院長BLOG

2018.07.27更新

昨日は夜に名古屋にて便秘治療に関する講演会がありましたので参加しました。

便秘はかなり普遍的な、というかありふれた疾患で、女性は若い人から高齢者まで、また男性は高齢になると増えるという説もありますが、とにかく誰でもかかり得る疾患は間違いないです。

それもそのはず、そもそも腸内細菌は人間には非常に大切な存在としてあるのですが、その存在価値は第三の臓器だともいわれるほどで、それらの働きがなければ人間は生きていけないほどいろいろな機能を有していますが、その存在場所はほとんどが大腸にありまして(下部小腸にもありますが、ケタが違います)、そのフローラを良い状態にしておかなければ便秘になる、というわけです。もちろん、排便のためにはいきむ力がないと排泄できないし、水分摂取や経口摂取の量が少なければ便秘になりますが、飲食していても、社会活動をふつうにしていても、なおかつ便秘になる、ということは、やはり腸内環境が悪いことを最初に考えなければなりません。具体的には善玉菌のエサとして必要な、繊維とオリゴ糖を十分量摂取することが大事なことになるのですが、これらの栄養素は毎日摂り続けなければすぐに枯渇してしまいます。排泄されたら終わりだからです。また乳酸菌のような善玉菌を経口摂取する方法もありますが、これはこれで通過菌にすぎないので、これもこれだけで善玉コロニーを維持しようとすれば毎日たくさん摂取する必要があります。つまり、日々の努力が必要なのです。この努力を怠ると、すぐに便秘になり得る、というのが現代人の食生活です。あきらかに繊維の摂取が少ない。

今回の講演では基礎医学的な内容が主体で、新しい薬に関する解説やその実際的臨床的効果についてはあまり述べられず、残念ながらそれほど参考にはなりませんでしたが、まあそれでも便秘の病態と原因疾患などを改めて復習する意味はありました。

便秘はいちいち病院に相談するのもなんだし、まあ薬局で市販の下剤をときどき買って対応すればいいわと思う人も多いかと思いますが、いわゆる緩下剤、とくにセンナや大黄といった刺激性下剤は、漫然と使用するにはあまりよろしくないのと、強制的な便秘治療薬ということもあり、私は本来それらを使うことは望ましくないと考えています。

一番は何か、というと、乳酸菌やオリゴ糖や繊維の摂取とかいろいろありますが、中でも一番良いのは繊維をたくさん摂取する、ということに尽きるように思います。

そしてそれを毎日摂取する、ということです。発酵食品は日本にはありふれています。味噌汁からしてそうなので、それらはヨーグルトや納豆のように比較的定期的に摂取している人が殆どであろうと思います(漬物も同様)ので、それらは良しとして、さらに、となると、便通にもっとも良いのは、繰り返しますが、やはり繊維です。野菜を大量に食べる、というのも良いですが、野菜は煮物にでもしないと、生野菜でははっきり言って繊維としては大した量を摂れません。

粉末状の繊維サプリメントが一番摂りやすいのではないかと私自身は考えて実践しています。もともと便秘体質でもないのですが、やはりそれでも毎日の食事で繊維分が足りてるとはとても思いませんので。

繊維サプリメントは世の中にたくさんあると思います。大抵どれでも良いとは思いますが、私が気に入ってるのは米ぬか健康法として昔ブームになったという、「ぬか玄」という商品です。米ぬかの成分も吸収しやすいように処理されており、またその原料も農薬なしで作られた米ということもあり、いろいろな意味で気に入っています。

投稿者: 三本木クリニック

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