院長BLOG

2019.07.25更新

昨夜は2件の研究会に参加しました。

2件が同じような時間帯での開催だったため、半分ずつしか聴けませんでしたが、なんとかかけもち受講です。

1件目は看護師さんによる講演で、糖尿病などによる腎機能障害を有する患者さんにどのような腎症ステージでどのような指導をするか、ということが話されました。

現在日本では毎年3万人が透析導入を新規にされており、うち1万5千人が糖尿病が原因ということです。いまは透析の技術も向上しており、また、その原因疾患の管理が改善していることもあり、透析導入後20年生存、というのも珍しくないようですが、それでも週3回、半日透析治療を受けることは通常の社会生活とはいえない支障があります。それを長年やらなければならなくなるのか、なるべくそういう事態に陥らないように予防医療を頑張るかの二択です。

栄養指導など認定資格をもった看護師が患者さんに指導するのに、患者さん達からの反発は凄いそうです。医者から指導するにも今の時代煙たがられるのに、ましてや看護師なんかに言われたくない、という気持ちがあるようです。

予防医療はその効果が一個体の中で比較できない診療行為のため、なかなか理解が得られにくいのが日常臨床をしていて本当に悩ましいことです。しかし最近の平均寿命の向上は、いわゆる健康ブーム、そういう健康志向があちこちのメディアや日常生活でさかんにいわれるようになってからますます記録更新しているのは関連があることでしょう。

症状があってから治療することは分かりやすくありがたいわけですが、そうではない場合、たとえば高血圧の放置とか、高脂血症の放置がいきなり大きな症状や後遺症、または絶命に至ることになることは分かりきったことですが、悪い週刊誌やネット情報によって、都合の良いように解釈されてしまうことによって、あとで後悔することになるやもしれないわけです。

私が関わった、ある若年のメタボの人たちは、仕事仲間が生活習慣病を放置していたがために、急死してしまったことを見ているにも関わらず、自分らは別だとばかりにやっぱり治療されないまま終わってしまっているようです。

 

この話題についてはこれまでに何度もブログで記述しているのでこれくらいにしておきます。

 

2件目の研究会は前立腺がんの最新の診断、治療、について、です。最近、MRIによって、前立腺がんの診断精度を上げようということを耳にしますが、これはMRIの画像処理ソフトを専用のものにバージョンアップすることで得られる診断向上だそうです。

どのみち病理生検はしなければならないので、MRIで生検の代用とはならないのですが、判断材料が増えることは喜ばしいことです。

前立腺がんは手術治療も普通に行われ、ダビンチというロボット手術でもずいぶん前から保険適応となっています。またホルモン治療や抗がん剤の新規開発も著しいものがあり、どの薬を選択するのか、専門医でもなかなか判断に迷うほどではないかとすら思います。私がかつて見聞きしていた前立腺がんの補助療法の時代とは比べられないほどに、ずいぶんその治療種類が増えていることを今回学びました。

放射線治療についてもいまは機械がずいぶんと良くなっていて、なかでも一番良いのはサイバーナイフとかトモセラピーと言われるタイプですね。

投稿者: 三本木クリニック

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