院長BLOG

2018.05.14更新

おとといの土曜は夕方から愛知県医師会理事の野田先生による、在宅医療の新ルールについての講義がありましたので参加しました。

この4月からのルール改定により往診や訪問診療の算定がどうなったのか、という解説なのですが、講義を受け、適宜質疑応答のプロセスを経てみるに、複雑かつ矛盾点があったり、解読不能だったりする内容のルールだということが判明したので、これでは在宅医療や往診へのモチベーションはしばらく上がらないだろうと思いました。

国は医療費の削減のため(建前としては介護職員や施設が不足していることを理由にしている面もあるでしょうが、実質的には医療費削減のため)、在宅医療を推奨しているのですが、一部のあくどい医療機関がルールの隙間を塗って倫理的不正請求をしている事例が訪問診療や在宅医療の分野でみられるため、ルールの隙間をきつくしようとして対抗しようとしたようです。

そういう悪い機関のために、普通の医療機関はややこしいせめぎ合いの結果に翻弄される結果になっています。つまりどういう結果になるかというと、在宅医療なんて積極的にはやれんわ、ということです。

当院はもともと在宅医療についてはさほど関わっていませんので、あまり影響はないのですが、それにしても、皆保険制度の終焉はさほど遠くない未来に訪れてしまうのではないかと思います。人口の年齢構成プロファイルからみれば構造的に無理が生じているのです。社会保険のために使うと言われていた消費税増税も結局国の税収の収支の一部になっているだけのことで、社会福祉や社会保険の分野に使用用途を区分けして支給することなど考慮されていないです。

医療の現場では、いまの時代、みんなが何かしら疲弊しているように思うこのごろです。それは私のように地域医療を行なっている町医者の日常みる患者さんの諸状況をみるに大変目立って見えます。

テレビタレントですらそういうこともあるでしょうし、精神的に気づかないけれど奴隷状態になっているように思えて仕方がないです。

年よりが長生きしすぎても家族に迷惑がかかるなあと思うことも多々あります。それは主として経済的な事情が絡んでいます。在宅医療に関するたくさんの問題も結局は財源の問題に行き着くのです。

一番私が危惧していてなおかつその対象者が気づいていない事は何かというと、知らないうちに(給料の大小に関わらず)自分の人生を自分が主体的に生きているのではなく、意識せずに仕事や会社の奴隷になってしまっている、ということです。下手に体力や健康に自信がある人ほど危険な気がします。無理がきいてしまうからです。結果、病的な現象を引き起こしてしまうまで気づかずに、いきなり大問題や健康障害を発生させてしまうのです。足を骨折しているのに「まだ歩けるよ」などと言うようなものです。

借金も一種の奴隷の原因ですわね。私もそうですから他人事ではありません。でも、高度経済成長期にはみんなローンを組んでも奴隷感はなかったはずです。いまは「景気が悪いから」という表面的な言い訳は簡単ではありますが、トヨタの最高益更新のニュースはどうなんだろう。将来的な自動車産業の行く末はいろいろあるかもしれませんが、少なくとも、いま現時点では景気が悪いとは、この企業に関しては言えないです。

なにが言いたいかというと、やはり自分の人生を、経済の良しあしに関係なく、いかに奴隷にならないように生きるか、ということなのです。たとえ年収が一般人の一生分だという芸能人であっても、毎日忙しすぎて病気になってしまうようではダメなんです。それは奴隷です。小さいときから飼いならされていると、自分で自分の人生を考えることができなくなっているかもしれません。

一方、やはり収入が少ないということは、本当に切ないわびしすぎる現実というものです。これは経験したことがある人はみな分かる感覚です。でも、どうですか?収入が少ないといいながら、毎月何万円もかかるスマホは、自動引き落とし支払だからということもあるでしょうが、皆さん喜んで支払っていますよね?

私に言わせれば、これも奴隷ですわ。マイクロソフトの商品も同じようなものです。もはやインフラとなっているものに、いつまでも開発当初と同じ価格というのは、社会道義としては許されなくなってくることだろうと思っています。

つまり、人間は皆老いる、ということをもうすこし想像して、それならばいま自分はどうするべきか、ということを、自分の人生を考えるということを、やはり日々すべきような気がするのですね。。

投稿者: 三本木クリニック

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