨が降らなかったので、思い切って和歌山県にある、紀伊日の岬灯台に行きました。

もともとは明治時代の灯台で、現在ある位置より海岸寄りにあったのですが、地盤の関係で現在の高台へ移設されたのが平成29年ということで、それ以前の趣を見たかったなあと思いますが、現在は灯台周辺はアスファルトで整地されています。灯台自体も新しいものに作り替えられており、それ以前のフレネルレンズ灯台は見られません。

灯台の周辺に建物が2つほどあるのですが、どうやらその一つは国民宿舎で、2015年くらいまでは営業していて、温泉まであったそうですのに、いまは廃墟となっていて、たいそう残念です。この灯台に至るまでの数キロの道のりでも、かつては観光や別荘地でにぎわったのだろうがいまは誰も人影もない状態の建物や家屋がいくつもあって、現在に至る経緯はどうだったのだろうかと、切ない気持ちを味わいました。ときどき道路をカニが横這ったりして。

海岸沿いの道路脇には、高浜虚子がここでの灯台守の仕事を詠んだ、「妻 長女 三女 それぞれ啼く千鳥」の句碑があり、解説によれば、家族3人を飢餓と病気で亡くしながらも灯台守の仕事に人生をささげたことを讃えたものだとか。

この灯台のある山は日の山とかいう名称で、一応登山もできるようなことらしく、今度あらためて行ってみたいと思いましたが、このあたりの丘はクヌッセンの丘というのですね、、デンマークの船が昭和32年にこのあたりを航行中、地元の日本船の火災事故の救助にあたり死去したクヌッセン機関長を讃えたことによるものだそうです。船と海にはこの手の悲話が全国津々浦々に多数あることでしょう、

こういう歴史もありつつ、5,6年前までは営業していたらしい灯台付近のキャンプ場もいまは雑草まみれの空き地となっていたり、それでもそのすぐ隣にある大賀ハスの池はきれいに整備されつづけていたり、何とも言えない光景です。大賀ハスは、3千年まえの地層にあった太古のハスの種子を大賀博士が蘇生させて開花させたもので、それがなぜこの地に?というと、そのお弟子さんにあたる方がこの地区にゆかりのあるということなのでしょうことからハス池が維持されているようです。

それにしても、一般的に国民宿舎はいま大人気なはずなのですが、ここのそれが廃墟となっているのは勿体ないことです。キャンプ場もしかり。

バイクを1時間乗ると200カロリーほど運動したと同等だそうで、そんなに?!と驚きました。4時間なら800カロリです。道理で腹が減るわけだ。そのことを教えてくれた友人に「エアロバイクとか自転車の間違いなんじゃないの?」と訊くも、たしかにそうらしいです。そういう計算する携帯アプリがあるんですね。帰り、名阪国道の伊賀上野パーキングエリアで食べたちゃんぽん麺が700カロリーですからなかなかの運動になるかと。バイクのタイプにもよって消費カロリーは相当違うとは思いますけれど。

また、登山のように、スクワット運動はできてないので、バイク+登山が一番自分的には良い組み合わせなんだなと思います。

次回は日帰りで、日の山とやらの登山とセットで行こうかなと思います。

というのも今回は、テントと自炊で過ごしたのです。背中に敷くエアマットが微妙にパンクするので、結局何の効果もなく、また、ひさしぶりの野宿ということもあって、緊張でほとんど眠れなかったのです。エアマットは思えば大学生のときに購入したものをひさびさに見つけて使ったので、どこか劣化していたのでしょう。帰宅後、即効で捨てました。一方、友人は良いマットを持っていたのと、もともと仕事で世界中を行き来する人なので、結構余裕で寝てました。となりのテントからいびきが普通に聞こえました。さすがです。実は私もそのマットは持っているのですが、今回梱包の都合でもっていかなかったので失敗。次回こそ。

 

 

