院長BLOG

2018.01.29更新

このところ講演会やセミナーが続きます。

昨日はレーザー治療に関するセミナーでした。・

毎回このセミナーではかなり勉強になることがあるのですが今回も期待以上に得るものがありました。

1.ニキビ治療について  最近では保険診療で治療できる外用剤が良く効くので、主役というか第一選択はそちらになっている、というものです。当院でもそういうポリシーでやっています。例えばピーリング剤のベピオゲルと抗菌剤のダラシンとの併用(配合剤もあり)で6割の患者さんが治癒するというデータがあるそうです。そして維持治療としてディフェリンを使用する、といったパターン。それで無効な場合には、エピデュオゲルという比較的新しい合剤がありますのでそういう対応をする。敏感肌の患者さんは一定の割合で必ずいて、当院でも対応に苦慮しているのですが、講演では敏感肌で副作用が出やすい場合には、外用を通常の半分か4分の1程度の塗り具合に減らして使用すると良いと伺いました。先述のエピデュオゲルはニキビ跡(萎縮瘢痕)にも有効とされており、保険診療で処方できる外用剤でもかなりいい線いけるということです。さらにレベルアップ、または難治性の場合に、レーザー類の治療を、ということです。当院ではフォトセラピーで対応しております。なかでもニキビあとの赤み(postimflammatory erythema:PIE)には専門医では色素レーザーというタイプ(V-BEAM)を使用するのですが、当院ではそこまでの器械はありませんので、メディラックスの赤み治療用ハンドピースを用います。これを数回やるだけでもかなり効きますので、その後は通常のフォトセラピーをやります。VBEAMという器械は以前から汎用性が高いことで注目しているのですが高額すぎてうちでは無理です。当然施術料も高いです。ただしこの器械は小児の血管腫には保険適応があります。小児のあざやイチゴ血管腫についてはしかるべき医院へ紹介しています。

2.シミ治療について  今回講演されたうちの一人である久留米大学の先生によれば、Qスイッチレーザーであろうと、ロングパルスレーザーであろうと、どのレーザーでも皮膚の張りなどの美容効果が期待できる、というのです。当然、Qスイッチならばシミとりを主目的とするし、RFフォト(当院ではオーロラ、e-light)であればたるみとりやシミとり毛穴改善ニキビ治療すべてに少しずつ効く、というタイプなのですが、いずれにせよ、小じわに有効である、というわけです。実際、Qスイッチレーザーを太田母斑の治療に用いた場合、一連の治療が終わったのち、不可逆性に皮膚の張りが得られた、という話はしばしばこの手の講演でも見聞きします。また、シミとは違うのですが脂漏性角化症に実はQスイッチが効くという事例も今回の講演で初めて知りまして、おそらくそういう使い方をしているのはその講演された先生(福井県の先生)だけではないかと思われるのですが、実際の症例写真をみると、確かに、多少治るのに時間はかかるものの、多発病変でいちいち別の治療器械(たとえば炭酸ガスレーザー)でやるより手軽で早く済ませられる利点があります。当院ではラジオ波を使用していますが、ラジオ波はおそらくやり方を上手にやれば一番キレイに治すことができるデバイスだと思います。ただ、当院にもあるQスイッチレーザーも今後脂漏性角化症の多発例に応用しても良いかなと思いました。

3.RF:ラジオ波による顔の痩身効果  これが今回最も驚いた話です。ラジオ波は肌の引締め効果があり、当院ではオーロラとPelleveがありますが、それは皮膚だけのことだと思っていました。実際そう思われてきたわけですが、どうもそれだけではない、皮下脂肪の痩身効果も実はあるのだということ、もっと言えば、専用の器械とハンドピースであれば(もしかしたら専用のものでなくても)、おなかの内臓脂肪の軽減にも驚くほどの効果がある、という話が出たのです。実際の症例写真では、中高年の男性のおなかにラジオ波を照射(ただしこれが1時間もの時間がかかるのが難点)すると、数回施術しただけでウエスト径は減るわ、あきらかに中年太りが改善するわというものでした。そしてそれがCTで確認すると、皮下脂肪ではなく、内臓脂肪のみが減っているというのです。びっくりです。皮膚に当てただけなのになぜか内臓脂肪が減るという、、、・。そして代謝に関する血液検査などのデータによれば、明らかに有酸素運動をした状態と同じ結果だったというのです。具体的には、脂肪の縮小を恒久的に来たす、熱の発生はなくてもエラスチン効果があり皮膚の張りを得る(これは顔などの話)、当ててない部位まで痩せる、インスリン抵抗性を改善する、などのデータが紹介されていました。

