院長BLOG

2020.10.11更新

当院では超音波検査を得意としておりますが、それは私が大学院の博士課程のころに、当時このエコー検査の達人ともいうべき上司がおりまして、その先生の元で勉強した時期があったからです。もともと乳腺外来や甲状腺や腹部全般のエコーについては一通りは使用しておりましたが、肝臓を主体としたエコーの研究活動に一緒させてもらったというわけです。東大の肝移植チームに研修参加していたころには、東大の先生らはさすがに幕内教授の門下ということで、誰しもがエコーに習熟している印象があり、そこでもエコーの勉強をさせてもらいました。

さて、そういう私ですが、年に数件ほどの稀な頻度ではありますが、エコー検査で患者さんに癌が見つかります。それは乳腺だったり、ですが、今回などはひさびさに肝臓がん。

長らく他院(ある地域の中規模総合病院)で内科、整形外科と通院していたのが、最近元気なく、食思不振、ということで、内科では採血もされて、少々肝機能の数値に異常があったが、高齢でもあり、すぐには精査する方針とはならず、とはいえ元気なく痩せてきたことに不安になった家族が、当院に連れてこられたのです。

肝臓の数値自体はさほどヒドイ値でなかったものの、たしかにこれは何かあるかもと思いエコーをすぐに実施したところ、残念ながら肝臓全体に腫瘍が充満していました。

高度医療機関へ紹介したところ、もう手遅れの状態だったということです。

現在期間中の住民健診業務(特定健診、がん検診)では、この、エコー検査は項目にありません。当院ではがん検診にはぜひこのエコー検査をするようにお勧めしています。もちろん強制ではないので任意ですが、上述のようなケースがたまにあるので、何にも症状がなくてもときどきエコー検査をする、ということは大変重要だと思います。腹部エコーでは、肝臓、胆のう、膵臓(膵臓については膵頭部と体部)、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、大血管、といった臓器がすぐに描出でき診断できます。

是非お勧めしたいと思います。

 

 

投稿者: 三本木クリニック

  • まずはお気軽に
    当院へご相談ください
    内科/小児科/肛門科/外科/形成外科/皮膚科/美容
  • common_tel.png