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.05更新

最近は研究会が多くて、昨日も一昨日に続いての参加です。

心不全合併糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤の効果、についてと、

心不全ガイドラインからみた最新の糖尿病治療について、という2題の講演でした。

摂取カロリーを尿に逃がす作用のあるSGLT2阻害剤という糖尿病の薬は、心血管系合併症死を明らかに減らすという明確なデータをもつ唯一の糖尿病治療薬です。そしてこの薬は電解質に影響を与えない利尿効果、しかも今回の講演では、血管内脱水を来たさずしてむくみを除去するという利尿効果があるということが説明され、この薬、基本的にメタボ体型の人が対象となりますが、非常に有効、延命効果のある薬ということになります。

今回はとくに心不全に関連した内容で、これが体うっ血(右心不全)性の心不全にとくに有用であること、そしてただ単に利尿効果があるというのみならず、IL6やCRPといった炎症マーカーの低減も来たすことから、血管炎の改善効果もある、ということも示唆しています。一般的に外来でみるような心不全は慢性の疾患なので、糖尿病がある心不全患者さんで、まあそれは大抵は太った老人ということになるのでしょうが、この薬を長期的に服用することで、1年、2年、というスパンで心不全がますます改善するというデータも示されました。利尿剤というと血圧の低い心不全患者さんには使いづらいのですが、このSGLT2阻害剤に関してはそういうタイプにも支障を来たさないので安心です。つまり血管内脱水を来たしにくい、というわけです。

また、腎臓の保護作用についての作用機序も判明してきており、これは糸球体の高血圧を改善することによる、尿たんぱく改善効果がある、というものです。ただし、糖尿病は糸球体のみならず、尿細管、これが実に腎臓ではすごい働きをするのですが、この尿細管の虚血を呼んでしまう糖尿病では蛋白尿が改善してもなおGFRという腎機能の指標が悪化するという現象がみられるというのですね。ですので、SGLT2ですべての糖尿病の悪さを解決できるわけではないので、それは留意すべきことでしょう。

血管に関して言えば、糖尿病は血管炎を引き起こす疾患ですが、動脈硬化といえば、ちなみに、末梢血管が硬い、動脈硬化の体質の人は血圧がどうなるか、というと、ちょっとしたことで血圧の急激な上昇を来たしやすいのが特徴です。血圧変動が大きい人は、動脈硬化が強いとみるべしです。具体的には、ちょっと歩いただけでグンと血圧が上昇してしまう、それが普段血圧の治療をしていて安静時には正常なのに、というやつです。また、血圧の上の値と下との差が激しい、つまり、脈圧開大するタイプ、こういうのも動脈硬化があると推定されます。こういう古典的高血圧タイプには利尿剤というよりは、そしてARBというよりも、カルシウム拮抗剤が第一選択となる話も今回でました。

そして、私も若いころからあるのですが、変時不全、という言葉があることを初めて今回知りました。これは、心拍数の反応が遅いことをいいます。たとえば少し歩いたりジョギングしたりすると、適度に心拍数が上がってくる、そして安静にすればまた落ち着く、という反応の遅さのことです。これは動脈硬化とは別のことで、副交感神経の活性不良によるものだということです。これは腎臓の脱水や虚血が関与するそうです。腎臓の血管に巻き付いている自律神経の反応が鈍くなるということですね。とくに交感神経でなく、副交感神経の活性不良、というところがミソです。この変時不全は、不整脈を誘発しやすいということも今回初めて知って、確かに自分だわと思い知ったわけです。そしてそれではこれにたいしてどう対応したらいいのか、についてまでは解説されませんでした。が、腎臓虚血をなるべく予防するようにこまめに水分を補給することと、自律神経訓練をすることあたりがおそらくは対処法となるだろうと考えます。

それにしても、専門家というものは、一つのことを本当に突き詰めて細かいことまで研究するものだと感嘆しました。私は専門家ではないので、各界の専門家の知識経験を少しでも学んで臨床の場に生かすこと、それが自分のクリニシャンとしての立場だろうと思います。心臓だけでなくすべての臓器について。