ラジオ波を当てるだけで運動してやせたことと同じ効果が得られるって、、、、それで良いなら低周波筋トレ機のEMSの商品などの効かない器械を買うよりよほど良いじゃないですか?!あれはおどろきました、、・

なお、当院ではラジオ波治療器はオーロラかPelleveですが、この治療はやりすぎると頬がこけてしまうので注意すべしとのことです。ですので痩せた人にはほどほどで終わりにすべきかもしれません。

 

他にもいろいろ参考になる話があり、当院の器械でもできることがまだ他にもいろいろあるのだと知りました。症例を選びながら、少しずつ適応拡大していきたいと思います。

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.28更新

昨夕は新しい糖尿病薬であるSGLT2阻害剤の有効性についての講演会に参加してきました。

糖尿病の治療薬は近年で目覚ましく進化しており、ずっと以前長らく主役として君臨してきた古典的血糖降下剤はすでにほぼ淘汰されつつあるといっても過言ではないほどです。

というのも、従前の薬がスルホニルウレア系薬というわけですが、それは膵臓にムチ打って無理やり血糖を下げる薬であって、そのうち膵臓が疲弊してしまうと一巻の終わりで、そこからはインスリン注射の生活が待っているというものでした。

現在では膵臓に負担をかけない薬が主流になっており、しかもそれらの薬は必要以上に血糖を下げすぎないため、低血糖の危険性が少なくなっています。安全性の面からも良いのです。

そういった、比較的新しい糖尿病治療薬のなかで、一番新しい部類のものである、SGLT2阻害剤は、腎臓から糖を排泄する作用の薬です。糖尿病というと、文字通り尿から糖が出てくる病気なのですが、いまや薬で体内の過剰な糖を尿から敢えて排泄させるという時代になっています。

この薬が出た当初は、痩せる効果があるとか、逆に脱水になって高齢者は危険だとか、いろいろ過激な期待と不安があったのですが、発売されて何年も経過した今では、今後の糖尿病の主役となる可能性が大いに示唆されています。

昨夜講演された先生は以前は保健衛生大学病院で循環器を専門とされて研究勤務されていた平光先生という方で、今回少人数しか聴講しなかったのは大変もったいないと思うほどに凄い素晴らしい講演内容でした。そのうち大きな会場で大勢の聴衆を相手にして講演することになると思います。テレビやラジオにも出たことあるのじゃないかと思うほどに(わたしが知らないだけで実際そうかもしれません)まるでアナウンサーのような明快な語り口で驚きました。いやはや凄い人がいるものです。

さて、平光先生は循環器の専門であり、さらには心不全の専門である、ということで、糖尿病と心不全との関連における糖尿病治療薬の解説をしてくださいました。

内容は非常に濃いものでしたので、ちょっと書ききれないですが、とにかく結論とポイントだけをメモとして記しておくと、、、

 

SGLT2阻害剤は、腎機能がひどく悪くはないメタボ体型の糖尿病の人に最適である。

やせ体型の古典的糖尿病には不向きである。(インスリン分泌が枯渇しているタイプ。1型糖尿病に近いタイプ)

SGLT2阻害剤には何種類かあるが、その中で最初に発明した会社の製品で臨床試験をいろいろやられていた結果をまとめると、この薬は、高脂血症、高血圧、心不全、糖尿病、肥満をすべて解決することができる。

最初の2週間は脱水に注意するべきだがそれ以後は問題ない。

服用開始後2、3年後に女性の尿路感染や性器感染症が生じうるが抗菌剤の単回使用で治癒する程度のものである。

その他、脂肪肝に効く。海外ではNASH(非アルコール性脂肪肝)に第一選択となっている。尿酸低下作用、ウエスト腹囲を減らす、体重を減らす。

最も重要なことは、腎臓の保護作用を持つ、ということ。アルドステロンを下げ、エリスロポエチンを上昇させ、持続的な利尿作用をもつことにより、心臓に悪影響を来たさない(というより良い効果をもたらす)。

アディポネクチンを上昇させる(ということはインスリン抵抗性を改善するし、肥満も改善させる)。

 

新薬というのは主役第一選択になるには時間がかかるものですからもう少し待つ必要があろうと思いますが、いずれは第一選択または第二選択のポストにつくことになるだろう、というのがこの薬だと思われます。今後の診療に生かしていきたいと思います。

