院長BLOG

2019.04.19更新

昨夜は久しぶりにセミナー、講演会に参加してきました。

肥満と密接な関連がある、脂肪肝の病態生理について最新の研究が報告されました。

体内に過剰にある脂肪は肝臓に蓄積され、それが肝臓の細胞の死滅そして線維化を惹起し、最終的には肝硬変となり、動物実験では、ですが、その後、全例が肝臓がんへ発展する、ということです。

将来、どの病態生理の部分でそれを阻止する治療薬が開発されるか、という話まで展開されておられました。ただ、まだ現状では遠い先の話となるような状態です。

2題めは、実際に例えばBMIが30以上もの肥満症に対して、どう治療していくか、という実践的な話でした。内科的治療でのやせ薬としては糖尿病治療薬が現状では最も有望ですが、せいぜい体重の3%程度の体重減少にとどまるのが関の山です。

ところが、有名なお相撲さんのOBが受けたように、手術治療、つまり、胃を小さくする手術は、ものすごく即効性があり、肥満に伴う糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸症候群などが一気に短期間に治ってしまう、というのですね。これは2014年から保険適応となっているそうですが、日本では保険が適用されるのはBMIが35以上の超肥満の人に限られるということですので、それ未満の患者さんは自費で、となりましょう。しかし見違えるように痩せられるので、それは大変に有効と言えます。今後、飽食の日本において、どんどんこの手術が広まっていくことだろうと推察されますし、事実この数年で激増しているそうです。私が現役の勤務医だったなら、この手術を扱っただろうと思います。

超肥満体型の人というのは、食欲を抑えられない精神疾患ともいえるそうです。そして、一瞬ダイエットをして少しやせても、すぐにリバウンドをしてしまいます。そこが、外科的手術を推奨される理由です。BMIが30以上の人は、長生きしたければこの手術を受けるべし、というデータが示されていました。

技術的には、腹腔鏡手術を扱える外科医(いまどきは大抵の外科医が扱えるはずですが)ならさほど難しくない手術です。私でももちろんできるレベルのものです。

それで、自分がクリニックの医師であることが勿体ないかも、、と少しだけ思ってしまいました。

投稿者: 三本木クリニック

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