院長BLOG

2020.09.16更新

今年は私の尊敬する先生方が2人も亡くなられてしまって、、そもそも私のように不遜な人間が敬愛する先生は数少ないんです。

各々の先生について、長年大病院で高い地位にあって活躍されただろうからさぞかしネットで検索したらいろいろと記事や写真などあるだろうと思っていたら、、そもそもこんなことを調べる後輩があるものだろうか、とも思いながら、しかしそれほどに自分にとってはそれほどの存在だったのですから、検索してみたものの、あまりにもヒットするものがなくて愕然としたわけです。

医者って、そもそもなんだろうか、その価値として。

かつて日進市で50年ほどにも及ぶ長年の間、地域医療に貢献し続けた先生も、何年か前に引退されたとき、どこからも表彰や叙勲もされなかったと思います。少なくとも医師会ではそういうイベントはなかった。

長年の消防団での活動を表彰されたりとかはあるのに、長年地域医療を支えてきた医師が誰からもなにもないというのはなあ、、何ともわびしいことです。

かつて偉い大学の名誉教授先生から、「大医、中医、小医」についてのお話があって、でも私は「医者に大も小もねえ!」という立場ですから、そしてもちろんその分類でいえば当然私は小医に相当するんでしょうけれど、それでも自分の価値は自分が分かってるつもりです。そして誰からも褒められなくても自分で自分の形を残したいという欲求はあります。

大病院の院長副院長を長年務めた医師ならば、尚更何かしらの残影を遺しても良いと思うんですよね。それが自他いずれからのものであっても。

それで、私はいま考えているのは、とりあえず過去のブログを第二巻としてまた出そうかということです。それにともなって、第一巻の増刷も検討しています。昨今は出版業界はかなり厳しい印象があり、拙著のようなレベルのものであっても最低価格というものがどうしても高めになってしまうことは第一巻の時点でも知らされましたが、ちょうど利益ゼロとなる、少なくとも持ち出しにならない価格でだそうと思います。それは自分自身への、なんというか、少なくとも赤字にならない価格になるのは許していいだろうという、許可というやつです。

売れようが売れまいが関係ないと思っています。自分で自分を遺す。

偉大な先輩方から学ばせてもらったような形ですかね、そんな気がします。大学の教授をやって、その後どこかの病院の院長や名誉職として天下って、テレビや取材を受けたりしてもなお、一瞬の通り過ぎで終わってしまうようなことさえあるんじゃないか、と。ただなんとなしに学会誌や教科書に少々載ったからといっても、その先生の偉大さはいまひとつ知られないままに終わるんじゃないかと、そう思うと、わびしいことです。

もともと医者なんかそんなもんだ、そんな仕事にすぎません、ええそうです、その通りですけれどもね、自分がやっている、やってきた仕事や人生には一応誇りってやつがあるんだと思います。それがなにがしかの形で残らないことにはね、誰も結局は分からないままに終わる。映画や書籍などで残るようなものにしたいと、このところの寂しい別れを立て続けに経験して、つくづく思った次第です。

 

投稿者: 三本木クリニック

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