そうそう、今回の講演で激しく頷(うなず)いてしまったことがありました。

メタボからの高血圧、糖尿病、高脂血症は、薬物治療で数値を正常化しても、肥満(内臓脂肪の蓄積)自体を解決しない限り、薬物治療のみでの心血管イベントの抑制効果は3割減にしかならないということです。逆に、生活習慣改善により数値を正常化するとその効果は心血管イベント発生率が6割減にもなるということです。つまり、薬で見かけ上数値を正常化させるだけでは不十分だということです。もちろん何の治療もせず放置するのは最悪ですけども。その話のなかで、「自分は激しいダイエットと運動で短期間に大変痩せた成功体験がある(ライザップとかもそれになるのでしょうか)。そのあと、いまは実はダイエット前よりも肥満度が上昇するほどのリバウンドをしてしまっているが、やろうと思えばいつでもできるのだから大丈夫」と考えている患者さん(メタボの)は、結局自力でやせることができないまま経過することが殆どなので、当然心血管イベントが発生するリスクが蓄積し、非常に危険である、というものです。その危険性と「あるある度」については、私激しく同意のうなずきをしてしまいました。短期間に一時的に少しやせてもたいていダメですよね。持続しないと意味がないどころか却って危険になるのです。ただ、そういう人は分からないんですよね、、、頑固だから。そしてそういう人は自分には甘いくせに、どちらかというと医師を軽蔑しているところがあるのも共通してますね。「ポックリ逝ければ良いわ」なんて、いまは元気だから言えるのであって、実際にはもし心血管イベントが起こったら、中途半端に死ねなくてツライ思いをするのです。

平光先生がご自身でも実践しておられることは、「空腹でないときには食べない」というルール、というものです。それは確かに効果ありそうですね。独身時代はメタボじゃなかったのに、結婚して奥さんが朝晩美味しい料理を作ってくれることがメタボを作るという皮肉さも世の中にはありふれてるのですが、、、。

他にもいろいろ勉強になる内容がありました。また、平光先生自身も大変若々しく、医師として患者のお手本になっているところが素晴らしいと思いました。講演後の懇親会会場へも階段を駆け上がって行かれましたから。本来医者はこうあるべきなのですが、なかなか、、自分も含めて反省しなければなりません。

 

 

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.26更新

今日の報道によると、今季は記録的なインフルエンザ大流行だとのことです。

当院は毎年さほどでもないのですが、、。そして今年も例年とあまり変わりはない程度です。

都会ではどうしても大流行しやすい人的交流がありますから地域格差は否めないと思います。

待合室でインフルに無用に感染したくない人は当院に受診されると良いと思います。

 

もし大流行が本当だとしたら、ですが、やはりその理由は、新型インフル騒ぎ以後徐々にワクチン接種をする人が減っていることが背景因子にあるのではないかと思いますが、真相はどうなのでしょうか、、?

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.26更新

予定どおり1月後半と2月前半の間のこの時期、インフルエンザが流行してきました。日進市でも学童の学級閉鎖も頻発しているようです。

ただ、大人も含めてインフルの流行が爆発的というほどでは決してありません。インフルウイルスにやられたのだろうけども免疫が機能して検査ではひっかからないタイプも結構あるようです。小児と後期高齢者はいつも通り特別な注意や対応が必要です。

いまのインフル迅速検査の精度というか感度はかなり高いので、迅速検査でひっかからない場合にはタミフルなどの特効薬の適応はありませんが、漢方薬でタミフルと同等の効果があるものもありますのでそれと対症療法で対応すればよろしいです。

今年はたしかに微熱程度でも検査すると陽性という場合も散見されます。とはいえ、微熱程度では身体や生命への影響は少ないです。ふつうの風邪とあまり変わらないレベルです。

インフルだけを特別扱いせず、インフルでない風邪であっても養生することに越したことはないのです。テレビマスコミのゴミ情報にいちいち惑わされないようにしましょう。

考えてみれば、1月2月というのは、インフルエンザの流行がなければ医院はかなり暇なのですよ。今年はそんなものだろうと思います。

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.26更新

いまの地球は紫外線がスゴイのですね、、、。

1月でもちょっと1時間弱日当たり良い日にであるくと、頬の皮膚が翌日翌々日と徐々にカサカサになって、赤くなり、ボロボロになりました。つまりこれは単なる乾燥ではなく、日焼けだったということであとになって気づいたというわけです。

春のゴールデンウイーク頃が一番日差しが強いのは分かっていたのですがまさかこの冬1月でも瞬間的に晴天のときは相当にキツイのだと思います。冬は空気が澄んでいるので、大気によるブロックがかからないのですね。幸い冬は日照時間は短いのですが、いずれにせよ、冬でも晴天時には日焼け止め対策が必要であるということです。

