院長BLOG

2018.02.08更新

漢方のセミナーではかなり新しい知識が得られましたが、その中で一つ、難治性の便秘に関する話題がありました。

ごく一般的に用いられている、蠕動刺激系の下剤の主成分はセンノシドというものですが、これは配糖体であり薬効成分に糖鎖がくっついているのですが、この糖鎖を断ち切る酵素が腸内になければこの下剤の有効成分が体内に吸収されません。この断ち切る酵素をもっているのが、善玉の腸内細菌で、これが枯渇していると、下剤をどんだけたくさん服用しても効果がでないということになります。

下剤の使い過ぎにより、腸内細菌が不足していると、余計に効きが悪くなるということです。

漢方のある種類のものには膠飴(コウイ)という水あめの原料成分が配合されています。水あめの成分はブドウ糖、麦芽糖、デキストリンなどだそうで、これらは善玉腸内細菌のエサになります。この成分が入った漢方を継続的に服用すれば腸内フローラが健全化し、下剤の効き目も良くなるのです。そもそも、最終的に下剤が不要になるかもしれません。

腸内細菌フローラの健全化が、いろいろな病気の治癒に役立つということについては乳酸菌飲料メーカーがたくさん宣伝しているように、ある程度エビデンスがあるようです。ことに、腸内免疫というのは成人以後は大変重要で、膠原病やアレルギー疾患、ひいては癌の発生に関連するほどの影響をもつということなのです。

 

投稿者: 三本木クリニック

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