院長BLOG

2019.03.11更新

9日の土曜日の午後、少しだけの参加ではありますが、在宅医療を考える会というのに出席しました。

在宅医療の推進ということで言葉だけは一人歩きしている感がありますが、実際にはなかなか自宅で最期を迎えるということは難しい時代であるということを、在宅医療専門で長年従事されている先生の臨床現場からの発表から感じとりました。

まず、独居では無理でしょう。さらに、同居人がいたとしても、父親を息子が面倒みる、ということはほとんどできないようです。

終末期医療を在宅でやるにはかなりのシステム的要素を充実させることが大事であって、たとえば中心静脈栄養管理となると、そのアクセス方法の確立だけでなく、むしろその後の感染対策や消毒の処置法、また、使用する輸液製剤によって、中心静脈経路からは禁忌なものもあり、さらに、経路の配線の途中にカビを発生させないフィルタをより良いものを使用しなければならないこととか、現在いろいろある材料の中でも使用しないほうが良いものなども普通にあり、在宅に限らず、通常の入院医療でも意外にしられていないことが多いのではないかと、思いました。

たとえば中心静脈栄養をされている患者さんの中で、結構多くの症例や処方で脂肪乳剤が投与されていないことが指摘され問題視されていました。微量元素についてはよほどないがしろにされることはないでしょうが、それでもセレン欠乏症などについてはまだ専用の製剤がなく、今後の発売に期待される状況とのことです。

ホスピスから一時退院された患者さんは、自宅がやはり究極に落ち着く感があると感じるそうです。ホスピスのあり方もよほど見直さねばならないというのは、私もことあるごとに感じることではあります。

当院ではまだ本格的な在宅医療を行なっておりませんが、今後、いろいろなケースがでてくるでしょうし、対応することも増えてくると思います。私がずっと以前から加入している、栄養に関する学会もありますので、こういう勉強会を契機に、昔の知識から現在どうなっているのかをしっかりアップデートしていく必要があると思いました。

 

投稿者: 三本木クリニック

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