院長BLOG

2020.12.29更新

緑内障の点眼で、プロスタグランディン系の薬を使用すると、徐々にまつ毛が伸びてきて、目の周辺がくすむという副作用があるというのを、私自身のこととして過去のブログで報告しましたが、その後別の点眼薬にしてもらって、どうだろう、3か月経過したところで、「あらそういえばまつ毛とクマが目立たなくなったわ」と気づきました。自分のキャラとして、バーバパパまつ毛ではないよなあ、と思っていたので、もとに戻って良かったです。

現在は炭酸脱水酵素阻害剤とβブロッカーの配合剤を使用しています。病状は初期の初期ということなので、実際にはこれといった視野欠損症状はないのですが、治療をしないままでいると、統計学的に有意に、将来、視野障害や、下手したら失明に至るというので、これは真面目に治療しなければなりません。

医者とはつくづく五体満足でないと、あれこれとした処置や治療や検査など、診療行為が思うままにできない職業だなあと、将来医者人生がいずれ終わりとなることを想い、なんとも切ない気持ちになりますが、人は必ず死にますからね。それまでの間、一生懸命やることが尊いんだと思います。

 

薬の副作用や効果の話として、実際に私がそれなりの人数の患者さんに処方して効果を確認しているものの中に、デュタステリドという薬があります。

これ、年配の患者さんで前立腺肥大症を緩和する薬なんですが、前立腺の体積を縮小する効果があるだけでなく、副作用として、男性の場合、発毛促進、抜け毛抑制といった嬉しい効果があります。

若年者の場合、前立腺肥大症は通常ありえないので、処方の適応になりませんが、一応、薄毛治療としてエビデンスがあるのが、プロペシアで有名なフィナステリドと、市販薬のリアップで知られているミノキシジル、そしてこのデュタステリド、商品名アボルブです。

3種類のエビデンスのある薬のなかで、私の知る限りですが、病院で出せるのは内服薬のフィナステリドとデュタステリドです。どちらもEDのリスクやリビドーの低下など、男性ホルモン低下に類する副作用がありうりますが、デュタステリドでそういうこまった副作用があるという報告を受けたことは私個人的にはまだありません。似たような名前で似たような作用の薬ではあるのでしょうが、フィナステリドは前立腺肥大症の治療薬ではありません。ここが不思議なところです。

ともあれ、年配者で前立腺肥大症がある場合には保険適応としてアボルブが処方できます。それで、発毛効果を期待できるのです。いろいろな薬があって面白いですね。

 

 

投稿者: 三本木クリニック

  • まずはお気軽に
    当院へご相談ください
    内科/小児科/肛門科/外科/形成外科/皮膚科/美容
  • common_tel.png