院長BLOG

2020.11.21更新

最近いろいろな患者さんを診ていると、ゆっくりじっくり付き合っていく治療と説明しているにも関わらず、すぐに通院しなくなるケースがあったりとか、いきなり最初の通院の約束を破るとか、そういうのがときどきあります。以前より増えたともいえなくもないですが、全体の症例数が増えた故かもしれませんし、コロナでいろいろ疲弊している可能性もあるかと思います。

あくまでもいろいろなケースがありますので一概に言えませんけど、どうもそういうパターンの人には背景に精神疾患を抱えていることが割合多いと思います。

精神疾患は通院しなくなったり、自己勝手に服薬を変更したりすることが比較的多い印象がありますが、すくなくとも通院をしなくなったらその時点で医療側としては適正に関われなくなります。無理に通院を強要というか強制をしても、来たくないという状況が上回っていれば、あくまでも本人ですから、本人が来なくなったらもう終わりなんですよね。選択の自由というのはどうしても外来診療ではありますので。

怠薬したり多少通院日がずれたりしても、曲がりなりにも通院しているうちはまだ大丈夫でしょうが、そうでないと厳しい。

当院が得意としている精神疾患は古典的な、真面目なタイプのうつ病や慢性疲労ですが、新型うつとか気まぐれタイプは経験的に言って、たいていこちらの徒労に終わりますね。どこか専門的施設に受診していればいいのですけれども。ただ、、専門的なところといっても、ときに悪魔のような医者もいますからね、あれは本当に恐ろしい所業ですが、一体どうしたらああいう無法状態を誰かが制御してくれるのか、本当に適正な処置が望まれます。せいぜい今後の厚生局指導係に期待したいと思いますが、精神科だけは特別枠のようなもので、この先も無理かもしれません。

元インテリの認知症患者さんも厳しいものがあります。本人は認知症の自覚も全くなく、家族もいないような老人となると、好きな薬しか使用してくれませんし、正直お手上げです。医者が何を無気力なことを言うか、と思われるかもしれませんが、所詮外来開業医のできることは、あくまでも受動的なんですね。治療するかしないかは本人に当然主導権があるのが現代社会なので、多くの認知症患者(のほとんどは自分が認知症だと認識していない)をきっちりとした治療ラインに乗せ続けることは家族の協力がないと完全に無理です。

生活習慣病も似たところがありますが、まだ知性があるうちは救いがありますが、精神や記銘力や論理的思考が破たんしていてはどうしようもないのが、私のいまの考えです。結果的に非常に労力を奪われるわりには何の治療にもならないようなことになるので、それが週末の金曜の午後とかに延々と話が右往左往する要領を得ない話を聴かされるとぐったりしてしまいます。その後の患者さんの診療にも差支えるほどに。

認知症や一部の精神疾患は、家族の協力がいかに重要かということがよくよく分かります。

開業してそれなりに医者としても経験を積むようになり自分も年を取ると、現代の医者業(医者行?)がだんだんやりきれなくなるかもしれないという不安が増えてきている気がします。大きな手術とかするのとはまた違った大変さを、年々感じるようになりました。衰えなのか、はたまた、いままでが無知だっただけなのか。

 

投稿者: 三本木クリニック

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