院長BLOG

2019.03.24更新

当院では日帰りでの肛門疾患手術を行なっております。

この時期は毎年、過去1年間の手術症例を振り返ってNCDデータというところに入力登録するのですが、昨年1月から3月のものはすでに入力すみとして、追加分のものとしては、とりあえず昨年4月から12月までの9か月の振り返りで、45例の肛門手術、鼡径ヘルニア根治術を行っています。ざっと年間で60例くらいとなるかと思います。

今回9か月45例を振り返ってみると、ジオンのみによるイボ痔根治術がやはり多い印象がありますが、その次が意外にも痔ろうの根治術だということが分かりました。つまり、イボ痔の結紮切除術は最近では少数派になってきている、ということです。

痔ろうを日帰り手術で行う施設は愛知県で何施設あるだろうかと思います、それほどに結構難しいとされています。麻酔の問題もあろうかと思います。

当院では私が行う麻酔方法と、なるべく低侵襲な手術によって、痔ろうでも根治術が可能となっています。その結果から思うことは、痔ろうの根治術と、美容的結果とは矛盾せずにうまくやれる、ということです。もちろん、症例によっては、美容的や肛門狭窄などの観点から2期的に行わねばならないこともありますが、過去の症例を見てみると、ほとんどが1回の根治術で完治しております。痔ろうの手術を低侵襲で行うことの意義は、美容的な問題だけでなく、ソイリング(漏れ)や狭窄などの後遺症の回避です。もちろん術後の疼痛軽減にも貢献します。問題はその低侵襲手術で、キチンと根治性が得られるか、ということなのです。痔ろうはただでさえ再発再燃しやすい疾患ですから、根治性が高いことが最優先されます。その意味で、今回の振り返りによって感じたことは、根治性が高率に保たれている、ということです。低侵襲手術と根治性は相反しないということがいえるかと思います。

とはいえ、決して簡単な手術ではありません。単純な痔ろうで簡単な手術で済むような症例はあまりありません。たまにすごく単純な痔ろうの例があると、あっけなくて嬉しくなるほどです。デザイン力も要求される手術です。

投稿者: 三本木クリニック

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