院長BLOG

2019.04.06更新

味覚障害(味が薄く感じるなど)、それによる食思不振、皮膚炎、口内炎、脱毛、関節痛、成長期なのに身長の伸びが悪い、鉄欠乏でないのに貧血、といったことの原因に、すべて当てはまるのが、亜鉛欠乏です。精子の増殖にも効果があり、不妊症の治療としても役立ちます。

亜鉛欠乏症は、単純に摂取不足、というだけでなく、それを引き起こしやすい背景疾患としては、肝障害、慢性腎不全、糖尿病、クローン病、潰瘍性大腸炎、リウマチ、といったものがあるそうです。

これまで私は、亜鉛欠乏に対しては、亜鉛を含む胃薬があるので、それを味覚障害や脱毛に対して処方してはいましたが、本来的には胃薬として処方するものです。しかしその薬しか亜鉛補充薬はなかったのでした。

ところが、私は知らなかったのですが、実は2年前から、血液検査で亜鉛濃度が低い人に対して、そして上記のような症状がある場合、亜鉛欠乏症として処方できるようになった薬があります。もともとは、体に銅が蓄積してしまう病気であるウイルソン病の治療薬として用いる亜鉛製剤なのですが、私が知らないうちに、2年前に亜鉛欠乏症としてその亜鉛製剤が正式に保険処方できるようになっていたのです。

亜鉛は、食べ物で言うと、ココアとかチョコレートとかに比較的多く含まれているほか、海産物だとカキとかカニなどの魚介類、あとは納豆のような大豆とか、そら豆、ナッツ類、他にも、レバー、ドジョウ、牛肩肉、チーズ、玄米など、ということです。

 

もちろん急激な摂取過剰は体に悪いです。

 

とくに高齢者となると、密かに亜鉛欠乏の患者さんが少なくないように思います。担当している患者さんで、上述のような症状に当てはまる場合には採血検査してみようと思います。

投稿者: 三本木クリニック

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