土日は志摩片田の麦崎灯台でテント泊してきました。
波の音が時間によってうるさくなったり少し静かだったり、やはり潮の満ち引きによる変化があるのですが、基本うるさいレベル、というのがこの磯場の波打ちの激しさです。それなのに灯台下では完全なる無風というやつで、音だけはまるで台風のような轟音なのに無風という不思議な感覚で、例によってあまり眠れないのですが、夜8時にもなれば寒くてもう薄着で外にはいられず、炭の熱も絶えてしまって、友人が風邪気味ということもあり、天の川がうっすら見える真っ暗の中、早々に各テントに入りました。普段、快適な畳の部屋で布団で寝ているので、こういう環境で眠るということの、なんというか訓練のような寝泊まりは、いわゆる快楽的楽しさとはちょっと違うんですね。
朝6時までテントからでることなく10時間近くもダラダラとテントで寝転んでました。スマホの電池もなくなってたので何もやれることもなく。寝返りをうつと幅の狭いエアマットから外れてしまうのでその都度目を覚ますの繰り返しで、それでも明け方4時から6時までは熟睡していたようです。
朝起きたら磯では釣り人が何人かいて、訊けば、結構釣れましたよ、とのこと。こんな荒磯でも釣れるんだなあと思いました。むしろそういうところのほうが大物が釣れるのかもしれません。現地の人といえば、前の日、テント設置する夕方ころに、ビール片手に散歩してたお兄さんが、ここに30年住んでるけど、この麦崎灯台の良さを知ってくるようになったのは最近だなあ、と。年を重ねて分かる味わいというか魅力というか、そういう世界ですわね。
豚汁と炊飯、あとはちょっとソーセージなどを焼く程度のワンオペ料理で、質素な食事ではありますが、ごはんを上手に炊くのは難しいです。やはり中ブタがあったほうが圧力がかかっていいかもしれない。
友人は来週も伊豆でソロキャンプをするそうで、いわゆるオートキャンプ場で有名なところを利用する予定だと。一人だとそういうところのほうがいいでしょう。私の場合、キャンプするのにはやはりガヤガヤしてるところはどうも、、という性質なので、今後そういういわゆるキャンプ場を利用するかどうかは未定です。有名な観光地のキャンプ場だと予約がなかなかとれないほど人気だというのですね。いまはキャンプブーム?
誰もいない岬でのキャンプは本当に非日常を堪能できて、何か今朝の月曜日が違和感があるほどです。費用はかからないけれど快適とはいえない、かつ結構面倒くさい作業などが必須なキャンプ。でも、11月にもまたキャンプをしましょうと約束したのです。問題は、、スケジュールがどうか、ですけれど。
帰りは七栗温泉の湯元榊原館で日帰り入浴して帰りました。ここもひなびて地元の人ぞ知る、という名湯。静かに過ごせます。
追記:岬におりて、ひさしぶりに海水をなめてみたところ、激しくしょっぱく、そして後味が苦いこと苦いこと。生命をはぐくむ水、命の母なる海のその味は苦くてしょっぱい。生き物、万物を育むものとはすなわち、甚だ苦くしょっぱいものなり、ということか。