更年期以後の生命力、気力低下の防止策を、自分自身いろいろ模索しています。
まず大事なのは運動ですが、消耗するほどの内容は季節や体調やスケジュールによっては無理しないほうが良いなあ、と感じており、最近はストイックすぎる「毎日欠かさず」というのを控えるようにしています。
とはいえ、本来ならば、毎日運動してても消耗しないからだ作りというのが最善なので、いろいろ書物を読んだり研究しておりますが、ここへきて一つのヒントを得ました。
それは書物から得たものではなく、たまたま武道の紹介動画から得た知識なのですが、要するに、空手の基本の形(かた)の鍛錬と呼吸法が活用できそうだ、というものです。
気抜けを防止するには、また、更年期以後に下半身が衰えるのを防止するには、まず肛門を締めること、そして骨盤とおなかまわりの体幹をしっかりとさせること、そして呼吸法、ということが、具体的な理学療法としては役立つかもしれないと考えているところです。
中村天風という人の教えにも同様のことが残されていますが、こちらはヒマラヤのヨガに基づいているようですので、ヨガもまた、好ましく合う人には有効な方法でしょう。
スポーツや武道というものは、何にしても体幹がしっかりしてないともたないので、競技や試合をするしないは別としても、何かしら続けることによって、生命力の衰えを防止することはフレイル対策としても大変有効かと思います。太極拳などはまさにそういう目的なのでしょう。
個人個人それぞれ気に入ったスポーツや運動によって、気抜け対策をして活き活きと毎日を送りたいものです。私のような開業医などは、仕事で歩くとか運動することはほとんどないですので、メタボ患者さんに指導できるためには、自分自身がちゃんとしていないと恥ずかしいわけで、余暇を活用してセルフコントロールをすることが職務でもあると自覚しています。コロナを契機にして自宅勤務の人も是非意識して運動や気抜け対策を心掛けると良いかと思います。