先週末のヒドイ花粉から影響をうけて、このところの多忙さで鼻かぜをひいてしまっていましたが、昨日水曜日には午後いろいろとやるべきことの流れがあって、なんとか遂行しました。
まずはこのところ凄い勢いのある雑草の処理。クリニックの道路側に面した一帯、といっても大したことのないほんの小さいスペースなのですがそれでも結構な重労働ですよね~草取り作業というのは。薬局さんにも協力をいただいて、薬局さん側とそれ以外のところの草取りにもご苦労いただきました。クリニックの建物の道路側に面した植栽のところや、歩道の縁石ブロックの根本から生える強い雑草の撤去も行ないました。これ、真夏だと相当きつい作業だろうなあと思いますがこれからが本番でしょうね、、。ツバメも巣をこさえてくれてこちらの世話掃除も毎日の日課となります。
ともあれ雑草を片付けたのちに、今度は予防として砂利の敷き詰めをして雑草予防としました。たくさんの敷石を必要としましたのでホムセンに2往復して。
一段落したらもう4時半になろうかという時間、、、。
そこから帰宅し愛知池ランニング。猿投山はいつ行けるのか、とか思いながら、まあ今月中にいければ良いわけですから。
ランニングが終わって風呂したらもう6時で、その後まもなくして到着のタクシーで研究会へと。
今回は漢方のツムラの主催の講演会でしたが、
手術手技と漢方を学ぶ会 という凄い題名で、それが私の所属する名古屋大学消化器外科教授の小寺先生が今回の代表世話人であったことと、2つの演題のうち最初の演題「合併症の少ない肝胆膵外科手術を目指して」の演者が現順天堂大学医学部教授の齋浦明夫先生によるものだったことで、これだけは是非見に行こう、と思っていたのです。齋浦先生は昔世話になったことがあって、私が東大で幕内先生の肝移植チームに国内留学として所属していたころ、当時借りた下宿アパートと東大病院との通勤に使う自転車をその時期ずっと貸してもらったのです。そのころ齋浦先生は臨床免除で研究活動に没頭されていました。研究棟にキャンプ道具や寝袋持ち込んで住み込んでおられました。その先生が20年の時を経て、いまや順天の教授ですよ。体格風格立派になられて、、。私にとっては恩人ですが、齋浦先生自身は通りすがりの私のことなど覚えておられないでしょう。東大では国内海外問わずいろいろなところから研修に出入りする若手医師がわんさかいましたからね、、。そういえばそのとき親しくなったタイから来た留学医師のエキ先生もいま本国ではかなり偉い立場になられていると思います。
私はしがない田舎医者だけど、、
齋浦先生の講演内容は、さすが幕内先生の弟子ということで、すばらしい治療成績を示されておりました。昨今は肝炎ウイルス肝硬変をベースとした肝臓がんの手術は減少しているので、主として大腸がんの肝転移の病変切除といったところが主体という印象がありますが、それでも患者さんの高齢化や持病合併症の問題などが昔よりは多いので、決して気を抜けない分野というのが肝胆膵外科の領域です。
膵臓がんについてはなかなか、薬も手術も難しい面がある臓器ですが、それでも根治性と安全性と機能温存を両立させる手術を、ということで、肝臓と合わせていろいろ提案をされていました。
一番重要なことは3つ。術前評価。そして合併症を発生させないERASという対処概念。そして手術手技。
なかでも手術手技については、解剖の熟知と基本手技の習熟、ということを強調されていました。最近の外科医は糸結びが下手になった、という話もありました。手術道具が便利になると外科医の基本手技が下手になる、ということがあるわけです。車の運転もそうですよね、、。最近はヒドイ運転手さんも多いから。
それにしても、、幕内先生のお弟子先生方は本当にたくさんおられて、あちこちで教授などになられているのがスゴイ。私も研修中に一度だけ「呉!」と幕内先生に呼ばれて指導を受けたことがあり懐かしいなあと思います。そういえば名大同門会でわざわざ名古屋まで来られて講演されたときにもちょっとした挨拶したっけ、、覚えていてくれた。まあ、そういう偉大な先生だった、そしてその弟子や孫弟子が全国に散らばっている、ということか。
帰宅して風呂に入ったらもう、クタクタ。まあでも、クリニック駐車場もキレイになったし、それに追随して植栽の足元もちょっとは雰囲気作りましたよ。まだまだ完成度は低いですけれどもね、、。