院長BLOG

2020.08.01更新

「山のミステリー 異界としての山」 工藤隆雄 著 を読みました。

山ならではの不思議現象などがいろいろ紹介されていて面白かったのですが、ミステリーではない内容で、一番インパクトがあった話で「それでも医者か」というものがありました。

 

若い医者の登山客がちょうどその時その山小屋を利用していたそうですが、あるメタボ体型の中高年登山者が不摂生かつ無理をして山登り中にどうやら心筋梗塞を起こした、と。それで、それなのに本人の「胸が苦しいから休んでから遅れていく。大丈夫だからみんなは先に行っていいよ」という言葉であっさりと他の仲間は見放して去ってしまったので、結局、代わりに別の登山客や山小屋の人が介抱してたのですが、その若い医者は山小屋にいても周囲の期待をよそに、完全に無視したというのですね。

たしかに、道具も薬も何もないから、そしてヘリなどを要請しようにも濃霧だとか気象条件が悪くてどうにも来てもらえない、という状況だったというので、実際には治療行為は何もできないかも知れませんが、、。

私が思うに、せめて周囲への説明や病状把握などはしてもいいだろうにと。

これを何故かと考えたときに、専門外だから、とかの理由で、自信がないからこうなるんではないだろうかと。自分には助けられないということで? それは病態が分からなくて助けられないのか、分かっていてもどうせ助けられないからなのか、はたまた、、いずれにせよ「自分はいま仕事でここにいるのではないから何もやらない」と本当にその発言の通りだったのか、いろいろあろうかと思うのですが、若い医者だったということで、普通の社会人としての振る舞いができなかったのだろうと私は思いました。人としての自信がないから、そういう対応となってしまったのでしょう。山登りをする人は偏屈な人もありますからね。

また、その後の警察の対応にも大変残念な思いをさせられたそうです。山小屋の主は大変な苦労をされて対応なさった。

山は、、それにしても、なめてかかったら大変な目に遭いますね。毎年、山や川で死ぬ人のニュースがありますが、北アルプスとか、テレビで熟練登山家が簡単そうに登っているのを見たからといっても中高年が安易に登ったら死ぬことは普通に有り得ることだと、厳に心しないといけません。

今年は世の中がコロナ災禍だし、私が今回チャレンジしたい山がそれなりの山だったりするので、実現できるのかどうか、もう分からなくなってきていますが、縁があれば、と期待しています。そのためにも運動トレーニングをサボらずに。

投稿者: 三本木クリニック

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