 

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.04更新

昨夜は名市大の准教授、また熊本大学の教授のお二方による講演を聴きに行ってきました。

高齢者の心不全がどういう機序でなるのか、また心不全の予防としての高脂血症の治療の意義について、など循環器領域の専門家としてのいろいろなエビデンスや考察を述べられました。

以前このブログでも紹介した、Lower the better という、LDLコレステロールは低いほど良い、という話に関連して、例えばリスクの高い患者さんで、LDLを100以下もしくはそれに近い数値で維持していたのに心事故を起こしてしまった症例は、炎症がCRPという項目でいうとほんのわずかに高値として認められたというデータが紹介されました。

CRPの正常値は0.3未満ですが、それが0.4とか0.5とか、そういう、本当に軽微な高値が、レトロスペクティブに見ると心臓事故を起こした患者さんで認められたというのです。

つまり、スタチン製剤だけでLDLをとりあえず抑えたというだけでは不十分で、そこへ脂質吸収阻害剤であるゼチーアだったり、また、青魚油由来のEPA製剤だったりを併用して、より血管の内膜の安定化を図らなければならない、というのです。

もちろん、スタチンだけで血管の安定化を図るというのであれば、LDLを50未満とかのかなりの低い数値に維持することが求められるようです。そのあたりはバランスかなと考えます。併用療法による相乗効果か、1種類強化療法か、です。

このところ、厚労省の指導とやらで、薬品メーカーが講演会を催すのを控える傾向にあり、また、その対象者である医師の辟易心情もあいまってでしょうか、こういう講演会の規模や参加者人数の縮小を感じます。厚労省といってもおそらくは外資系薬品メーカーからの圧力によるものだろうと思いますが、もともとごく一部の特権をもつ医師たとえば大学教授とか大病院の院長とか、そういうポストの先生方を除いたほとんどの一般医師は、メーカーから利益供与やワイロの類など、平成の初期のころからすでに受けていないと思います。私自身もそうですが、私がこれまでに務めたいろいろな施設や先輩後輩の医師を見ていてそう思います。

厚労省は一般医師の実態についてご存じないまま、外資のメーカーの合理化理論に従順にしているだけと想像されます。

ともあれ、そういう縮小傾向にあって、医師の勉強に対するモチベーションは当然下がりますし、医療の質の低下は免れません。もしかしたら、それによる医療の劣化さらに医療費の削減に少しでもつながればという財務省の思惑もあるのかもしれません。所詮官僚の考えることなどそんなものでしょう。

医師という仕事を、単なる社会の歯車の歯のようなものだと、社会が位置付けるのであれば、カリスマでもないふつうの凡人医師は、必要最低限の診療しかしないでしょう。

そこからは個人個人の意志にゆだねられることになりますが、私は貴重な休み時間、夜、土日、を利用しての勉強会にはなるべく参加します。もしこういう勉強会がなくなっていったならば(実際、当院で個別にメーカーが勉強会をしたいという要請は1年ほど前に完全に終わりました)、また対処を考えますが、少なくともいまの時代、古い教科書を読んで最新の情報を得るということはできないスピード時代です。ですので、ただ単に年に一度の学会参加や教科書を読んで勉強、というのでは劣化すること必至です。

投稿者: 三本木クリニック

2019.07.02更新

当院ではたまに、外構設備を、来院された人が自動車で破損されることがあり、その破損した犯人は毎度、名乗られずに去られてしまうのですが、今回、壁を壊されてしまいました。

そのため今週1週間、補修工事のため足場などが組まれて、駐車場が少し狭くなります。

駐車する車を傷つけないようにコーンを設置するなどしましたが、なにとぞ気をつけて駐車されるようお願いいたします。

 

投稿者: 三本木クリニック

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