院長BLOG

2018.07.02更新

日曜日は午後から漢方のセミナーに参加しました。

これから夏バテ、夏風邪、胃腸障害、といった夏特有の体調不良をどう考え治療するか、という、漢方的な勉強会です。。

今回の講師は漢方の専門医ということですが、もともとは基礎医学(解剖学)の先生ということもあって、理論学問的なアプローチがすごくて、私にはまだ難解なレベルでした。

驚くことには、狭い会議室とはいえ、ぎっしりと満席となっていて、これほどに今回のセミナーが人気があるのかと思うほどでした。どうやら今回の勉強会は、実地臨床というよりは、学問として深いものを求めている先生方が熱心に参加されている、という印象です。

内容としては五行(火、水、木、金、土)と体との関係から始まって、、、あとは非常に漢方学の基礎という観点からいろいろなことを述べられ、途中から少し臨床的な話となり、実際にどの処方をするか、ということもいくつか紹介されていました。

残念ながら今回は小太郎漢方製薬が主催ということで、ツムラのそれに比べると処方種類が少ないことと、内容にも多少違いがあること、また、さらにマニアックな内容の種類(匙倶楽部)の紹介が目立っていたため、当院での応用に関してはそぐわないものでした。

ただ、五苓散や清暑益気湯などの有名な薬については当然小太郎漢方でも揃っており、夏バテには清暑益気湯、夏の下痢には五苓散、という、スタンダードなものも当然紹介されていました。

今回の講師の先生が言われるには、夏場は夏らしく、多少暑さを感じる程度の環境、そして運動を適度にすることで内部内面から熱を発生させて、皮膚や肺を通じて外へ熱を排出させることが大事で、そのためには当然冷たい飲食ばかりするのは悪い、と。また、暑いから汗をかくからといって、室内で冷房ばかりにあたっていると、皮膚がシャッターを閉じた状態になるので、内部からの熱を排出する働きが悪くなり、うつ熱となってしまうので、多少汗をかくこと、それも適度に運動をして、といことが大事だということでした。もう本当に、至極当たり前のことではありますが、漢方の専門家がいろいろな理論でそれを説明すると説得力が増すというものでしょう。ちなみに、サウナですね、それについては危険性を指摘されていたのが興味深かった。汗をかけばよいというのならサウナで強制的にかいたらいいだろうということで、外部から熱を与えて発汗させるということは、本来の本質的な流れと逆のことをしてしまうので、体には悪い、というのですね。夏はもともと暑いのですからね。例えば夏の冷房病などで、皮膚の機能が閉じた状態になってしまっている場合には、少しの時間、サウナは良いかもしれませんが、気分転換にたまに行く程度にしておくべきでしょう。むしろ、運動をして、内側から熱を発散する、しかもそれは冷房が効いた室内スポーツジムではなくて、ホットヨガとか、日射病に気をつけながらも普通に野外で運動をするとか、そういうものでやるべきだろう、というわけですね。

しかし現代の日本の夏は非常に暑くて大変です。また、それもあって、冷房をガンガンに効かせてしまいますね。そしてどうかすると運動不足となります。涼しい環境にいるのにさらに冷たい飲食をしたりして、余計に内臓が冷えてしまいやすい、そういう環境になりやすいので、今回の先生がいうように、「夏は適度に汗をかく、夏らしい暮らしを心掛ける」ということが大事なのですね。繰り返しますがこれは本当に真っ当あたりまえなことに他なりません。

あたりまえのことができなくなってしまっているのが、いまの日本にありがちなことであると、こういうテーマからも警鐘を鳴らされているような気がします。

追記)夏は多少の昼寝をすることも有用であるともお話しされていました。これは誰しも自然に行なっている行為とは思いますが、やはり車と同じでオーバーヒートしやすいのでしょう。それが夏の特徴でもある、ということです。

投稿者: 三本木クリニック

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