院長BLOG

2018.10.28更新

昨日土曜は診療のあと、午後から東名古屋医師会主催の、睡眠治療の講演会に参加しました。

開業医であれば睡眠剤の処方をすることはだれしもありますが、昨今、睡眠剤の処方乱発が問題になっているのか、はたまた、もともとベンゾジアゼピン系の鎮静剤は依存性がある(そんなことはもともと分かっていることではあるが)ということで世界的にそれらの使用をなるべく控えましょうということなのか、その両方なのかわかりませんが、いずれにせよ、適正使用について、専門家の講演で勉強しましょうというのが主旨ですね。

個人的な考えとしては、眠剤は通常容量で1、2種類までであれば、あまり問題ではないと考えています。認知症リスクのある老人では症状悪化や、また、足腰が弱くなっているということもあり高齢者では転倒の恐れがあるので用量や処方に注意が必要なのは当然ですし、若い人に安易に処方することは控えるべきだろうとも思いますけれども。もちろん、本当に必要な病態の場合にはやむなきこともあるでしょうが、それは本来は基準を逸脱しているという自覚を持ち続けることが必要です。状態が改善したら徐々に漸減するようにしなければならないし、実際それは可能です。漢方へシフトする方法もありますので。

結局どんな薬でもそうですが、医者が不適正な処方を乱発するからこういう指導教育が必要になってしまうのです。医者と患者が結託してアホなことをやることが善人にまで悪影響を来たすのです。

 

夕方は便秘治療と漢方ということで名古屋で講演会がありました。予定時間を大幅にオーバーされる司会進行だったため、最後聴ききれず終わったのが残念ですが、なかなか勉強になりました。東北からわざわざ便秘の権威の教授先生が包括的講義をされて、それはきっちり時間通りに終わっていたのですけど、第二部がダラダラしたスケジュールで閉口しました。ただ、その第二部では具体的に、例えば妊婦への便秘治療をどうするか、ということや、精神薬常用者の便秘の対応、老人の便秘の話といったように具体的に、かつ、漢方と絡めた話でなかなか有意義ではありました。

この冬に、便秘薬としては日本ではようやく、腹痛や慢性使用による副作用の心配のない、世界的にはすでに第一選択となっているのに日本でだけいまだに発売されていなかったスタンダード便秘薬が発売される予定ということで、それは今後の便秘治療の図式を相当書き換えることになるでしょう。

前回紹介した、新しい糖尿病治療薬、そして今度の便秘薬といい、新しい薬が一番になるというのは、ロートルの固定観念をガラッと変換しなければならないので、なかなか爽快なことではあります。ただし勉強していないとついていけませんから、やはりどの業種でも、プロとしてやるからには知識のアップデートはすべきだなあと思うわけです。

そしてこのように「勉強しています、知識経験が新しくなっています」、という風に医者側も報告しておかないと、患者さんも分かりませんからね。

 

投稿者: 三本木クリニック

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