6日間のお休みもあっという間に終わりました。
また今日から頑張ります。
この休み中は毎日息子と愛知池ランニングをしました。最終日の昨日は妻も一緒にゆっくりラン。運動は心身ともにとって、非常に有意義です。
また、この休み中は息子の勉強に強制的に付き合いつつ、自分のやるべきことも、ほぼすべてこなしました。
クリニックの雑用も合間合間に済ませたほか、後半に集中的にできたことは、教科書による勉強です。
イボ治療の教科書、炎症性疾患のすべてを網羅した本、ダーモスコピーの本、そして、まだ何冊か読み残していた漢方の教科書のうち、ヘビーでぎっしりと内容がつまった2冊のうちの1冊。
イボ治療については、手術ができない幼児や、難治症例について、保存的治療として参考になる治療法がいくつか新たに知見が得られたので、また今後の診療に生かしたいと思います。
炎症性疾患の教科書は、医師会に所属するプライマリケア診療の立場として、知っておくべき知識を総まとめしたような内容で、こういう切り口で特集した教科書というのはあまりないので、大変良かったと思います。
ダーモスコピーについては皮膚科の悪性疾患かどうか、などの鑑別に有効な拡大鏡ですが、当院でも今後どんどん活用していこうと思います。悪性良性の鑑別以外にも炎症性疾患やダニ寄生虫やカビなどの診断に有用です。見る目がないと無意味な検査ではありますので、専門医ほどの診断能力はありませんが、すくなくとも疥癬や悪性腫瘍についての活用は出来そうです。
最後に一番インパクトがあったのが、漢方の教科書。漢方の教科書は、その著者により各論の処方はかなりいろいろ差が激しい面があるものの、いろいろな共通する知識や、具体的な治療成功例の数々などをみるにつけ、実践漢方医療として大変勉強になります。また、漢方の講演や教科書をみるたびに毎回思うことですが、ここには内科的な診療をするのに会得すべき本質があります。そして、今回の教科書では、滅多にお目にかかることがない分野、すなわち、内科的な診察のスタンス、医師としての心得的なことが非常に具体的かつ心にしみる事例などを紹介しながら指南されているページが、それなりのボリュームで含まれてあって、これはいままで購入したまま、そこまで読んでいなかったのが、実に勿体なかった、、と思うほど、宝のような内容がふくまれていました。まさに漢方診療には内科学の神髄があるように思えてなりません。今年、気持ちを新たに、さらに自分をレベルアップして行こうと決意したのでした。どこまで初心が維持できるか、それもまたチャレンジです。
長い休みあけなどは、医者でも仕事に不安があるものですが、医者にとって、自信を失いかけたときに何をやるべきか、というと、それは勉強なんだと。改めて当たり前のことかもしれませんが、気づかされました。思えば昨年はコロナのせいで、研究会や講演会が通年の4分の1に激減したので、知らないうちに知識の蓄積がおろそかになっていたのでしょう。勉強というのは本来、自分でするものですから、今年は自主的に頑張りたいと思います。
ということで、今日からまた新年の診療が始まります。ボチボチ頑張ります。