院長BLOG

2018.11.15更新

当院でもときどき肝臓がんが見つかることがあります。これは当院では腹部エコー検査を積極的に行なっているからです。

普段高血圧やメタボで治療している人で、検診嫌いな人とか、会社で検診してるからいいと思っている人。そういう人に限って、手遅れの癌が見つかったりするものです。

まあ最近は生きるのも死ぬのも、治療や診断を受けるのも受けないのも自由で、治療や診断や検査をするにせよその程度も中途半端で良しとする自由もある時代なので、もう完全にその人の価値観によって自由に個人責任のもとで判断選択基準がバラバラになっています。

検診は?と訊くと、職場でやっていて問題ないからいい、ということで、でも実はよくよく訊いてみると、がん検診は全くやられていなかったということがあります。大企業の手厚い保護下にある人は必要以上のがん検診含めたメニューを実施されていることがあるのですが、多くは個人事業主だし中小企業だったりして、最低限の検査、例えば糖尿などのメタボ疾患の有無、そして胸部レントゲンだけ、というパターンが殆どです。

ですのでがん検診については国保なり社保なり各々指定された検診機関の通知が来て、本人が必ず目にすることになっています。それも無視してしまうことが大変多いようです。

いまだに「血液検査で癌も分かるんでしょう?」などと思い込んでる人がありますが、あれはマスコミの弊害といって良いでしょう。癌の可能性、あくまでも可能性ですがそれを検出するための血液検査は、特殊な医療機関の特殊な血液検査でしかやられていないのです。ですから、一般的な健康診断程度では、癌の有無など分かるわけがないです。例えば採血異常で臓器障害が示唆されたら、その時点で当該臓器の精査をする、その結果ようやく初めて癌が発覚する、というわけです。

これがどうしても理解されていない、啓蒙不足の感が大きい。

これだけ健康に関するテレビ番組が氾濫している時代なのに、肝心なことが一切おろそかになっているのです。教育テレビでやられている健康講座番組しかまともな医療番組はないと言っても過言でないでしょう。同じNHKでも、ためしてガッテンなどはかなりイイカゲンな内容だし、民放などは論外です。

がん検診をおろそかにしてしまった結果、進行がんになるまで見つからなかったことほどがっくりすることはないです。それは本人が一番そう思うことでしょう。しかしそれもいまの時代自己責任です。こちらが気にして声掛けしてもがん検診を受けない人はどうしようもないですから。

生きるも死ぬも自由で、医療を受ける受けないも自由、受けるにしてもその選択幅も患者さんの自由です。医者が強く推奨しても拒否する自由なのです。ならば病院自体受診することなど徹頭徹尾不要なのではないかとすら思うのですが、そうでもないところが人間なんですわね、、。

私などいつも自戒しているのですが、人間賢いだの物事を知ってるだの思っているのは全く見当違いもいいとこで、実は何もわかっちゃいないんです。努力で8割なんとかなるにせよ、残り2割は、どんな努力してもどうにもならない、そういう存在なのです。所詮運を天に任せて過ごすしかないのが、その2割の領域なのだと思います。

だから、結果論から言えば、あのときああすれば、、ということが何事でもあるのですが、それは結果論でしかないです。でも努力が8割(私の感覚ではそうです)なので、その努力を4割とか6割ではやはり抜けが生じるんです。その抜けは自己責任だということなんです。住民健診でやる特定健診やがん検診など、スクリーニングレベルの検査ですから、たいしてしんどくもない簡単な検査にすぎません。バリウム検査や検便検査、採血とエコー、婦人科でも簡単な内診検査くらいです。こんな程度のことで、たいていの癌が比較的早期に発見できるんです。これを厭わずにやるだけのことが、できない人が多い。だから自己責任だというのです。簡単にできることをしないで、命を守ることをわざとしない、それは、内戦紛争地域にわざわざ行くとか、シートベルトをしないで車を運転するようなものです。

 

 

 

 

投稿者: 三本木クリニック

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