当院では紫外線対策や美白にきっちりと治療したい人だけにビタミン類を処方しています。ちなみに、いつも患者さんに言っていることですが、1日3回服用することが必要です。

1日1回では効き目ないです。2回でもダメです。したがって、気まぐれ服用タイプの患者さんには処方しませんのでよろしくお願いします。

 

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.22更新

昨日は予定通り漢方のセミナーでした。

合計4時間の授業ですからなかなかです。

岐阜市民病院の内科部長越路先生による講演でした。

漢方のセミナーはときどき参加するのですが、たいていはある疾患やある分野に特化した講義のパターンが多いのですが今回は珍しく、「呼吸器疾患と漢方」「消化器疾患と漢方」「循環器疾患と漢方」といったように、一般内科のほぼすべての臓器疾患を網羅した内容となっており、大変に勉強になりました。

その内容の中でインパクトのあった漢方薬として

麻子仁丸、潤腸湯 これは高齢者の便秘に。当院でもわりと良く用います。まずは麻子仁丸からですね・

桂枝加芍薬湯 これは過敏性腸症候群のしぶり腹に。芍薬甘草湯に温作用を付加したものです。

半夏瀉心湯  炎症性下痢腸炎に

安中散   六君子湯が無効の、冷えのある慢性胃痛に

釣藤散  頭はのぼせて足は冷たい、動機、不安のある人に。これは私は自主的に使用したことがありませんでしたが、これを処方してみようかという患者さんが思い当たりましたので提案してみたいと思います。

炙甘草湯  動悸、虚弱、やせ

五苓散  利水剤。利尿効果のメジャー漢方。甘草を含まないので電解質に悪影響の懸念がなく安心、というのが大事なポイントかと思いました・

木防已湯  うっ血性心不全に。ハンプという強い西洋薬の利尿剤を2週間使用しても改善しなかったのがこれで有効だった症例の紹介がありました。

苓桂朮甘湯  これも有名。上室性期外収縮、低血圧伴うめまい、水毒症状、動機、自律神経失調症に

 

桂枝茯苓丸  更年期症状や月経異常などに使用することがある駆瘀血剤の第一選択薬。微小循環改善作用。赤血球の粘着性を改善しさらさらにすることで下腹部の瘀血症状や下肢うっ血に有効

 

他にもいろいろありましたが今回とくに良かったと思うことは、あれもこれもとたくさんの漢方薬を紹介し羅列するのではなく、比較的少数の種類の漢方薬に絞って、その作用機序や成分との関連など系統的に丁寧に解説しながら、漢方の非専門医にも分かりやすく講演してくださったことです。

越路先生の医師としてのお人柄の素晴らしさが、講演を聴いているだけで分かるような話し方語り口で、専門は循環器ということですが、ミスター内科医、といった印象で、いくつも上の先輩に対していうのもなんですが、さすがだと感じざるを得ませんでした。

 

関係ないことですが、この岡崎でのセミナーは、ひさしぶりに単車で行ってきたのです。まだ寒いのですが長距離でもないので軽装で行ったため80キロ前後のゆっくり走行。それでも楽しいものです。不思議です。帰りに超高速スポーツツアラータイプのバイクの人が覆面に捕まってました、、、。

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.21更新

昨日は表記のように新年会でした。

一昨年と昨年同様、上飯田の老舗料理店でしたが、昨年は雪のため私はキャンセルさせていただいたのでひさしぶりとなりました。

だいたい毎年参加される先生は決まっているのですが、少ないといっても30人は集まるのでそれなりになります。日進は病院医院が大変多いのです。

私はまだまだ医師会では若輩かつ半端者なので、あまり話すべきでもないのかもしれませんが、、他の先生方は皆さん順番に大変ユーモアや優しさあふれるあいさつされる中、私だけは今回ここ最近のインフル話や社保の診療報酬の問題点などを話させてもらい、場の空気を涼しくさせてもらいました。

上飯田は正直言わせてもらうとアクセスが悪いので、来年からは場所が変わると聞いて安堵しました。他の先生方は多くは名古屋市内にお住まいだったりでタクシー利用しても高額にならないかもしれませんが、私などはとても手が出ませんから、、・電車が一番安いですが異常に時間がかかりますから、さすがに車です。飲酒もできません。まあ最近はほとんどお酒も飲めませんからさほど苦になりませんけれど。

日進の開業医の先生も平均年齢が60歳過ぎている印象があります。中には70歳になろうというのにさらにお元気だったりします。私はそのころは多分無理だと思います。とりあえずは60歳までは、ボチボチやるしかないと思います。

