院長BLOG

2019.07.16更新

日曜日は休日診療所の業務をして、その後岡崎の愛知病院で一緒だった整形外科の先生(いまは開業されている)と10年ぶりに会ってきました。

休日診療所はいまの時期は混雑なく夏風邪といった患者がほとんどでした。空いた時間に、診察室に置いてあった皮膚科アトラス問題集を読んでいたのですが、世の中にはこれほど優れたドクターがいろいろいるもんだなあと感嘆してしまいました。

早速その続きを勉強しなければと同じ本を購入したところです。

 

夕方からは岡崎の先生と会食しいろいろ教えてもらいました。同年の先生ですが、やはり繁盛人気のある先生からは学ぶべきことが多々あります。

その中で、診療報酬についての情報もありました。当院は施設基準を満たしているのに申請登録していないかかりつけ医機能があり、それの申請をしていなかったようです。さっそく手続きの手配を開始したいと思いました。散々講習会やらでまくっているのに、まだまだトロいところがあると、我ながらガッカリしてしまった次第です。クリニックドクターとしてのスタンスについてもいろいろと教わりました。同年の先生でもこうも自分と違う大人な態度で診療するものかと、なかなか真似できないと思いました。

天才は諦めた、というのは有名芸能人の書いた本の題名ですが、私まさにこの境地です。賢さやきっちりとした勉強、そして医師としての人間性、ともに、自己嫌悪に陥る羽目になった連休でした。

祝日の月曜日、海の日ですが、この休日中はずっと雨か曇りだったのでとてもあちこちでかけるような気にならないながらも、久しぶりに愛知臨床外科に参加してきて、とりあえずランチョンセミナの講演だけ聴いてきました。癌研有明病院の胃外科の部長による、腹腔鏡手術の詳細やコツについての内容です。

私がいまさら腹腔鏡の講演を聴くのもなんですが、いまの最新の手技や術式はどうなっているのかなと知るには良かったと思います。癌研やがんセンターといった癌専門病院は臓器別にチーム制となっており、なおかつ全国からたくさん患者さんが集まるので大変たくさん症例をシステマチックに次々と楽々こなしていくという印象があります。なおかつレジデントの指導も連綿と行なっており、そこで学んだ先生らが地元に帰って技術をフィードバックするということになるわけです。

癌の治療はこれからはこういうところに集約されることになるでしょう。

私が最後勤務医として在籍していた愛知県がんセンター愛知病院はいまはがんセンターという名前も外され、県立でもなくなり、岡崎市立愛知病院となって、そこにいた消化器内科や消化器外科、肺外科の面々はすべて消滅異動され、隔世の感を禁じえません。また、来年からは、我が大学院時代を過ごした名大医学部第二外科も第一外科との合併となり消滅するということで、かつての所属元が次々と崩壊していくのを見聞きするのはさびしいものです。そして、そのままそこに在籍していたらいまごろどうなっていたかと思うと、やはり開業しか道はなかったのだと、合点するのです。これらの流れはやはり勤務医の相対的減少、地方病院の縮小、といったことが背景にあるかと思います。とくに消化器や外科(眼科は外科ではありませんので含みません)という、キツイ科目に入ってくる医師が少なくなっていることが原因でしょう。癌治療のセンター化もあるでしょう。

今後段階の世代がいよいよ一斉に後期高齢者になっていくにつれ、相対的医師不足は続いていくことでしょうし、それは看護師も同様でしょう。医療に限らず介護もそうですし、あらゆる職種業種において、構造的に少子高齢化により働き手人口が相対的不足となるのでどの業種も多忙になっていくことは今後もますます加速していきます。

先の岡崎の開業医先生の場合、休日当番が月に2回とかも回ってくるとか。岡崎では朝9時から夜5時まで勤務して(当番持ち回り制のため、自分のところの診療所に患者さんが集まる仕組み)、その後夜は医師会館にある診療室で夜11時まで夜勤をしてやっと終わるというのです。岡崎は医療過疎地で、なおかつ、一次二次救急については岡崎市民病院は正式に断っているらしいですので、近隣の私立病院や開業医がその役割をしているそうです。

なんとも苦労が絶えない話で、実際10年ぶりに会った先生も、疲れていらっしゃる印象でした。私などまだまだヒヨっこだと、わびし~い思いです。

投稿者: 三本木クリニック

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