院長BLOG

2019.07.22更新

昨日日曜日は早朝からの日帰りで、東京御茶ノ水で開催された。内痔核治療法研究会に参加しました。研究会といっても実際の規模や発表形式からいえば、これは学会といってもいい会と思います。

 

かれこれ何年も連続で参加していますが、要するにALTA療法、ジオン注射治療をテーマにした学会です。今回は2つの大きい検討項目について、発表の常連の先生が多数発表してのパネルディスカッションとなっていました。

1つはALTA療法の有害事象について

もう一つはALTA併用療法のベストセラピーについて

です。

 

まず参加者の人数が今年は大変多くて驚きました。日帰りと入院といろいろな対応はありましょうが、扱う施設や医師が急激に増えているのかもしれないと思いました。

1つめのテーマについては、いろいろ副作用がありますが、まずは発熱。そして直腸や肛門の潰瘍や膿瘍、出血といったことが論じられました。熱については、その原因が無菌性なのか大腸菌由来なのか、ということで、一般的には無菌性の反応熱と考えられています。ときに菌血症となることもあるようですが相当稀ということです当院でも特別に対処に困るような発熱の経験はありません。手術当日か翌日に発熱を来たすのと、術後10日経過のころに発熱を来たすのと2パターンあるということですが、当院では術後10日後くらいに発熱を来たすケースが1割未満ほどの頻度であります。これは自然解熱するか、患者さんが来院された場合には抗生剤を一応投与し解決します。手術当日翌日に発熱がある、というのは大規模症例病院ではあるようですが、当院ではほとんどそういう発熱を経験していません。ある施設からの報告では、ジオンの注入量が一定以上多くなると発熱の可能性が増える印象があると述べられましたが、別のたくさん経験数のあるクリニックの先生からは、初期の発熱は基本的にないはずだと言われました。直腸肛門粘膜の潰瘍や膿瘍や難治性の出血といった重篤な合併症は稀ながらもあるということで、どうやらその理由は私が思うに、過量投与、深すぎる層への投与が関与しているだろうと思われましたが、発表された先生方はそういうことはない、と言っておられました。

ジオンは教科書指導的には、痔核のサイズに対して注入量が決まっている、となっていますが、実際にはあまりに形式的に注入すると危険なことも有ると思います。そのことをある先生が発言され、要するに各々の痔核に応じて、あまり圧力をかけすぎない注入量と速度で、ということを言われており、その通りだと思いました。

また、2つめのテーマ、切除とジオンとの併用療法についてですが、以前は施設ごとにかなりいろいろなやり方がバリエーションありましたが、今年の発表をみるに、大体みんな同じような手技に落ち着いてきたなという印象です。私が最初からやっている手技です。外科手術というのは、常識的なところに結局は落ち着くもんだなあと納得しました。ただ、そうはいっても、微妙に違う面もあり、各々の先生が、自分が一番上手だという自負でやっている印象があり、肛門外科の先生たちというのは独特だなあ、、、と思います。

 

投稿者: 三本木クリニック

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