しかし、、、老舗の高級料亭というやつは、、、昭和初期の建物で、「名古屋甚句」などの小唄演などが(個人的には意味もなく)入り、、、申し訳ないですが私には全く趣味ないです。どちらかというと、世界のやまちゃんのが安いし、いいわあ、、と。・

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.21更新

3日前に、中性脂肪と心疾患に関する講演会に参加しました。東北大学の教授先生による講演でしたが、脂肪が心臓の筋肉を侵食してしまうという大変珍しい病気についての検討研究発表が主体でした。中性脂肪と動脈硬化についてはかなり昔のエビデンスにとどまっており、新しいデータについては現在進行中の臨床試験の結果まちということですが、まだまだ未知不確定な面も否めないと思います。一方、悪玉コレステロールであるLDLについては動脈硬化、脳梗塞心筋梗塞との関連が確定しております。もちろん中性脂肪とLDLとは関連がありますので、どちらも正常であるべきことは同じです。正常値の基準値については何年か前に人間ドック学会が馬鹿げた提案をしておりましたがいまは完全に否定され間違った動きについては鎮静化しております。現在も基準値は変わりありません。

 

昨日はまた別の講演会に参加しました。唾液腺分泌機能が枯渇する病気、シェーグレン症候群についての講演です。金沢大学の准教授先生によるものでした。シェーグレン症候群は自己免疫疾患であり、強皮症や悪性リンパ腫などの持病からの二次性発症のものと原発性のものとありますが、今回は原発性のものについて、さらにその中でも通常のシェーグレンのときに陽性となるSSA,SSB抗体陰性の場合のものについてかなり多くの症例の詳細な検討をした発表でした。原発性かつ通常の特異的抗体陰性の場合、強皮症の特異抗体であるセントロメア抗体が陽性のものもあり、最終確定診断のためには唾液腺生検での病理診断が必要となることもありますが、そういう例もあるので、見落とさないように、という主旨でした。

問題としては、臨床症状や採血結果、さらに場合によっては病理を付加して、シェーグレンと診断できたとして、治療に有効なものはあまりない、という、一番肝心な点が残念なことです。ただし、シェーグレン症候群は目や口の乾きはあるものの、何かどんどん悪化して生命を脅かすという疾患ではないので、点眼やこまめな水分補給や薬物治療で対応すれば、最重症の患者さんでもあまり苦にならなくなるそうです。

一例、興味深いお話があって、口渇でシェーグレンかと思ったら実は骨粗しょう症の薬の副作用で高カルシウム血症と脱水だったという症例もあったので、鑑別診断は常に留意しなければならないというものでした。口渇を呈する疾患には糖尿病のように超有名なものもありますしいろいろですから。

 

さて本日は日曜ですが、このあと私は漢方のセミナーに午前午後連続で受講してきます。なんだかんだで土日はつぶれます。昨日土曜日は夜、医師会の会合がありました。

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.20更新

さすがにこの時期インフルエンザが流行してきました。当院では都会ほどの流行はしないのでマシではありますが。

もうすでにインフルエンザワクチンの受付は終了しております。

今年はワクチン供給が遅れたためどうなるかと思いましたが、幸い流行も遅めだったのでワクチン時期と流行が重なることが避けられました。

 

テレビでバカが不安を助長する発言をしているのですが、何でもかんでもインフルと結びつけないようにしていただきたいものです。

熱も何にもなく、上気道症状もないのに、インフルの検査をしてくれという人にはお断りしています。検査の是非は症状によりますから。

ちょっとした胃腸風邪もボチボチ見られますし、インフルでないふつうの風邪もインフルよりもむしろ多く見られます。

テレビマスコミのくだらないバカコメントに翻弄されないようにお願いします。

投稿者: 三本木クリニック

2018.01.18更新

猿投山登山道の「武田道」について、当院の患者さんで、普段、豊田市の歴史に関するお仕事をされているTさんに教えていただきました。

武田道の由来は、江戸時代、猿投神社の神主さんで武田という人(武田信玄一族の子孫だそうです)が東の宮に日参するのに歩いた登山道なのでついた名称ということでした。

たったこの一文で説明できるようなトリビアが、いまどきのネット情報社会でも探し出すことができず、不思議なものだと思いました。

なぜなら猿投山の登山をする人は本当にたくさんで人気があり、小さい子から老人、犬なども楽しんで登っているほどなので。

今後、山道途中に何か所かある看板案内図を分かりやすいものにするとか、武田道の由来なども掲示してあればより一層親しみが沸くのではないかと思います。

 

投稿者: 三本木クリニック

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