院長BLOG

2018.05.17更新

昨日は午後から健康講座に参加し、耳鼻科疾患ではありますがメニエール病についての講演をしてきました。メニエール病に関心をもつ参加者からのリクエストによるものです。

専門外の内容ですので改めて勉強する機会になったので自分としても有意義だったと思います。とはいえメニエールに限らず、めまい発作というのは日常臨床で内科医や救急外来でしばしば対応することのある疾患です。聴覚症状にめまい(たいていは回転性)を伴うものを概してメニエール病と称してよかろうと思いますが、良性発作性頭位めまい症とか脳底動脈循環不全との鑑別が難しい面もあります。とくに良性発作性頭位めまい症とはめまいの型が同じです。ただし一般的にメニエールには聴覚症状(聞こえが悪くなる、耳鳴りがする)を伴う点が違います。また、その発症機序にも違いがあり、メニエールでは内耳のリンパ水腫が原因とされているのに対し、良性発作性頭位めまい症では内耳内部にある砂というか石というかそういうものが悪さをします。脳底動脈循環不全症によるめまいは、聴覚症状がないことと、めまいの症状の種類が非回転性でないことが特徴です。脳底動脈の場合、動脈硬化が背景にあることが推察されるので脳梗塞の前兆として注意が必要なこともあります。

まあ大体ざっくり各々の特徴を簡単に説明するとこのようになりますが、非典型例もいろいろあるでしょうから、あくまでも目安です。

今回の講演で、私自身、実験的に試して効果を確認したという意味で勉強になったのは、やはりビデオ上映が好評だということでした。中には講演の最初からビデオ上映終わりの最後までずっと寝ていたおじいさんもおられましたが、そのお一人以外全員が大変興味をもって参加されていたのが分かりました。

ビデオの内容は当院の待合室にも置いてある「めまいのリハビリ」という本に付録のDVDの一部を供覧したものです。

メニエール病に限らず、高齢になるとさまざまな原因により平衡感覚が劣化してきます。それをどうやって訓練して日常を気分よく調子よく生活するか、というためにめまいのリハビリを具体的に紹介されています。講師は横浜市立みなと赤十字病院の新井先生です。普段めまいを自覚していなくても、この訓練をやると、おそらく体の動きやバランスとりがより良くなると思います。平衡感覚や動体視力の訓練は、転倒防止や自動車運転の向上のために役立ちますからね。

投稿者: 三本木クリニック

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